みんなはどうやって使えるCGを探してるんだろう
縦川と下柳は、鷹宮が待つ店の階段を上がった。狭い階段を上り、こぢんまりした入り口を抜けて店内に入ると、二人がやってきたのを見つけたレセプションの女の子が近づいてきた。
赤い髪に真っ白い肌の、正真正銘フランス人であるらしい。何度か来てるうちに顔を覚えられたらしく、まるで常連客みたいに迎えられて思わず頬がゆるんだ。その屈託のない笑顔を見ているとまた来ようと言う気にさせられる。厨房からよくアンリと呼びかけられていたので、多分それが名前だろうと思ったのだが、実はただのあだ名らしくて、本人はえらく嫌っていた。なんでも男みたいだから嫌なんだそうだが、日本人的な感覚ではよくわからなかった。オリヴィアとか聴いてそうなのに。
クロークに荷物を預け、彼女に従って奥へと向かう。
シャノワールはどこにでもある雑居ビルの1フロアにあり、内装は木目調の素材がふんだんに使われた落ち着いた雰囲気の店だった。中央にはカウンター席に囲まれた厨房があり、中でせっせと料理をしているシェフの姿が見える。そのカウンターの周りを取り囲むようにテーブル席が三列ほど並んでおり、更に店の一番奥にはグランドピアノが添えられていた。ピカピカに磨かれてやたらと目を引いたが、誰かが弾いてるところを見たことは一度もない。
カウンターと反対の壁は全面ガラス張りになっていて、昭和通りを行き交う車列を一望できた。テールランプの川を眺めていると、ようやくここまで復興したかと感慨深いものがあったが、尤も、これは客に外の景色を楽しんでもらうというよりは、外から店の中を見て客を呼び込もうと言う趣旨の方が強そうである。
被災前、本格フレンチをやっていたときの教訓だろうか。客を呼び込むということに熱心になった今の業態になってから、店はいつ来ても客が途切れることはないようだった。そのため、フレンチレストランに隠れ家的な何かを求めてくると肩透かしを食らうだろうが、しかしその味はそれを差し引いても余りあった。
「雲谷斎!」
案内されるがままにカウンター席の方へと向かっていくと、先に来ていた鷹宮が二人に気づき、嬉しそうに手を振った。その声に他のお客さんが驚いてキョロキョロしだすと、カウンター内の料理人たちが一斉に迷惑そうな視線を浴びせた。
アンリがパタパタと近寄っていって嗜めると、おっさんがだらしなく目尻を細めてデレデレになりながら詫びていた。
縦川もまた迷惑そうな顔をしながら近づいていって、
「馬鹿野郎っ、あんま大声出すんじゃないよ。他のお客さんに迷惑だろう? ……って、なんだい、もう出来上がってるのかい?」
友人に抗議しつつテーブルを見てみれば、既にワインのボトルが何本か空けられていた。手元には酒の肴にしていたらしきテリーヌが見える。
鷹宮はほんのりと赤く染まった顔でヘラヘラしながら、
「わるいわるい、おまえが来るかどうか分からなかったからさ、いきなり姿が見えたんで、ちょっと驚いちまったんだよ。何度も電話したんだぜ?」
「スマホの電源切ってたんだよ。そしたら偶然、下やんに会ってさ」
その下柳はアンリからメニューを受け取り、鷹宮の隣に腰掛ける。
「今日もまた競馬でスッカラカンなんだと。下手くそなんだから、やめちまえばいいのにな」
「何だ、まだそんなこと続けてるのか?」
「ほっとけっての、趣味なんだから。おまえさんのゲームだって同じようなもんだろう?」
「俺はゲームが仕事なの」
鷹宮は苦笑交じりにそう言い返すと、たった今思いついたと言わんばかりに、
「そうだ、雲谷斎。そんなに競馬が好きなら、おまえも一緒にユーチューバーしようぜ。たまにそういう放送を見かけるし、需要もあるんだろう?」
「ありすぎて、やったところで埋もれるだけさ」
