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パーティーから追放されました!伝説の古龍とお友達になりました!

第一部の一話目です!

とりま書いてみました。また修正するかもです!

「えーガチで飛んでる〜ぎゃんやば〜!」

「お主本当に人間か?この飛行速度は普通の人間じゃ耐えられないほどだが……」

「そマ?ちな神っちの加護で強化盛り盛りだからじゃなーい?てかもうそろ着きそうじゃない?」


 我の主マリンは大きな塀に囲まれた都市、王都と呼ばれる方向へ人差し指を向けた。本当にいつも楽しそうなやつじゃ。規格外ではあるもののそれを弁えている。常識があり、マナーがいい、何より気遣いが上手い。協調性は少し欠けるが、話題をポンポンと出して笑わせようとしてくる辺り、前世ではムードメーカー的存在だったのだろう。

 彼女は転生者なのだ。前世ではギャル男であったらしいが、な。



 薄暗く、松明がなければ転んでしまいそうな洞窟で私は仲間の治癒をしている。鉱山近くのダンジョンでのゴーレム討伐の依頼を受け、私達は5人で討伐を試みている。私達はBランク冒険者でゴーレムはCランクの魔物だ。とはいっても1体1体硬いので時間はかかってしまう。怪我は勿論、魔力や体力を持続回復するのが私の役割である。ずっと持続的に魔力を使っているので疲れることもあるが、仲間のためなら頑張れる。


「マリンー!おわったよ!」

「分かりました解除しますね」


 魔法の解除をするとどっと疲れが出てくる。でも私には自作のポーションがあるのであまり気にしていない。

 赤髪の短髪でタンクのギスタが近寄ってくる。ドカッと私の横に座ると陽気な笑顔をする。


「マリン、今日も助かった。ありがとな!」

「いえいえ、私の仕事ですから!」


 いつもこうして褒めてくれるギスタは兄のような存在だ。モンスターの特徴を教えてくれたり、護身術を教えてくれる。

 黒寄りの紫髪のロングヘアで魔術師のエルシアがきれいな姿勢で歩み寄ってくる。不敵な笑顔を浮かべてギスタとは対称的に私の前に静かに座る。


「マリン、お疲れ様。今日も疲れたでしょう?ゆっくり休んで頂戴」

「お気遣いありがとうございます!でも一足先にポーション飲んだので大丈夫です!あ、お茶でも淹れますか?」

「大丈夫よ、座ってなさい。お茶は私が淹れるわ」


 クスッと静かに笑ってお茶を淹れるのは好きなのだから座っててねと言われ、私は言うとおりにおとなしく座った。

 勢い良く精霊師のエステルは金髪ボブの髪を靡かせてこちらに向かって走っている。元気が有り余っているようだ。


「マリン!今日もナイス支援だったよ!私のマリンは本当にすごいね!!」

「ふふ、エステル?マリンは誰のものでもないわよ?」


 今日も和やかである。あと一人を除いて……。私はチラッと剣士であるリーダーに目を向ける。いつも無表情で何を考えているのか本当にわからない。だが、なぜか今日は違和感があるような……。


「マリン、少し話があるので来なさい。前話した件のことだ」

「え?あ、はい」


 私はリーダーに何かを相談した覚えがない。なんだろう嫌な予感がするのだ。ダンジョンを抜けた森の中でリーダーは立ち止まった。


「君には本当にがっかりしたよ。私はまだしもギスタ、エルシア、エステルの悪い嘘の噂を流すなんて」

「え?」

「誤魔化すんじゃない。私は見たんだこの目で君が他の冒険者に愚痴をこぼしていることも……その証拠に動画を記録したんだ」


 そこには顔も知らない男の人と私のようななにかがなにやら話している風景が撮影してあった。段々と会話が聞こえてくる。ギスタはただの脳筋で、エルシアは色気を使って入って、エステルは頭のおかしい人間、リーダーのなんだっけ名前wまぁいいやあいつはただのかんがえなしな無能。本当にあそこに入ってて疲れるわぁwなどと言ったことも言うはずもない言葉が私のようななにかの口から発せられている。

