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引きこもりを旅して

いま目の前にある空気は、どこから来たのだろう?


近くの空き地から?


マンションの屋上から?


それとも、ジャワ島のワニが、欠伸あくびをしたものが流れてきたのだろうか。


たとえ部屋にいようと、人は世界中に触れている。


ある日とつぜん思い立って、あなたが大陸を渡り歩こうが、世界の反対側で、実家の向かいに住んでいる人の吸っていた空気に出会うこともある。


…ただ、自分の身体は、どこに行っても変わらない。

心は、いつも同じ場所から始まる。


でも同時に、人はどんな時だって、同じままでいることはできない。


「いつまでも変われない。成長できない」

そんなことはない。


ただ生きているだけで、人は昨日知らなかったことを、今日知ることもある。


たった一日だけで、これまで辛く苦しかっただけの日々から、ふと足をふみ出す気になることもある。


それは、自分でも意識していなかった何かの、積み重ねの変化から始まる。


だから今日も、まったく同じ一日を過ごす引きこもりは、変化への一歩を確実に重ねているのだ。


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