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この世界では、生まれてくる子供の約10%に能力が与えられる。
炎、水、風など所謂能力といえば的なものから、本などの良く分からないものまである。
そんな能力者と無能力者は、約100年前までは共存しようとしていた。
しかし、約100年前に光と闇の能力者により虐殺が行われ、世界が大混乱に陥った。
その為、生まれてきた子供に能力があった場合、幼いうちに「処分」しなければいけないという法律が作られた。
しかし、やはり完全には能力者は根絶やしに出来ず、さらに能力を悪用して犯罪に手を染める者まで現れる。
そこで、国は国民を鍛え、能力者に対抗する組織「emperor」を作った。
どうやら、emperorには能力者も居るらしいがその辺りは詳しくは知らない。
そして、今これを誰かに語っている私の名前は、ユウだ。
一応能力は炎。
C-、C、C+…からA+、そしてS-、S、S+までで表される強さでいうと、Aだ。
まあ、ようするに私に勝てるやつは殆どいないってこと。
でも、あの人だけは違ったんだ…。
たった一度の敗北。
そこから、私の人生は変わった。
能力・黒能力について。
能力は、能力者の持つ魔力によって発動する。
魔力には限りがあり、それが尽きると動けなくなる。
魔力は、休息などによって回復する。
黒能力は、所謂チート能力のような強さを誇る。
しかし、魔力の消費が多いだけではなく能力発動には血液が必要となるので、扱いがとても難しい。
また、黒能力は被ることが無い。
黒能力者のうちの誰かが死亡すると、その後生まれてくる子供の誰かにその黒能力が引き継がれる。
黒能力を得られる確率はとても低く、珍しい。
光・闇能力について
光の能力者と闇の能力者はどちらかしか世界に存在しない。
光の能力者または闇の能力者が死亡すると、その後生まれてくる子供の誰かに光能力者または闇能力者が出てくる。
しかし、100年前には光の能力者と闇の能力者が同時に存在していた。
なので、原因が調べられている。
また、光・闇能力者は片目が赤いのでカラコン等で隠すことが多い。
トキについて。
トキは、能力者(ヨルを除く)のみの集まり。
能力者による犯罪を防ぐこと、emperorから協力して身を守ること、能力者が安心して暮らせるようになることを目標にしている。