 私の顔が一気に青ざめる。少し身体が震えてきて声も震える。


「わ、私じゃないです。本当に私じゃないんです。信じてください」

「わかった。言わない代わりに君には抜けてもらう。それが条件だ」


 私が抜けることであの人たちが悲しむような傷つくような顔をしなくなるのであれば、抜けるのが一番なんだろうか。


「わかりました。け、契約魔法解除します。スロッカーレ」

「スロッカーレ」


 リーダーは黒い笑みを浮かべた。声高らかに笑うと私を見下すような目で見てきた。


「くふふ、君は馬鹿なのかい?あの映像を作ったのも噂を流したのも全部私だと言うのに。実に滑稽で面白い。それでは消えてもらおうか、マリン・ファレーナ・アリシア」


 そう言って私の身体を突き飛ばす。元々罠が見えないように貼ってあったのか私が地面についた途端大きな穴になって私を落とした。落ちている浮遊感の中私は意識が途絶えてしまった。



 目が覚めるとそこは天界だった!?うち確か、通り魔に刺されて死んだ気がするんだけど〜。


「ようやく目が覚めたか、望月悠斗よ」

「誰!?」

「神じゃ」

「あーね、じゃ神っち説明よろ〜」

「え、飲み込み早くないか?まぁいいその方が好都合じゃ説明しよう」


 神っちから色々聞いたところ違う世界で死んじゃうはずの子じゃなく、うちを手違いでザクッとやっちゃった的な?天界のルール上魂はその子のものじゃないといけないらしくてその子の中にうちを転生させてさくっと解決したいらしいよ。その子にはもう許可取ってるらしいからあとうちだけ了承すれば一見落着的な?


「てことで間違えちゃったお詫びに色々付与しとくから元々の知識は器に入っているから安心してほしい」

「り!てことで飛ばして?」

「少しクラっとするかもじゃが耐えてくれ」


 ちな感覚はね乗り物酔いみたいな感じ?ちょっとうっってなるだけみたいな〜。エグっめっちゃ眩しい流石に開けてらんない。



 目を開けたら、真っ先に視界に襲ってきたのがぶよぶよしたなにかだ。地面はねちょねちょみたいな表すなら粘着力があるガムみたいな?身体にひっついてくる感覚かなぁ。痛みはないけどなんかすごいエグい。


「ここから始まるってま!?無理なんですけど……」

「なんだお主うるさいぞ」


 すぐに声の方向見たんだけどさ、黒テカリの鱗に覆われてて如何にも強そうなドラゴンなんですけど?自分強いですみたいな見た目してるんだけど、えなにこれウケる〜。


「ん?お主なぜそこで這いつくばっている?そんなレベルの低いやつがこの階層まで到達できるわけがないだろう?」

「うち!急に落とされてここにいるの!ここがどこだかもわかんないし、どうやって抜け出すのかも教わってないもん〜」


 納得した表情で静かに頷いている。


「そこから抜け出す方法を教える代わりに我を助けてはくれないだろうか」

「んー説明よろ〜」

「まず身体の中にある魔力放出する。そしてスライムの体液に染み込ませるように流すんだ。以上」


 スライムの体液……?ってことはさっきのぶよぶよはスライムだったってこと?え、待って待って待ってタンマ。うち全身にスライムの体液かかってることになるんだけど、流石にそれはうちでも無理!過去1無理!

 勢い良く言われたとおりにしてみたらみるみるうちにさらさらの水みたいになって不快感は消えた。でも体液は流石に無理!!


「よし、終わったな。お主我を助けてくれ」

「おけー何すればいい?」


 ドラゴンは自分の足に繋がれてる鎖を指差す。これを取ってほしいってこと?とりま触ってみるか。ほろっ


「「え?」」


 簡単に壊れたのだ。砂のように粉々になった。どゆことー?めっちゃ簡単に粉々になったけど?元々壊れてた的な?


