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落ち葉のお布団(紅葉/枕/砂場)

 肩に相棒のカラスを乗せた旅人が、夕暮れの秋の森の中、ここをキャンプ地とする事に決めた。旅人がリュックを降ろした場所は、乾いた砂地に落ち葉が集まり、野宿には最適そうである。


「紅葉した落ち葉を集めて……そら、落ち葉のベッドさ!」


 適当な石も持って来て、眠る準備はバッチリと言ったところで、旅人は落ち葉の山に潜り込んだ。


「石を枕に、紅葉を布団に! これぞ旅人の特権さ……ギャァああああ!!!」


 ドヤ顔めがけて、落ち葉から飛び出したデカめの虫がぶつかって来て、旅人は悲鳴をあげた。


「トッケン! トッケン! バカ―カカカカwwwwwwww」


 煽り力53万で鳴いて飛び回る相棒のカラスに、旅人は「テメェ!」と騒ぐ、さわやかな秋の夕暮れの事である。

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