表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたはどのきょーかがすき?  作者: ひなた
ミスターエックス げーむ
67/189

こくご

「どうしてでしょう、好きな物を聞いているのに喧嘩になるのは。仲良くしましょう、皆さん」


 大人っぽく微笑んで、倒置はそう言った。


「じゃ、じゃあ……。皆でゲームでもしませんか? ね、ねえ」


 震える声で、何かに怯えながらもミスターは提案した。


 提案自体は悪いものじゃないので、皆賛成。

 ゲームは毎日それぞれが準備することになった。


「どうでしょう、かるたなんて。ぼくがやります、読み手は」


 妙に大人な表情で、倒置はかるたを用意した。


 そして他の人が何をする間もなく、瞬時に用意を整え終える。


 勝負ということもあって、皆本気で戦っていた。


「案外燃える」


 楽しそうに、色彩は言う。


「結構萌えるわね」


 少し別の意味で楽しそうに、墾田ちゃんも笑っていた。


 倒置の大人さで、喧嘩などは起こらず平和に終了。

 ドキドキ結果発表だ。


「凄くね? 一枚取れたんだぜ」


 短距離走は最早数えるまでもなかった。

 しかし、本人が嬉しそうなので誰も何も言わない。


「皆様お強いのですね」


 思ったよりも出来なくて、悔しい思いながらもかあさんは笑った。

 天才と呼ばれた自分も、ここでは普通なんだと痛感した。


「三位まで発表します、それでは。墾田永年私財法さんですね、一位は。色彩さんですか、二位は。かんなさんと玉結びさんです、三位」


 結果を皆に聞いて、倒置はそれっぽくベストスリーを発表した。


 嬉しそう。悔しそう。

 どちらにしても、楽しそうな表情をしていた。


「第一回、ゲーム大会でしたっ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