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出会い

どうもー

桃ドロップです!

やっと話が進んでいきます!

今回は【出会い】です!

 普通の人間が魔国に行くことはできない。

しかし、極稀に魔力を持った人間が生まれることがある。

たとえ家族の中に魔法が使えるものがいなくても、生まれたりする。

しかも、魔力がいつ開花するかもわからない。

生まれてすぐかもしれないし、ある日突然開花するかもしれない。

もし開花したら、その人は必ず魔国に行かなければならない。

なぜなら、魔力をコントロールする力を持っていないと力が暴走したときに抑えることが出来ず、周りや本人に甚大な被害を及ぼしてしまう可能性があるからだ。

魔力を持った人間が魔国に来ると、まずはじめに魔法学校の入学

手続きをしなければならない。

そこで魔力の抑えかたを学ぶのだ。

今回の話はそんな人間のお話。


 「おっかしいな?どこだここ?」

そうつぶやくと桃山哲哉はスポーツ狩りの頭をポリポリとかいた。

ここは魔法学校の一角。

哲哉は魔力を持った人間のため魔法学校に入学することになったのだが、彼は迷子になっていた。

地図があるのだからそれを見ればいいものを、哲哉はそうしなかった。

なぜなら、彼はバカだからそこまで気が回らないのだ。

あっちをキョロキョロ、こっちをキョロキョロ。

哲哉は完全に道に迷っていた。

確かに広い学校だが、案内掲示板もあちこちに置いてある。

しかし、哲哉はそれを見ようとしない。

なぜなら、先ほども言ったように彼はバカだから気づかないのだ。

「どうなってんだこの学校」

哲哉はそばにあったベンチに腰掛けた。

気がつけば、学校に入ってからずいぶん時間がたっていた。

「そうか、ここは魔法の国だから教室に行くにも魔法が必要なのか!」

そんなことはないのだが、哲哉はひとりで勝手に納得していた。

やはり彼はバカだった。

グー・・・

おなかが鳴った。

そういえばお昼ご飯をまだ食べていなかった。

しかし彼は手続きをすぐに終わらせる予定だったので食べるものを持ってきていなかった。

「腹減ったな~・・・」

そういったところで食べ物が出てくる訳もなく途方に暮れていると、どこからともなく「いただきまーす!」と言う元気な声が聞こえた。

声のする方に行ってみると、大きな重箱を広げて今まさに大きなおにぎりを頬張ろうとしている少女がいた。

目が合う二人。

二人とも、動きをフリーズさせ相手が動くのを待つ。

一分ほど粘った二人だったが、根負けした少女が言った。

「おにぎり、食べる?」

 それが須藤凜との初めての出会いだった。


 「へぇー、君、人間界から来たんだ。どうりで見ない顔だと思った」

凜は玉子焼を食べながらそう言った。

「まあな、こっちのことなんもわかんねーから困ってたんだ」

そう言うと哲哉はソフトボールほどあるおにぎりをペロリと平らげた。

凜によると、今は昼休みの途中らしい。

「友達とお弁当食べるつもりだったんだけど、急に用事が入ったらしくて・・・だから一緒に食べる人が増えて良かった!」

「俺こそ、腹減っていた俺に弁当分けてくれてサンキューな!

ところで、おまえの飯だいぶ食っちまったけれどよかったのか?」

哲哉が申しわけなさそうに言うと、凜は気にするな!といって笑った。

お弁当を食べ終えると、そういえば、と凜が話題を持ち出した。

「入学手続きするんだったら、理事長室にいかなくちゃいけないんじゃない?」

哲哉は思い出したように、あっ!とつぶやいた。

「そうだった!なあ!、理事長室に行くにはどんな魔法を使えばいいんだ?」

「・・・はぁ?」

一瞬、時が止まった。


 「アハハハ!お前ばっかじゃねーの!そんなもん地図見たら一発じゃない!」

お腹を抱えてゲラゲラ笑う凜に徹夜は顔を赤くして、うるせーとつぶやいた。

二人は廊下を歩いていた。

もちろん理事長室に行くためだ。

「今まで何人もここにきた人間を見たけれど、こんな解釈するやつ始めてみたわ!」

そう言うと、茶髪の長いポニーテールを揺らしながら、凜はまた笑った。

「うるせーな!ちょっと間違えたぐらいで笑うなよ!」

「ごめんごめん。でも、桃山って本当におもしろいやつね!」

「バカにしてるだろ!」

「してないしてない!いいことじゃない!おもしろいってことは

それだけ人に好かれやすいってことなんだから。現に、私あんたのこと気に入ったわ!困ったことがあったら何でも聞いて!」

凜はニッと笑った。

「そういうおまえも人に好かれやすいんじゃねーか?」

へ?っとなる凜に哲哉は続けた。

「普通、見ず知らずのやつに自分の弁当分けたりしねーよ。そんなにお人好しなら友達とかたくさんいるんだろ?俺にはおまえの方が人に好かれやすいと思うんだが。友達だけじゃなくて、そうだな・・・先生とか」

「いやだなー!友達にはともかく、授業中に居眠りばっかりしているから先生には・・・あ。」

凜は急に立ち止まると、顔を青くした。

そして、時計を見ると慌て始めた。

「やっば!もうこんな時間!?どうしよう、授業遅れる!また説教される!ヤバイヤバイ!あっ!理事長室ならそこを右に曲がったところにあるから!それじゃ!」

そういい残すと、大急ぎで廊下を走っていった。

「あ!おい!・・・なんだあいつ」

哲哉は首を傾げると、理事長室に向かった。

彼女との出会いによって、自分の運命が大きく左右されるとも知らずに・・・

                 to be continued




 




やっと話が進みました!

もうじきテスト期間なので次の投稿は2週間後になりそうです。

では!


*第1話のあとがきに「異常です!」と書いてありましたが、

正しくは「以上です!」の間違いです。

申し訳ありませんでした。

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