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あなたはどのきょーかがすき?  作者: ひなた
短距離走 たいくさい
129/189

えーご

「ゲームが恋しくなってきました」


 溜め息交じりにミスターは呟く。

 そして気合を入れ直すと、英語代表として微笑んだ。


「玉入れをやろうぜ」


 今日も短距離走は楽しそうに登場する。


 準備物を見れば、玉入れをやりたいことくらい誰でもわかった。

 比較的体力の浪費が少なそうな競技に、内心ホッとする面々。


 そんな競技だからこそ、本気で挑戦しようと思ってくれる人もいた。


「僕、じゃなくてミーに任せて下さい。これは得意だと思います」


 珍しく、ミスターがそう主張した。


 自信を持つことが出来ない彼。

 得意だなんて口にすることはない彼。


 相当自信があるのだと思い、一度見守ってみることにした。


「我が術を見よ」


 精一杯の低い声で言うと、ミスターは玉を集める。

 そして左手で溢れるほど抱えると、右手で正確に投げ始める。


 かなり狙って入れている為、正確は正確だった。


 問題点はただ一つ。

 力のなささゆえ、届かないことが度々あったのだ。


 満面の笑みで、ミスターは投げる。投げ続ける。


 彼はあまりにも楽しそうで。

 他の皆は微笑ましく見守ってくれた。


 その可愛らしさに、色彩は感激。

 興奮を表情に出し、短距離走に言う。


「これが運動の力なんだねっ」

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