女神のせいに出来るハズない!
なんということもない人生。平凡な家庭に産まれ、邪気に溢れた生活でもなく。何不自由ない生き方をしてきた。
そういう面では、運が良かったのかな。
でも、その日はおかしかった。いつも座れる電車で座れなかったり、数個しかない改札が全て止まったり。
いまでは、分かる。その意味が。
朝起きて、歯を磨く。朝起きて、顔を洗う。
そして、出かける。
電車に乗った。揺れる。
俺は高校2年まだ、社会を知らない若輩者だ。
まあ、言っても知る努力はしているので、その点は理解してもらいたいものだ。
言っても若輩者。足掻いても若輩者。
どうぞよろしく。
電車が揺れるなんてことは日常茶飯事。
分かっている。でも、今日は何か違う。まるで、ネジが数本抜けているような具合で。
揺れる。揺れている。
途端、電車が宙に浮き、沢山居たはずの人は消えた。
ただ一人自分だけを置いて。
操作を失った電車はもちろん、自分もくしゃくしゃの粉微塵、爆破して消失した。
つまりは自分だけが死んだのだ。
「なんということのない人生……なあ、女神さん」
「スミマセーン」
「どうして謝るんです?」
「怒って……ますよね〜。」
「流石に事情を知らずに怒るだなんて。」
「ですよね〜。怒鳴る事だけはやめて下さい。私、それだけは苦手なので。」
「では、事情をどうぞ。」
簡潔に言うと、あの電車の人は全員、もちろん俺も、死ぬ直前に別世界に転移。するはずだった…
でも、女神の力不足と自身の力の過信で俺はできなかったということだ。今から、転生は出来るが天界に行ける回数が2回なので、次は消滅ということらしい。
「いいよ、転生で。」
「え!いいんですか!怒らずに済ましてくれるんですかぁ!」
「だって女神さん。助けるつもりだったんですよね。それも何もせず助けを待っていた俺がとやかく言うのは普通に筋違いだと思うんですよ。」
「ありがとうございます!出来ればこの件は内密に……」
「了解。最高に強い転生ボーナス期待してるよ!」
「もちろんです!貴方をもう死なせません!」
「それは期待しちゃうな。」
転生は始まった体は溶け。魂だけが別世界、つまりは異世界に飛び立った。
カンッ!
木刀のようだが違う。鈍い。これは魔剣だ。魔力を纏わせた剣。
そして、異世界だ!
こっちの世界で10年で俺は転生前の人格を取り戻した。
ノリで始めて、ノリで書く。どうも、ミヤミタだぜ。
よろしくだぜ。
詳細設定が知りたかったらコメント欄に……って!まだ異世界要素全然ないじゃん!ということで次回はてんこ盛り。まだ書いてないけど。気ままに待ってくれ!
あとがきが長いとあれだから。失礼するぜ。
じゃあな、読んでくれてありがとよ。相棒。