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第六十三話 競技祭11 リラックス


 サリナ「当然こちらを攻撃してきますよね」


 二つの魔法が同時にきたので飛び上がって攻撃をかわすがカリーナが更に追撃をしてくる


 カリーナ「一番ダメージを受けてないのから倒さないと負けてしまうからね」


 B生徒「はい……こちらは既にボロボロですからね」


 それぞれの勝ち筋を探った結果ほとんど無傷のサリナを倒す事に決めて倒しに行く


 サリナ「流石に二人をまとめて相手にするのはきついね」


 サリナは自分の周りに無数の水玉を出現させてそれをカリーナとB生徒へと向けて放つ


 カリーナ「そんなのは痛くもないですよ」


 B生徒は防御壁で防いだのに対してカリーナは被弾を気にせず一直線に最短で突っ込んでいく


 サリナ「そう来るだろうと思ってたから計算通りです」


 カリーナ「ただ濡れただけなのに?(すこし動きにくいけど)」


 水の弾幕でずぶ濡れになったカリーナを見たサリナは頷いた後に呪文を唱えようとして距離をとる


 カリーナ「打たせる隙も与えない!!」


 サリナ「凍りつきなさい」


 冷静な声でサリナがそう言うと辺りの温度は一瞬にして低くなると同時に飛ばしていた水玉が氷の結晶となって襲いかかってくる


 カリーナ「うあっ!?動けない……」


 カリーナの服は濡れてしまっていたため凍り付いてしまい動きを封じられてしまう


 B生徒「ううっ……なんて物量なんだ」


 カリーナを拘束して動きを封じたサリナはB生徒から先に倒そうと狙いを定める


 B生徒「こうなれば炎の魔法で」


 サリナ「諦めて下さい」


 B生徒「ここまで……か」


 抵抗しようとするB生徒に容赦なく攻撃すると融合が解除されてしまって残りはカリーナとサリナの二人になってしまう


 サリナ「動こうとしても無駄よ それに力も入らなくなってきてるでしょ?」


 体が凍り付いてしまったカリーナは身動きができず低くなっていく温度のなかで抵抗する力が弱くなっていく


 カリーナ「諦めたりは……しません」


 しかし諦めるつもりのないカリーナは雄叫びを上げて体に力をいれ 強引に氷を砕く事に成功する


 カリーナ「手が震えてるけど……やるしかない」


 サリナ「……最後まで油断はしないから」


 かろうじて復活するが体温の低下によって動きが鈍くなったカリーナは炎魔法で少しの抵抗はしたがサリナが油断せずに徹底的に追い詰めていった結果


 カンナ「うあっ!?」


 カリータ「寒いです……」


 時間がきてカリーナの融合が解かれてしまいサリナが勝者となったのだ



サリー「……結構危なかったわね」


 エナ「はい……想像以上でした」


 サリー「あなたとカンナが仲良くて戦い方をよく知ってるから対策ができて勝てたのですから本当に感謝してますよ」


 エナ「うん でも次で勝たないと優勝できないから油断はできないよ」


 サリー「ええ 頑張りましょう」


 エナ「…………」


 サリー(あんなにカンナを見つめてどうしたのかしら?)

 

