通勤電車
通勤電車を見ていると非常にも面白いものがある。
せっせこ東京へ走る、10両や15両編成の電車。
扉が開くたびに誰かの1日が始まる。
そう毎日通勤電車で出会った人の1日を想像するのが日課になっている。始発駅近くから乗っているので確実に座れるので、座りながら想像している。
13年も同じ電車に乗っていると、だんだんと、この人はこの駅で降りるな。とか、この制服はここで乗り換えるなとか言うのが大体わかってくるようになる。
「まもなく池袋、池袋です。お出口は右側です。山手線、東武東上線、西武池袋線、東京メトロ丸ノ内線、東京メトロ副都心線はお乗り換えです。」
聞き慣れたアナウンスとともに、列車は駅に停まる支度を始める。それと同時に、多くの乗客が、“1日”へと向かう用意を始めるのである。
本を読んでいた、学生服姿の男性は、本をたたみ、カバンにしまい、携帯を確認し、またしまっていた。
僕もこの駅で降りる。今日もまた1日が始まる。晴れの日、雨の日、風の日も。
さあ、頑張るかと気合を入れて、ドアが開く、人が雪崩のように出ていく。僕も群衆に続き、ゾロゾロと、階段を降りて、みんなで列を乱さずに、改札を越えて、それぞれ、次の場所へ向かっていく。
缶コーヒーうめえ。




