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あなたはどのきょーかがすき?  作者: ひなた
ゆーしゅーさをしょーめい
33/189

しゃかい

「社会はあたしの教科。批判なんて出来る筈ないわ」


 胸を張って墾田ちゃんはそう言った。


「歴史面白くない」「地理面白くない」


 かんな&玉結びがそう言った。


 口は一つしかない。

 だが、二人同時にそう言ったのだ。


 歴史と言ったのがかんな、地理と言ったのが玉結びだ。


 言っていることはかなり低レベルだ。

 しかし、高度な技術を心得ていた。


「公民の方が面白くないじゃん」


 そう言ったのはパイである。


「面白くないって、何がさ。具体的に言ってくれない?」


 墾田ちゃんの言葉は尤もであった。


「覚えることが多過ぎてよ。ほんと、苦痛でしかない」


 そう言うかんなを墾田ちゃんは鼻で笑う。


 なぜなら、社会に非はないから。

 悪いのは記憶力であるから。


「苦痛なのはあんたの顔でしょ? 批判すべきはあんたの記憶力でしょ? クズはあたしに近付かないでね」


 反論しようとしたが、墾田ちゃんはそれを許さない。


「まだ何かある? まさか、ないわよね」


 冷静な笑顔の墾田ちゃんに、それ以上誰も何も言えなかった。


 墾田ちゃんは説得に成功し、優秀さを証明した。

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