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僕の相棒は悪い奴じゃないんだけど、パニクると鷹のプライドを捨ててニワトリみたいに鳴く。(羽/槍/サーフィン)

 所属ギルドで長く相棒として組んでいる鷹の鳥人フェザーと海水浴に行ったら、「俺は今年こそサーフィンを極めて見せる!」と急に言い放つので、僕は食っていた焼きトウモロコシを落としそうになってしまった。


 一般的に、鴨族とか白鳥族とかペンギン族とか、水辺特化の鳥人以外は泳ぐのが苦手である。水浴びやその延長の風呂なんかは好きな人が多く、人間の僕より綺麗好きかもしれない。


「山派の君が急に海に行くというからどうしたのかと思ったけど、そんな抱負が」

「サーフィン出来たら多分モテる!! 見ててくれ!!!」


 言いながらフェザーはサーフィンボードに乗って、羽が濡れるのも構わずまあまあ速いクロールを披露しながら、波の方へ泳いで行った。波の方まで飛んで行った方が手っ取り早いんじゃないか? と忠告する暇もなかった。良い奴なんだけど勢いだけで行動するバカなところがある。


「どうだクリス!! 見てるか俺の勇姿いぃいいいい!!」


 恐怖を紛らわすためか、愛用の槍を握って叫ぶフェザーに、「おーおー見てる見てる」と呟いたが、僕にアピールしてどうすんだ。せめてビーチにいるお姉さん達に手を振ったらどうだ、と思っていたら、波が崩れて相棒が海に沈んだ。


「こ、コケー!! 水が!! しょっぱい!! 塩味チキンになる!!」


 フェザーが海でバッタバッタ翼を動かして不器用に泳ぐと、美しく大きな鷹の羽が、青い波間にいくつも浮かぶ。だが苦手な海でバタバタやってる様子は哀れであった。しかたなく僕も海に入って、彼を砂浜まで引き上げた。


「サーフィンでモテようとするのは諦めた方が良いよ」

「ピヨ……」


 急にしおらしく(そして海の水で塩らしく)なって頷くフェザー。まるで小鳥のようだ。


 そもそも何故泳ぎが苦手なのに、サーフィンでモテようと思ったし。悪い奴じゃないんだけど、アホなのだ。

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