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マグナムブレイカー  作者: サカキマンZET
第3章 東と西 黒の追憶編
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第120話 裸会議。

なんだか意味不明なタイトルですが、そのまんまです。

 木造で設計された廊下を四人は、閻魔に誘導されるまま、歩いていた。


「なあ? 一向に部屋らしき場所に向かう気配が無いんだが、何かしらの儀式とか面倒な条件で構成されてる感じ?」


 ずっと歩かされているので、何かしらの仕掛けがあるのかと思い、吹雪は常連である忍へ尋ねた。


「……多分、会議室へ向かっているのだろう」


 少し嫌悪感な表情を浮かべながら、吹雪へ返答した。


「え? 依頼したのは閻魔さんなのに、会議室で何か打ち合わせとかすんのか?」


「海道が異能力関係で他方で仕事する時は、全国の市長と会談する。そして許可を貰ってから初めて調査できるという構図だ」


 表情で察し、吹雪の左隣にいた雅が代理として解説していた。


「じゃあ、大阪市長も来てるって事か? テレビでしか見たことねぇからな……あ、それで神崎は不機嫌なんだな?」


 忍が嫌悪感を示している事が、身内だから閻魔に頭を下げてる所は見られたくないという、羞恥心な理由だと思っていた。


「いや、違う。そんなアホみたいな理由で俺が嫌悪感示すわけないだろ? 別の理由で会議に問題があるから嫌なんだよ」


「……まさか実力テストだと言って市長の刺客が襲ってきたりとか?」


「全然違う」


「或いは、精神的なテストだと言ってアクリル板で囲った部屋で、下着状態で互いを疑わせるとか?」


「……少し近いな」


 暫く歩き続けて、漸く閻魔が立ち止まり、全員も同じくして立ち止まる。


「ここで会議を行う、じゃあ……脱いでくれ」


 閻魔の冷静な一言により、吹雪は思考停止した。


「やはり、こうなるか……」


 仕方ないという表情で忍は黙々と衣服を脱ぎ始めた。


「は!? マジで脱ぐのかよ。しかも真っ裸でか!」


「信頼関係らしい。武器と敵意は持たないという理由で、このルールが作られた。因みに代理人を用意をしても良いが、その場で本人が発言しない限り、欠席裁判扱いされて不利になる」


