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もう不要になっている習慣に、こだわらない
「これまでこうやって成長してきたから」
「この努力は、ずっと続けることに意味がある」
そんな頑張りで、けっこう人は自分の未来を縛ってしまうことがある。
それをやり続けることにくたびれてしまっているのに、恐くて習慣から離れられない。
心おだやかな悟りの境地「彼岸」にたどり着くための知恵が仏教であり、心乱れる”此の岸”「此岸」においては必要でも、あちらに渡ってしまえばそれは自由になる。
川を行き来するのに必要な舟を、陸地で引きずり回す人間はいない。
昔は充実をくれた習慣も、”ささやかな喜び”をしっかりと学んだ人間には、足枷になることもあるのだ。
人は、頭脳を発達させ過ぎたぶん、心をもっと軽くしていい生き物である。
余計なものはすべて除けておいて、”本当に必要なことだけ”に向き合える者は、柔らかくて強い。
もっと脱力して、不要になったものはどんどん手放していこう。
人生において、無くてはならないものは、それでもいつだって身近にあるし、また何度でも巡り会えるようになっている。
たった3話で完結ですが(笑)
ありがとうございました!