 この二人も仲良く笑顔で話しているがエナの視線はカンナをずっと見つめておりその目はどことなく寂しそうな雰囲気をだしていた




 カンナ「頑張ったんだけどなー むりだったか」


 そんな視線に気付く事なくカンナはカリータと楽しそうに話しており


 カリータ「はい……隙のない相手で手強かったですし色々と迂闊な部分のもありましたね」


 カンナ「でも一位で狙われてたし戦うのは避けられなかったんじゃない?」


 カリータ「そうですね 悔しいですけど次が最後なので切り替えていきましょう」


 疲れたカンナとカリータは二人で笑い合いながら観客席に戻っていくとリナが最初に出迎えてくれる


 リナ「二人共お疲れ」


 クラス全員もリナに続いて称賛の声を送ってきたので二人は照れており良い雰囲気となっている


 シドウ「よくやったな 狙われて立ち回りが難しかったと思うが良い戦いだった」


 カリータ「はい!!ありがとうございます」


 シドウ「だが最後に個人戦が残っているからな これに勝って優勝はいただこうじゃないか」


 シドウの言葉に全員が頷くと同時に実況からのアナウンスがはいる


 実況「次の個人戦は一時間半後に開始しますのでそれまでゆっくりとお過ごしください またお店の他にもこちらでは魔法を使った踊りなどをするのでお見逃しなく」


 シドウ「だそうだ個人戦にでるやつはそんなにゆっくりできないだろうが出来る限りリラックスしておけ後魔法を使った踊りをやる奴は思いっきり楽しませてもらおうか」


 そうして生徒はそれぞれのやるべき事をしにいくために観客席から離れていく



 フレイや斉藤を含むEクラスの何人かは踊りを披露するようでありその準備に


 カンナやカリータなどの個人戦に出るものは仲間と友にフレイ達を見ながら昼ご飯を食べる事に決めてそれぞれの時間をすごす


 カンナ「まさかフレイや斉藤さんが踊るなんて知らなかったな」


 カリータ「そうですね 私も初めて知りました」


 グライス「確かに二人は融合魔術をやるのに精一杯だったから仕方ないよね」


 マリア「まあフレイ自身がサプライズ的な感じで周りに知らせてなかったと言うのもあると思う」


 グライス「それもあるか でもチラッと見た事あるけど相当凄いものだとおもうよ」


 リナ「はい 私も少し見たことありますけど何かこう……取り敢えず凄かったです」


 カンナ「そうなんだね それならフレイに期待してしっかりと目に焼き付けないと(それに斉藤さんって踊れたっけな?気になる)」


 リナ「うん!!そろそろ始まるみたいだよ」


 カリータ「ご飯を食べながらゆっくりと見ましょう」


 個人戦に出る五人は固まっておりゆっくりとくつろぎながらフレイと斉藤が中心となって行う見せ物を見物する


 するとどこからか音楽が流れ始めフレイが登場し綺麗なドレスを着ているので会場は盛り上がり更に斉藤が操る魔物がでてくる


 斉藤が操る魔物は可愛らしく作られており見る者全員を魅了しており釘付けとなっている


 可愛いらしい魔物に綺麗に踊るフレイを中心とした独特な夢のような世界がそこには広がっており観客は斉藤の魔物に合わせて踊ったり歌を歌ったりして楽しそうにしており五人も目を輝かせてその光景を目に焼き付けていた


 そして楽しい時間を仲間と共に過ごして疲れを癒すが本番が近づいてきたのでカンナは切り替えて真っ先に控え室へと入っていた


 カンナ「さてと……相手は誰になるかなー?」


 リナ「勇者の人とかマルク王子とかも出てくるとおもう思うよ」


 一人だと思っていたカンナは驚いてしまいリナは謝りながらカンナに話しかける


 カンナ「そうだよなー 一人しかいないから頼れる仲間がいないからねー」


 リナ「確かにそうだよね 団体戦の時なんかは上手く連携できてたし運とかもあって一人の勇者を足止めできてた感じだったもんね」


 

 カンナ「でも?」


 リナ「……負けるかもしれなくても全力で戦う これがシドウ先生の教えだから」


 カリータ「……全く私も同じゼミの仲間じゃないですか」


 カンナとリナが見つめ合って仲良くしているとカリータがムスッとした様子で入ってくる


 これには二人共笑いながら謝って三人で拳を前に出して諦めずに戦う事を誓って控え室から出ていく


 グライス「準備はいいかい?」


 マリア「負けないように頑張るわ」


 外に出るとグライスとマリアが先頭にいて声をかけてきたので全員覚悟を決めた前向きな顔となりグランドに向かって歩いていった

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