「お主……何者だ?我でも壊せない鎖を一瞬で砂に変えるなんて。……まぁよい、改めて名乗ろう。我の名はソル。1万年は生きている古龍だ」

「1万?え、やばすぎ〜ソルりん強強系じゃん!うちはね〜もち…あ、マリン!」

「ソルりん?我はソルだ。そんな阿呆そうな名前ではない」

「じゃあソルたん?」


 諦めたかのように溜め息をついているソルはもうそれでよいというかのような頷きでマリンを見下ろしている。


「お主、マリンと言ったかお主のレベルはどのぐらいなんだ?」

「レベル?わかんない。うち転生してきたし、神っちはなんか色々付与しとくって言ってたからそれなりにあるんじゃない?」


 ソルは1万年以上時を過ごしてきたが前世をもち、なおかつ神というものに付与をつけてもらい、呑気に他人ソルにそのことを打ち明けるという行為をされたのが初めてだったため、数秒固まってしまった。

(こやつは危機管理能力が乏しいのだろうか。まだ我だったからよいものをこれが神殿の輩に知られてしまえば、監禁、最悪は拷問で情報を吐かせて殺してしまうだろう。どうしたものか)


「ソルたん!」

「なんだ?」

「じゅうまけいやく?みたいなのしようよ!仲良くなったらするんでしょ?」


 従魔契約とは、人間が魔物を支配下に置く、または魔物をパートナーにするということ。マリンはどういうものなのか漫画でちょろっと知っていただけで詳しくは知らないのである。ポケモンみたいな感じだと思っている。

 ソルたんと仲良くなったらうちの人生どちゃくそに虹になるっしょ!


「どー?ソルたん!ってどーしたの?そんな殺気に満ち溢れて、うちなんか失礼なこと言った?謝るごめん!」

「お主、従魔契約をただ仲良くなったらの絆みたいに捉えているようだから教えてやろう。従魔契約とは一般的に人間が魔物を支配下に置くことだ。つまりただの奴隷のようなものだ。昔は人間と魔物が共存した世界じゃった。だが、ある日を境にその平和は破られ、人間が魔物を虐げ始め、従魔契約というものを生み出したのだ。それも人間が一方的に契約できるような形でな」


 ソルは昔、人間に育てられ、愛情もたっぷり注いでもらい、言語を習得し、狩りの手伝いをしてレベルを上げていった。周りもそんな感じで育っていったある日、白い雨が降ったのだ。それに当たってしまった人間たちはみるみるうちに魔物を虐げた。人間界ではこの雨を奇跡と神の恵みと呼んでいるそうだ。そこから従魔契約というようなものが生み出されてしまったのだ。


「ごめんソル。そんな悪い意味とは知らなくて、うちめっちゃ悪いことしたって思ってる。許せとは言わない、でも謝罪だけは受け取ってほしい!」

「よい、そんなことだろうと思ってはなからあまり気にしておらん。それよりお主我のパートナーにならないか?お主を見ていると危なっかしくて見ていられん。昔の儀式でな人間と魔物がどちら共々了承しなければ契約ができない儀式があるのだがマリンはどうしたい?」


 マリンはキョトンと首を傾げた。そして意味を理解したかのようにソルの目を見た。


「する!したい!ソルたんいてくれたらこちらとしても安心するからさうちと友達になってよソルたん!」

「よい、それでは始めるぞ?少しの間目を瞑っていてくれ」


 そこからソルとマリンの旅は始まるのだった。

【掲示板】 伝説の古龍封印が解けた!?


名無しの神官:伝説の古龍の封印が何者かによって解けたらしい


名無しの剣士:いやいやだって封印場所最終階層の一番危険で誰にも辿り着けない場所だろう?


名無しの平民:それに強力な鎖で繋がっているんでしょう?古龍に壊せなくて誰に壊せるというの?それこそ悪魔か神様ぐらいしかいないわよ


名無しの神官:でも神殿長がそう申していたんだよ。


名無しの剣士:まぁでも様子見しようぜ?どっちみち古龍なんて伝説にすぎないんだし、いたとしてももう死んじまってるかもしれないんだし、俺らには対処できないしな


名無しの平民:確かにそうね。じゃあ一旦様子見で、解散!

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