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序章

我々が生きていく中で『歪み』というものは常につきまとうものだ。




まばたきを一回しただけで、そこは全く別の世界へと変貌するということを我々は認識しておかなければならない。




世界とは常に移り変わり、変化を止めることはない。




そのスピードはあまりに不確定で、時よりそれについていけないこともたびたびある。




しかし、我々は慣れ、あるいは情報や技術を手に入れることで対応してきた。




恐ろしいまでに人間は環境に適応する能力を持っている。




私や、あるいはこれを読んでいる君が生まれる以前から、そしていなくなった後もだ。




では、人間は全ての変化に対応できるのか、あるいは人間が対応できないほどの『歪み』はありうるのか。




結論からいえば、そのような『歪み』もまた存在する。




しかし、それだけを見ても君は理解できないかもしれない。




どこが歪んでいて、どこが歪んでいないのか




誰が正しくて、誰が間違っているのか




何が喜劇で、何が悲劇なのか




完全な『歪み』の世界とは




それが誰もわからなくなってしまった世界のことなのだから。






Taddy Brian

『歪曲論』−本文抜粋−

かつて超短編として書いたものに手を加えた作品です。

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