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宇宙船のスクールルームにて  作者: かあなび1
第五部 一年後
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脱出ボート

 この宇宙船は、大破する。避難するしかない。


 避難って…。誰が助けてくれるの?


 宇宙船を運航している会社が捜索船を出す。ただし、もうすでに出発してから一年たっている。捜索船は、倍のスピードで進むが、ここにたどり着くまで半年かかる。その間に、浮遊したボートがどこに行くかは、分からない。ボートの生存装置は、100年分。その間に救出されなかった場合は…。


 ああ、なんていうこと。


 とにかく、運を天に任せて脱出ボートに乗るしかない。脱出ボートは、150人分ちゃんと用意されている。船に乗るとき、操作方法を説明されたから、大丈夫だな?


 さあ、これを持って。


 ママから渡されたのは、チョコマシュマロの袋だ。私が小学生のころ、これさえあればご機嫌、というおやつだった。食堂以外、飲食禁止なのに。ママったら、こんなもの持ち込んで。おかしくって、涙が出そうだ。

 

 幸運を祈る。


 うん、パパ、ママ、絶対、またあおうね。


 私たちは、それぞれ個人用冬眠スリープ装置に入り、脱出ボートで船外に避難するスイッチを入れた。家族以外の乗客とは、連絡も取れず、そのまま分かれた。

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