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異世界日常物語~なんかいい感じに生きる~  作者: ペンギン丸
第1章
7/20

第七話 ま、まさか、、、女王陛下!!

 イアの背中に乗り走り出した。数分イアの背中に乗っているが、風魔法を使っているのか風圧を感じない。森を縫うように走っているのに速度は落ちず、あまり揺れを感じない。

 イアの走りに感心していると突然、イアの声が頭の中に聞こえてきた。


(真也、これからどこの街に向かうの?)

「ん?とりあえず近ければいいかな。」

(分かった。じゃあ、このまま森の外目指すね。)

「ああ、頼む。」


 目標が決まるとイアは先ほどよりも速度を速めた。時折、止まり休憩と採取を続ける。森を進むにつれ採取品の質と量が減っていく。自分が異常なところに居たのだと感じながらイアの上でこれからのことを考え始める。


 この世界で生きるために生きるためには金と戦闘力は必須だ。俗にいう冒険者があるのならその類になれば場数も稼ぎも得ることができる。イアが居ればおそらく大事になることは無いだろうがそう言う仕事は安定しない。備えに商売をできれば収益は安定するがコネや需要、人手が全く足りない。今の最善は人に接触し生活環境と需要を理解することになる。ただ、イアが裸なのが問題だ。オオカミのまま連れて入ればオオカミのまま過ごすことを強要せざる得ない。人型のままだと俺に対し強く当たる奴らが出てくるだろう。森に残して入ることもできるが後々合流しないと俺の命を守る方法がなくなる。商人に街に入るまでに会えればどうにかなると思うがそんな好都合はあり得、、、そう。

あのペンギンが俺を監視したり、イアを結びつけたのならどうにかしてくれそうではあるんだが、、


(真也、少し寄り道したい。)


 俺が思案していると、速度を変えずに走り続けていたイアが速度を落としながらそう、声をかけて来た。俺は急ぐ理由もないので了承しようとしながら、理由を気になったので疑問も加えて答えた。


「構わないが、どうかしたのか?」

(この先に魔物がいる。おそらくアーマー・ボアだから狩っておきたい。)

「アーマー・ボア?なんだそいつ。それに魔物ってどんなのなんだ?」

(アーマー・ボアはイノシシが魔物になったボア種の一種。毛皮の一部が鎧の様な硬質な物質に変化した魔物。攻撃を通しにくいおかげでボア種の中で唯一肉質は柔らかく高級食材に数えられる。)

「へぇ~。高級食材ってことはうまいんだな。オケ、狩って行こう。」

(分かった。それじゃあ向かう。それと魔物って言うのは魔力を身に宿した動物のこと。ちなみに人が魔物化すると魔族って呼ばれる上位種になる。魔族は知能があるから交渉次第で敵対しないこともある。)

「ん?鑑定の時に出てくるMPは魔力のことじゃないのか?」

(人や獣人といった元々魔力を持ってる種の魔物化は動物と少し違って、当人に有り余る魔力を身に宿しそれに体が適応すると魔族になる。まぁ、限界以上の魔力が生まれること自体が稀だから人が魔物化することは少ない。)

「なるほどな。ところでどうやってアーマー・ボアを仕留めるんだ?」

(いつもは近接でやるけど、今日は魔法を使って仕留める。)

「そうか、ならそいつの後ろ脚の付け根を深く切ってくれ。」

(いいけど何で?)

「後ろ足が動かなくなれば突進の恐れが減るし、動脈にまで届けば血抜きの手間が減る。」

(分かった。でも、アーマー・ボアは毛皮も硬いから解体も大変だよ?)

「後ろ足に傷を入れれるならその傷口から広げていけばいい。内側からは簡単だったりするしな。」

(そうだね。あと、首落とすけど良い?)

「ん?いや、口や鼻周りの空気を散らせば酸欠で倒れるだろ。」

(さんけつ?それで倒れるなら真也に従うよ。あんまり首落としたくないし。)

「決まりだな。100mくらい近づいたら匂いがバレない様に風で俺達包んでくれよ。」

(ん?分かった。でも何で?サッと近づいてバシュッでよくない?)

「いや、魔法でやるんだろ?なら、できる限り近づけたほうがいいだろ。」

(確かに。分かった。少し圧迫感生まれるけど良い?)

「ああ、良いぞ。それじゃ、GO!」


 俺がそう言うとイアは何か呟くと音が少しぼやけたような感じがした後少しの圧迫感が生まれた。

気圧が変わった時のような圧迫感で少し耳に違和感が生まれたが唾を飲み込み違和感を減らし落とされない様に少し前のめりになる。走ること数十秒、イアが突然草むらの前で急停止。


「おっと」

(あ!ごめん。大丈夫?)

