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宇宙船のスクールルームにて  作者: かあなび1
第六部 アルゴル星の惑星にて
28/31

再会

 私も、もう少しで永遠に目覚めないところだった。目覚めたことは、よかったのか、悪かったのか。


 もう、惑星間移動はいやだ。わたしの専門学校の費用は、すべて会社が負担してくれるので、転勤のない一般的な事務仕事の勉強をすることにした。


 会社が用意してくれた一人暮らし用のワンルームコンパートメントに移った。事故の報告書が、電子メールで送られてきた。


事故の概要

  発生

  原因

  本社の対策

  ‥‥

  ‥‥


救出者名(発見順)


  1年後 ユキノ・アンドロメダ・イトウ

      イングヴァル・エアレンデル・カンプラード

      ‥‥

      ‥‥

  3年後  ‥‥

  15年後 ‥‥

  72年後 ‥‥

  85年後 ロレンツォ・ペルセウス・ロマーノ

      ‥‥

  99年後 サクラコ・アンドロメダ・イトウ


補償内容

  成人(18歳)までの学習費用全額、生活保障年間補償費(一年ごとに当社規定費用支給)

  カウンセリング・生活相談 随時


担当者

  ベティ・アルゴル・スズキ  

 

 ロレンツィオ!ロレンツィオの名前があった。

 スクールルームに通っていたエレメンタリーの2年生の子が85年目に救助されている!!彼となら、事故のことも、気負わずに話せる。知り合いが一人でも生きていてくれてよかった。


 この、ロレンツォ・ペルセウス・ロマーノっていう子、スクールルームの知り合いなんです。連絡取れますか?


 はい、先方に連絡して、あなたの連絡先と状況をお知らせしてよろしいですか?救出されたのが、14年前ですので、話がかみ合わないケースがありますが、大丈夫ですか?


 はい、大丈夫です。よろしくお願いします。


 14年前に救出か。ということは、あの時7歳だったから、今は21歳で6年上になっちゃってるんだ。私は、15歳。7歳の時のことなんて、たいして覚えていないなあ。大丈夫じゃ、ないかもしれない。


 でも、会いたい。話したい。

 




      

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