first
初めて小説を投稿してみようと、思い書いてみました。読みにくい箇所も多々あると思いますが、楽しんでいただけたらうれしく思います。
あいしてる・・・。
たった一人でいい。
たった一人でいいから、心から言われたい言葉。
たった五文字の短い言葉だけど、その意味は深い。
いつか言われる日が来るのかな。
いつか言える日が来るのかな。
たった一人に・・・。
・・・
あたしはいつも一人。
別に友達がいないわけじゃない。
むしろ友達は多いほうだと思う。
広く浅く。
付き合うのに心は開かない。
開かないというか、開きたくない。
きっと心の中まで全部見せたら、本当に一人になったときにすごく寂しいから。
だからあたしは今のままでいいんだ。
・・・
親からの愛情だっていらない。
愛情なんてうざいから。
親はあたしを産んで、茜って名前をつけただけ。
もう何日も会っていない。
もう何日も声を聞いていない。
もう何日も触れていない。
親ってそんなもんでしょ。
心配なんてしてくれてないし、心配なんてしない。
ただ家が同じなだけ。
・・・
彼氏だって同じようなもの。
そこら辺にいる男と一緒。
だた都合がいいときに会える都合のいい男の代名詞でしょ。
そんな男からの「愛してる」なんて言葉はいらない。
だからあたしだって「愛してる」なんて言うつもりもない。
言うつもりなかったんだ。
あの人に出会うまでは・・・。
あの人があたしを変えてくれた。
あの人があたしを愛してくれた。
あたしもあの人を愛したんだ。
あの人があたしに感情を教えてくれたんだ。
すごく人として大切なことを。
人として生まれた意味を。
あの人が・・・。
あの人だけが・・・。