縦川は即答した。実を言えば、友人がやっているから自分もやってみようかと考えたことは何度かあったが、その度に自分には向いていないだろうと諦めた。有り体に言えばやりたいと思えなかったのだ。
「俺は趣味を一人で楽しむ主義なんだよ。誰かと分かち合いたいとかは、あんまり思わないねえ」
縦川がそう言うと、鷹宮なにか言いたそうに口を開きかけたが、結局そのまま口をつぐんでしまった。そしてまたヘラヘラと笑いながら、
「そうだな、その方がいいのかも知れん。ま、とにかく座れよ、さっきから店員さんが椅子引いて待ってるぜ」
と言って、飲みかけのグラスをグイッと飲み干した。その横顔が、つまらんことを言ったと告げていた。そんなに気にしてはなかったのだが……縦川はちょっと言い方が素っ気なかったかな? と反省しつつ、椅子に座ると、彼の注文を待っていたアンリに適当にコース料理を頼んだ。
先に注文を終えてもう食前酒に手を付けていた下柳が、微妙な空気を察したのかグラスを傾けながら言う。
「なにはともあれ、お疲れ。こうして3人で会うのも久しぶりだな」
「疲れたのは俺じゃなくてお馬さんだけどね。それにしても、ホント久しぶりだなあ。下やんとはちょくちょく会ってたけど、えっちゃんとは半年ぶりくらいだったっけ?」
「いや、10ヶ月と少し前だ。正確に言えば去年の6月15日に会ったのが最後だな」
すると鷹宮がそう言った。流石に日付までとなると、普通は覚えてないだろう。よくそんなことまで覚えているなと感心していると、
「実は今やってるゲームの大型アップデートがあったのが、去年のその日だったんだ。因みに今日もだ。大型アップデートのせいで、1日中メンテでゲームが出来ないから、こうして外に出歩ける」
「え!? じゃあ、今日会おうってそんな理由だったの?」
彼は苦笑交じりに言った。
「久々にゲームから解放されたら、暇の潰し方が分からなかったんだよ。そしたらお前たちの顔が浮かんで
さ。そういや久しく会ってないなって」
「……いつもは、どうしてるんだ? 一日中家でゲームしてるわけじゃないだろう」
「いや、そのまさかさ」
縦川が尋ねると、鷹宮はバツが悪そうにそう言った。ワイングラスに口をつけていた下柳が思わずむせる。
「それじゃ引きこもり時代に戻っちまったようなもんじゃないか」
数年間引きこもった相手に対して口さがない言葉だったが、言われた本人はさほど気にした素振りも見せずに、
「実はそうなんだよ。今日、表に出たのも3日ぶりくらいじゃないか? 昔は世間の目を気にして引きこもっていたくせに、いざそれから解放されてみたら、また同じような生活をしているんだ。人生ってのは案外そういう風に出来てるのかも知れないな」
感慨深げに言っているが、あんまり笑える話じゃなかった。下柳が続けた。
「どうしてまたそんなことになってんだ? そんなにゲームが忙しいのか?」
「ああ。何しろランクを維持するには、世界に何百万人もいるユーザーと競い合い続けなければならないだろう? その上で、ゲームの検証をしたりブログ書いたり、なにか面白いネタはないかと探したり。動画まで作ってると、休む暇なんて殆ど無いんだぜ」
「適度に休暇を挟めばいいじゃないか。それくらい儲かってるんだろ?」
「そうはいかない。こういうのは一日休むと100人単位でフォロワーを失うからな。何しろ、俺と同じことをやってるのが他にもごまんと居る。俺が休んでる間、フォロワーは別の動画を見てるんだ」
そしてそのフォロワーの数が収入に直結するから、やめるにやめられないそうである。たまに電話で話すと羽振りのいいことしか言わないから、きっと充実した毎日を過ごしているんだろうと勝手に想像していたが、話を聞いてみると社畜顔負けな生活である。
