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【累計700万PV突破!】タワーオブチューン “人類で唯一人ダンジョンを攻略した男” ☆第10回ネット小説大賞『コミックシナリオ賞』を受賞!!  作者: 鰺屋華袋
第一章 塔の破壊、承り〼

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30/71

モンスターマシンと美女

祝!日間ローファンタジーランキング18位に到達しました(☉。☉)!


これも読者の皆様のおかげです。m(_ _)m


今後も出来る限り毎日更新を目指して頑張りますので……何卒宜しくお願いしますm(_ _)m


「俺が当初想定していたメンバーは、ここに居る二人だけです。端的に言えば、俺にその人達の安全は()()()()()()()()()


 俺の出した条件を聞いても金子の表情は崩れなかった。隣に座っている京子も、なんとか表情を引き締めようと頑張っている。あまり上手くはいっていないが……


「それは当然の要求です。正直に申し上げますと……もっと条件を提示されるものと思っておりました」


 ああ、これは金子さんも利平爺さんと同じ類いの勘違いをしてるんだろう……だが、利平爺さんと違って金子さんや、ひいてはギルドの思い違いを正してやるつもりは無い。


「金子さんの言い様なら、それほど大人数では無いでしょう? 一人(ソロ)か多くとも二人(コンビ)って所か……それに俺の()()()を多少とも警戒してくれての提案なら、当然腕利きなんでしょう? それなら……こっちにとっても()()()()()


 今度は金子の方が訝しげな顔をする。が、これ以上の交渉は、逆に不利な言質を取られるとでも思ったのだろうか、


「……こちらとしては提案を受けていただくだけで望外です。これ以上の事は明朝ギルドで話しましょう。同行メンバーに付いてもその時に……」


「ええ、分かりました。ただし、俺達はギルドに訪問した後、そのままアタックを開始します。そのつもりで宜しくお願いします」


 そこまで話すと……金子はいそいそと会計を済ませ、京子と共に暖簾を潜って帰っていった。


「……いいんですか? 兄さん。こっちの言質だけ与えて?」


 莉子ちゃんが多少不安そうにこちらを見ている。その向こうから環奈もだ。


「いいんだよ。こっちの()()の邪魔さえしなければ……そもそもタワー内の俺達に無言で付いてくるだけなら、()()()()()()()()()んだぜ?」


 すると、それまで黙って聞いていた環奈が、エクスプローラーらしい見方で質問してきた。


「でも……滝沢さんのノウハウや情報がギルドに筒抜けになってしまうんじゃないですか?」


 ああ、そうか……まだ環奈にも“タワー攻略”を目的としてる事だけしか教えていなかった。


「いいんだ。多分本間さんが言う通りだと俺も思うが……まぁ、ギルドからの同行者には精々()()()()()()()()()()()()


――――――――――


 翌朝、俺達は早々に一攫千金(ゴールドラッシュ)を離れてギルドに向かった。約束の時間よりは少し早いが、必要ならギルドで時間を潰せばいいだろう。


 確か受付のフロアには幾つかのフランチャイズが入っていたし、スター○ックスでコーヒーでも……そんな事を考えていたら後席から楽しげな声が響いてきた。


「へぇ、あれが“タワー”っすか……噂通りデカいっすねぇーー。あっ、あれがギルドっすね? なんだかバブリーな建物っす」


 後席の莉子ちゃんが、昨夜見損ねた景色に興奮して、キョロキョロと左右の車窓を往復している。逆に助手席に座る環奈は妙に大人しい。


「本間さん、大人しいけど体調は大丈夫か?」


「あっ、すいません。元気ですよ!! 少し昨日のお話を思い出してて……」


 昨夜金子達が帰った後、俺は改めて今日の簡易作戦会議(ブリーフィング)を行い、環奈にP (プラネット)D(ディレクター)の存在を除く全ての情報を開示した。


「あの、何だか分からない内に私達の島にそびえ立っていた巨大なタワーが、まさか惑星改造装置(そんなもの)だったなんて……それに、私達アレがあるおかげで生きてけてる側面もあるので……すごく複雑なんですよね」


 俺は、環奈がタワーのせいで変わった島の様子を嘆いていたのを知っている。環奈が持つ“気配察知”のスキルが有用だった事もあるが、俺が環奈をスカウトした理由は、彼女が『タワーの無かった頃を取り戻したい』と心底思っているからだ。


「心配ない。順調にいけば、月曜日には“タワー”は攻略されているさ」


 環奈は俺の言葉に反応して大きく目を開く。昨夜もこんな感じだったな……


「それですよ!! 色々な事を聞いて動転してたのもあるんですけど……本当に()()()()()()()()()()()()()()()()なんですか?」


「ああ、それは間違い無い。俺の“タワー攻略者の能力”は塔の中の情報を事前に知れるんだ。今は他のエクスプローラー達が既に第九階層迄に達しているからな。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だけさ」


「それを簡単に言えるのは滝沢さんだけですよ……」


 環奈は呆れを声に含ませて答えた。


――――――――――


「おはよう。昨夜はよく眠れたかしら?」


 俺達がギルドに着くと、そこには案の定……鼎涼子(富士のトップEXP)が待っていた。


「ああ、十分に休養して来たさ」


「あら、その様子だと私が待っているのは薄々分かってたかしら」


「流石に昨日の今日だからな」


「なら話は早いわね。金子さん」


 駐車スペースで再会した鼎のそばには、金子と彼女がスタッフだと言った男も共に待っていた。その横にはこの島では若干おとなしめの外観をしたトレーラーが一台停まっている。


「おはようございます滝沢さん。彼女の事は既にご存知でしょうから手短に説明します。今回のタワーアタックには彼女がソロで帯同します。彼女は基本的に貴方がたに同行しますが、特段指示がない限り自衛に徹して貰います。宜しいですか?」


「ああ、それで問題ありません。それで、彼女は俺達の車に同乗を?」


 今回は環奈が同乗するのでP (プラネット)D(ディレクター)の車載端末はミュートモードになっている。俺と莉子ちゃんだけはイヤホンマイクを通じて端末と会話出来るが、環奈のイヤホンマイクには俺達との通話のみが可能になっている。 


「ふふ、素敵なドライブも捨て難いけど……今回は私のマシンで同行する予定よ」


 鼎がそう言ってスタッフに目配せをすると、男は無言でトレーラーに向かってリモコンらしき物を操作した。リモコンのビープ音が聞こえた次の瞬間、トレーラーの後部ハッチが徐々に開放され……


「へぇ……こいつは凄えな」


「ふふ、嬉しいわね」


 そこには油圧の昇降機に載って降りてくる、ホ○ダ製のアドベンチャーバイクがフル装備で鎮座していた。赤と黒を基調としたカラーリングが彼女のスタイルと相まってリッターバイク(1000ccクラス)のモンスターを優美に見せている。


「この子はホ○ダCRF1100L。勿論中身はタワーアタック用のモンスターよ。現レコードホルダーのあなたでも簡単にちぎれるなんて思わないでね」


 いや、そんなつもりは毛頭ないんだが……

もし続きが気になるようでしたら………是非☆☆☆☆☆とか貰えたら嬉しいですm(_ _)m

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― 新着の感想 ―
ほかの方のレビュー気にせずにね(^^♪ だいたい、この手の小説を読むって事は少なくとも期待してる人も多いとは思いますが、もしかして、しっかりとした文体だから勿体ないって思ってるのかもぉ~(;'∀')…
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