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びじゅつ

「普通の授業だから面白味は感じないかもしれない。イラストは描いて来たけど」


 素直に美術について学び、芸術を嗜んで欲しいと思っていた。

 だから色彩は自作のイラストを交えながら、必死に説明していた。


 質問してくれと言っているが、その間などなかった。


 楽しそうに、笑顔で彼女は語り続ける。


 ただ、色彩の珍しい笑顔に誰も不快感を抱くことはなかった。

 本当に楽しそうにしていたから、なんだか授業も楽しいような気がしていた。


 彼女の可愛らしさに見惚れていたり、頑張る姿を微笑ましく眺めていた。


 授業に聴き入る様子はないので、恐らく理解はしていないだろう。


 しかし自分を見る視線に皆の真面目を感じ、色彩は理解したと考えた。

 ここで話したことは皆、理解していることを前提で良いと思ってしまった。


 皆が美術に興味を持ってくれたんだ嬉しいな、って素直に思っていたから。


「この人は本当に凄いだよ」


 話しているうちに、色彩はどんどんテンションが上がって行く。


 それは誰もを魅了する小動物のような可愛らしさを持っていた。

 罪にも値する笑顔を無意識に浮かべ、色彩は説明を続ける。


 色彩は皆をときめかせることが出来ただろう。

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