実際問題、今の御時世なにもしなくても生きていけるのだから、やめてしまえば良さそうなものだが、なんやかんや多方面とのしがらみや、フォロワーとの絆、自分のプライドの問題なんかで、どうしてもそれが出来ないと彼はぼやいた。
「さっき雲谷斎が言ったとおりだ。趣味なんてものは本来、一人で楽しむ程度が一番いいんだよ。よく言うだろう? 趣味を仕事にすると地獄だって。その意味がよくわかったよ。最初のうちはまだいいんだ。ゲームも動画制作もどっちも好きなんだから、自分も楽しんでやってられる。けど続けているとそのうちネタが尽きてきて、自分の楽しみよりも、誰かを楽しませるためのネタを探している時間のほうが増えていくんだ。そして時間に追われると、だんだん自信がなくなっていく、本当にこれは面白いんだろうか? って。そうなるとおしまいだ。当たり障りのない最大公約数的なことしか言えなくなる」
酒が入って口が滑らかになった鷹宮がぼやくように言った。人気ユーチューバーの贅沢な悩みと言えばそれまでだが、元々、それを始めたのは自分の趣味で、楽しさを追求するつもりだったのだとすれば、確かに辛いことなんだろう。
かといって、それに同情できるほど感情移入出来るわけもなく、縦川が黙って聞いてると、お調子者の下柳が鹿爪らしい顔で頷いた。
「ああ、それなんか分かる気がするな。なんつーかさ、人気コンテンツって他人に勧められても、最近は大体そんな感じだよな。当たり障りない、でも別につまらないわけじゃないから、これ良かったよって返事するんだけど……例えばCGの投稿サイトなんかはっきりしてるだろ? ランキングなんか見ていたら、一生かかっても“使える”CGは出てこない」
某pixivとか某ニジエとかのことだろうか。
「そういやそうだな。探せば“使える”CG自体はあるんだけどな。どうしてこうなっちゃったんだろうね」
「みんなはどうやって“使える”CGを探してるんだろう?」
「不思議だなあ……人気が出ると萎縮しちゃうのかね。俺はどっちかといえば膨張したいんだけど」
三人がそんな話をしていると、店員のアンリがオードブルを運んできた。彼女のにこやかな笑顔を見ていると、なんだかいたずらを見つかってしまった子供のような気分になってきた。縦川は彼女に話の内容を悟られまいと、難しい顔をして話題を変えた。
「楽しんでいられるうちが花ってことか……そういや、昔、そんなことあったよなあ」
ポツリと呟くと、二人の視線が突き刺さった。彼は慌てて続けた。
「いやほら、高校の時、映研でさ、文化祭の映画作ったろ?」
「映画? ああ、あれか……もう思い出したくもないな」
高校の同級生といっても、三人が同じクラスだったのは1年のときだけだった。それが今でもこうして互いに連絡を取り合っているのは、部活が同じだったことが大きかった。
高校時代、三人は同じ映研部員だったのだが、実はそれほど映画に興味があるわけではなかった。たまたま1年の自己紹介のときに目をつけたクラスのマドンナ的な女の子が、映研に入っていったものだから、三人共それにつられてフラフラと入部しただけだった。因みにその女の子は仮入部だけでやめてしまい、女子バレー部に入ってしまったものだから、三人共なんとなくやめるにやめられず、そのまま部に残ってしまったのだ。
そんな映研は近隣ではそこそこ名が知れていて、毎年高校生の映像コンクールに作品を投稿するような活気のある部活だった。そんな中で三人はこれといってやりたいこともなく、レフ板を持ったり機材を運んだりという下っ端がやる雑用ばかりをさせられていた。かと言って別に不満があるわけでもなく、翌年も部活を変えなかったくらいだから、それなりに楽しく過ごしていた。