 そう隣で雅は吹雪へ解説していた。それもランジェリー姿で腕組みし、死んだ魚の目をしていた。


「……結構、良い身体してるんだな」


 吹雪は雅の透き通る白い肌と標準サイズな胸、鍛え上げられた腹筋、大きい尻を見て、男として感心していた。


「当たり前だ。主君を守る為にどれだけ鍛えたと思っているんだ?」


「あ、そっちね。いや、女として魅力的な身体してるな~って思ってよ。性格はギスギスしてるのに、中身が凄いなって」


「……」


 吹雪と話が噛み合わないので、雅は自分の身体をマジマジと見て確認する。が、何も異常はないと判断した。


「ここでナチュラルにセクハラするとはな……」


 忍は自然と雅にセクハラする吹雪を見て、ドン引きしながら突っ込んでいた。


「……アンタも人のこと言えねぇけどな?」


 もう既に素っ裸な状態で吹雪を説教していた忍だった。


「慣れれば考える事はなくなる。ただ、それだけだ……」


「格好よく言っても全裸の男が、諦めてるだけだからな?」


「まあまあ、ルールに従えば何も言われる事なんてないですよ」


 無表情だが、二人を宥める全裸の悪魔会長だった。


「……」


 ここ最近、品川以上に変な奴等ばかり絡まれていると、今更ながら思い始めた吹雪だった。

 暫くしてから全員、全裸となり会議室へ入室した。

 かなり吹雪が渋りはしたが、話が進まない為、ここは妥協し、恥ずかしさ覚悟で入室したのだ。


「お待たせしました」


 閻魔の一言より、会議室で着席している全裸な老人と若い外国人女性が注目した。


「……この歳でお爺さんの裸を見ることになるとはな」


「もし精神的に無理だったら、私の裸を見ろ。少しは気が紛れて、アドレナリンが活性化するだろ」


 ここで惜しげもなく雅は自分の裸を見て、興奮しろと発言していた。

 吹雪は絶句するしかなかった。天然で痴女な人間って、本当に実在するとは思わなかったからだ。


「……遠慮しておきます」


 流石に彼女持ちが、別の女性と浮気みたいな雰囲気で、興奮しても後で悲しくなるので、拒否したのだ。


「あの~?」


 そこへ若い外国人女性が二人へ声を掛けた。


「え? ……何処かで会いました?」


 全く記憶にない人物で、外国人の知人はシェリアしかいない、雅の仕事関係者かと思えば無反応である為、失礼ながら焦って尋ねるしかなかった。


「いえ。今日が初めてです。初めまして、私はクロエ・ウィリアムズ、イギリス女王代理で来ました」


 クロエと名乗った女性は琥珀色の髪、翡翠の瞳、透き通るような白い肌、雅とは違って身体はスタイリッシュで御淑やかな人だ。


「あぁ、イギリス女王のお孫さんだな。神崎家との仕事とは関係なかったから忘れてた」


 名前を聞いてから、記憶の忘却から頑張って思い出し、簡素に紹介していた。


「……それでクロエさん、日本語上手いっすけど……俺達に何か用でも?」


 わざわざ見ず知らずの人へ声を掛けた理由を尋ねる。


「あの赤い髪で、何時も不機嫌な顔で、ヘビースモーカーな人を知っていますか?」


 もう赤髪と聞いただけで、誰かさんなのかは容易に想像できた。もしかしたりすると人違いかもしれないので、除外しようとした。

 だが、不機嫌とヘビースモーカーという時点で品川修二だと確定した。


「……多分、俺の友達の品川修二だと思います」


 まさかイギリスで何かしでかしたのかと、思いながら、怒られたら謝ろうという気持ちで正体を教えた。

 一方、名前だけで雅は不貞腐れてイライラした表情を浮かべていた。


「品川修二様っていう人なのですね! 彼には本当に助けて貰いました!」


「へっ! アイツが何かしでかしたとかじゃなく!?」


 意外な返答に吹雪は驚愕した。


「はい。彼には魔王ウロボロスから地球を救った人として噂になっているんですよ。それに強くなる為に、直々に閻魔様から指導された弟子だと聞きました。凄いですよね?」


「……俺も戦ったんだけどな」


 イギリスで品川だけが魔王ウロボロスを倒したと噂になっており、小声で吹雪は苦労を吐露した。が、ここは話を合わせることにした。


「是非、今日会えればお礼を言いたかったのですが……いないのですね」


 品川が不在な事にクロエの気持ちは、少し落ち込んでいた。


「アイツなら海道に……何?」


 吹雪が品川の所在地をクロエへ教えようとした。が、そこに雅は指で肩をトントンと叩いて振り向かせる。


「あまり海道の事は、閻魔様以外会議室で口にするな。周囲の市長は海道を邪魔者扱いしているからな……」


 ここで他県から海道のことは良い評価されていないと、忠告が入った。


「なんで?」


「殆どの予算が『覇気使い』ばかり集まる海道に回されているから、周りからすれば面白くない状況だからだ。ここでいざこざになると、閻魔様が一つの町を消しかねん。だから、少し空気を読んでくれ」


「お、おう……あ~品川なら大阪にいるぜ。ちょっと面倒な場所で……かめはめ波を修得する為、頑張ってるぜ」


 なんだか海道を省いて説明するのも面倒となり、適当な話題で反らし、終わらせようとした。


「そうなんですね……」


「はい、世間話はここまで。席に着いて会議を始めよう」


 そこへ落ち込んでいるクロエを遮り、閻魔は会議を始める。

 閻魔の指示で吹雪と雅は忍の隣へと着席し、クロエは向かい前へ着席していた。


「それでは今日の会議は東京で違法武器を売買している……『アトラス財団』をどう対応するか、この場にいる人で話し合おう」


 すると忍が黙々と挙手した。


「なんだ? 何か良いアイディアでも浮かんだのか?」


「あの~オシッコしたくなったから……トイレ行って来ていい?」


「他に誰か用を足したい者はいるか?」


 閻魔の厚意で他にトイレへ行きたい人はいないかと、尋ねた。

 すると全員が挙手していた。


「……じゃあ三十分だけトイレ休憩します」


 三十分だけのトイレ休憩が始まった。

いかがでしたか?

もし良ければ誤字や脱字や意見や質問等があれば教えてください。

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