事件が起きたのは2年の夏休み明けのことだった。中間試験が終わるとすぐに行われる文化祭の作品を巡って、当時の三年生が揉めてしまった。映研はそこそこ期待されてる部活で、部員たちもそれなりにプライドを持っていたから、文化祭とは言え下手な映像は撮れないという真面目な先輩と、文化祭くらいお祭り騒ぎでワイワイやろうぜという先輩とで意見が対立し、部活がバラバラになってしまったのだ。
結局、双方ともにこいつとはやってられんと部活を辞めてしまい、それが切っ掛けで残った三年生たちも、後を二年に任せて引退してしまった。そんなことがあったものだから、残された二年生部員も真面目に映画を撮ろうと言う雰囲気ではなくなってしまい、とりあえず急場しのぎになんか作ってお茶を濁そうということになった。
そうして作り始めた映画は『ドラえもん のび太の殺人事件』という、名は体を表すような馬鹿げた内容で、シナリオはみんなで適当に意見を出し合って1日ででっち上げ、ロケハンもせず撮影は全て校内で済ませ演技は棒読み音楽は借り物、エンディングには素人作品に有りがちなNGシーンが流れるというような代物であったが……
これが大いに受けた。
出来上がった作品の出来栄えは正直かなり酷いものだったが、その内容はある意味で高校生らしい作品だった。みんなやる気が無かったせいで、かえって肩の力が抜けていたのが功を奏したのだ。それまでの映研作品はコンクール向けに作っていたからか、大人には受けがいいが高校生には退屈な作品だらけだった。ところが、これにはそういう鼻につくようなところがなかったから、みんな純粋に楽しんでくれたというわけだ。なにがどう転ぶかわかったものじゃない。
こうして文化祭の話題をかっさらった映研部員は、文化祭後も学校中から応援され、現場を放棄してしまった三年生がこそこそするのを尻目に、学校全体の期待を背負うことになり、翌年のコンクールでもそれなりの評価を受けることになる。
なんとなく部活を始めただけの三人も、今まで部に残っていて良かったなと、心から思ったものである。
しかし話はそれで終わらなかった。
おかしなもので、こんなに順風満帆だった映研も、何の因果か翌年の文化祭の時期が迫ると、まるで判を押したかのように、文化祭の出し物について揉めてしまったのである。
そして結局、その年の三年生も揉めるだけ揉めて映画づくりを放棄してしまい、縦川たちの部活はそれで終了、残された二年生たちは映画を作ろうとはせずに出店に切り替えてしまったから、文化祭の間中、縦川たちはどうして今年は映画をやらないの? と出会う人みんなから説明を求められる羽目になった。
でも、何も答えられなかった。
みんな、去年のことが記憶にあったはずなのに。
どうしてこうなってしまったのか、さっぱり分からなかった。
去年の映画がバカ受けしたために欲が出たのは間違いないだろう。だけど言ってしまえばそれくらいだ。それほどプレッシャーがあったわけでもないし、人間関係や何かが変わったわけじゃない。
じゃあ何が悪かったのかと言えば、それは多分、部員たちのやる気だった。みんなやる気がありすぎて、空回りしていたのだ。
「きっと、あの先輩の言ってたことは正しかったんだろう。高校の文化祭なんて、お祭り騒ぎでやればよかったはずなんだ。そういう仕事に真面目に取り組み始めたらもうだめだ……思えば俺は、仕事を楽しんで成功している人ならたくさん知ってるが、その逆は見たことがないもんな」
「そう……だな」
縦川が高校時代の逸話を持ち出しそう結論すると、鷹宮は少し考える素振りをしてから、素直に感心してみせた。
「雲谷斎の言う通りだ。実はゲームばっかりやってる生活を続けていてもいいものか、ちょっと迷ってたんだが、おまえのお陰で気楽になれたよ。俺はこんな生活をしてはいるが、ゲームがつまらなくなったわけじゃない。余計なことばかり気にして、自分が楽しむことを疎かにしていたんだな。楽しくないのは、興味のない証拠だ。まずは楽しまなきゃ、面白い動画なんて作れないよな」
「え? ああ。そうかもね。別に説教するつもりは無かったんだけど……あといい加減に雲谷斎はやめてくれ。そろそろ厨房の雰囲気が怪しくなってきたぞ」
「でもこれって、おまえのホーリーネームだろ? 堂々としてりゃいいじゃないか」
「戒名な。それに雲谷斎じゃなくて雲谷!」
縦川がぷりぷりしながら抗議すると、横で聞いていた下柳がツッコミを入れた。
「語尾の発音が小さくなるから、そっちの方がそのものズバリっぽいけどな」
「名字で呼べばいいじゃないか。どうして君らは頑なに名前の方で呼ぼうとするんだ」
「僕たち仲良しだろ。名前で呼び合おうぜ」
「ええいっ、暑苦しい! 貴様なんぞ下やんで十分だ」
縦川と下柳がジャレついてると、鷹宮がクツクツと笑いながら言った。
「もう諦めろ、高校の時から慣れ親しんだあだ名は今更変えられっこないぜ」
「うーむ……」
「それにしてもあの頃から嫌がってたくせに、そんなお前が僧侶になっちまうなんて、火中の栗を拾うようなものだろう。どうしてこうなったのか。しみじみと、人間何がどう転ぶかわからないものだなあ……」
「そうだな、えっちゃんがユーチューバーになっちまったのも驚きだが、ある日おまえが坊主んなったって言ってきた時のほうが、よっぽどだったぜ」
三人がそんな会話を続けていると、今度は皿を下げに来ていたアンリが目を丸くして口を挟んできた。彼女はアーモンド型の大きな目でじっと見ながら、
「縦川さん、お坊さんだったんですか?」
「そうだよ」
「お肉食べてもいいんですか?」
「この国では酒も飲めるし妻帯だって出来るんだよ」
そんな風に目をパチクリさせている彼女に、この国独自の新興宗教である鎌倉仏教について話をしているときだった。
「だーから! さっきから何度言えばわかるんだよ! いいからさっさとこの店にあるもの全部持ってこいよ!」
テーブル席の奥の方から、厭味ったらしい金切り声が響いてきた。その命令口調に他の客が驚いて会話が止まり、店内は一瞬にしてシーンと静まり返ってしまった。
見れば窓に面したテーブルの方で、客と店員が揉めていた。客は若い男の集団で、あまりフレンチとかを食べに来るような連中には見えなかった。どちらかといえば歌舞伎町とか池袋とかで、YO!YO!とか言ってそうな、ドレスコードがあったらまず間違いなく入店を拒否られそうな男たちだった。
そんな男たちを店員らしき女性がなんとか宥めようと孤軍奮闘している。客もまさかフレンチを食べに来てこんな場面に遭遇するとは思わなかっただろう、みんな不安そうに横目でチラチラとその様子を盗み見ていた。
職業柄、見ない振りは出来ないと思ったのだろうか、下柳がやれやれとため息を吐いてから、飲んでいたグラスをテーブルに置いた。そして何かあったらすぐ飛び出すぞと言った感じに、椅子を座り直して男たちを正面に捉えた。
「アンリちゃん。あのガキどもは?」
彼は傍らで迷惑そうに眉を顰めるアンリに、何があったのか尋ねた。
「えーっと、さっきやってきたお客さんがですね、いきなり店のメニューを全部もってこいって言いまして。うちはそういう店じゃないですからって理由を尋ねてみたら、その様子をビデオにとって放送したい、自分たちは人気ユーチューバーだって」
「ユーチューバー?」
さっきまでそんな話をしていたばかりの三人は目をパチクリさせた。まさか、出前の注文みたいにユーチューバーがかち合うなんて、思いもよらず、彼らはお互いに目配せし合うと、ただ苦笑いするしかなかった。
教えて、ホント