「ああ、大丈夫だ。で、あいつがアーマー・ボアか?」

(うん。それじゃあ後ろ足の付け根だね。)

「ああ、頼む。」


 俺がイアから降り、草むらの先を除くとそこには体長2m位の巨大なイノシシが居た。イノシシの体は所何処金属のような見るからに硬そうな板になっており体を守っている。イノシシは鼻をフンフンしながら周りを見渡し何かを探しているようだった。そしてイノシシが後ろを向いた瞬間隣で何か呟き声が聞こえた後少し風が吹きイノシシの体を撫でた瞬間イノシシが大きく声で鳴き倒れた。見るとイノシシの足は赤く染まりイノシシの倒れた地面も赤く染まりどんどん広さを広げている。赤い水たまりは止まることなく広がり動脈が気づいたことを容易に想像された。隣のイアが突然立ち上がり草むらから出て行く。俺も慌ててイアを追いかけるとイアはイノシシの頭側に行くとまた何かを呟いた。すると、イノシシは苦し気な表情になり大きく口を開け、必死に息をしようとしているがイアの魔法により空気が散らされ空気が薄くなったことで満足に息をできず苦しみ続けていた。数分後、ようやくイノシシの動きは止まり完全に息を止めた。俺はイノシシに向かい手を合わせると解体を始めようとイアの方を向いた。すると、イアはなんだかテンションが上がっているように見えた。


「あの~イアさん。何かありました?」

(何も無いよ。ただ、生物って脆いな~って思っただけ。」

「あっそうですか、、、あの~解体手伝っていただいてもらってもいいですか?」

(うん、いいよ。それとそんな喋り方しないでよ。)

「はい。あ、分かった。」


 俺はイアさんってもしかしてと思いながらアーマー・ボアの解体に励んだ。(イアさんに指示するだけ)解体を始めること数十分、ようやく解体と収納が終わり、休憩としゃれ込んでいた。イアは少し探し物があるとか言ってどっか行った。(泣)するとどこからともなく空腹を告げる音が響いた。俺は音の主である腹を摩りながらテントをポーチから取り出し中に入って行く。俺はキッチンに立つとボア肉を取り出し食べやすいサイズに刻んでいく。刻み終わるとポーチから臭み消しに使える食用草を取り出し肉と共に袋に入れ味付けし漬け込んでおく。肉を漬け込む間に他の料理を完成させていく。作り始めて数十分管理システムが起動した。


「四足歩行の生物接近中、迎撃しますか?」

「ちなみに、イアのことか?」

「はい、個体名イアと断定します。迎撃しますか?」

「いや、入れてやれ。」

「、、、畏まりました。玄関ドアを解錠します。」

「ああ。」


 俺達がそんなことを話終わってすぐ人型になったイアが入って来た。イアは木の実らしき物の塊を宙に浮かせながらキッチンにある大きめの器をリビングに運ぶと浮かしていた木の実達を器に入れ声をかけて来た。


「これを探しに行ってた。ジャムにしたりそのまま食べたりするとおいしい。こっちは食感がいい。」

「そうか。ありがとう。後で貰うよ。」

「分かった。」


 イアはそう言うとリビングの椅子に腰かけボォッとし始めた。俺は漬け込んだ肉以外が完成したので肉を取り出し温めていたフライパンに乗せ焼き始めた。すると、イアがガバッと勢いよくこちらを向き鼻を動かし始める。俺は肉を焼きながら器具の片づけをしていると、クゥゥゥという可愛げのある音が響いた。俺は手を止めず音の聞こえた方向に視線をやると、イアが耳まで赤くしながら俯いていた。俺はフッと笑うと少し加虐心が燻ぶられ衝動のままにイアに声をかけた。


「もう少しで完成するから待ってくれ。」

「、、、」


 イアは何も答えず俯き加減を深くしていく。俺は口角を上げながらもっといじめたいなという衝動をどうにか抑え焼いていた肉をひっくり返す。俺も空腹を自覚しながら焦らず肉に熱を入れて行く。数分後、熱の入った肉を皿に盛り他の料理と共に机に運び終わるとイアの対面に座る。そして、二人同時に手を合わせ、


「「いただきます」」


 イアは無言で食べ勧める。俺は街に入った時に必要ないま足りない物をピックアップしながら、初めての食材の味を確かめる。


 ん~まずくはない。ただ、煮込みの方がいいか?どれだけ柔らくてもやっぱり固くなる。アクも強いから煮込みでアクをしっかり取った方がいいかもしれない。その分脂も多いから脂身の調理は気を付けた方がよさそうだな。それにしても、やっぱり拗ねてるよな、、、、。

そんなに恥ずかしかったのか?謝った方がいいよな?


 俺はイアの様子をチラと見ながら思案する。どうすれば機嫌が直るのか考えながら料理を食べる。おそらく気のせいだが喉を通る料理の味が少し薄くなった。料理を食べ終わると俺は片付けながらイアの機嫌の直し方について考えていた。


 普通に謝っても機嫌悪くないって言われそうだよな。物と一緒に謝るか?でも俺人に渡せそうな物無いしな。どうする?


 と、俺が苦悩しているとリビングで寛いでいたイアが突然話し掛けて来た。


「真也、木の実食べないの?」

「へ!?ああ、食べるよ。後少しで終わるから待ってくれ。」

「そう。遅れたけど料理美味しかった。ありがと。」

「ああ、ならよかった。」


 俺は片づけが終わるとリビングの机にある木の実を一つ手にし食べた。木の実は甘酸っぱくくどくないためかなり食べやすい。もう一つはイアの言った通り面白い食感をしていた。皮は固くカリッとしているが中は柔らかくジュワッとしている。


「おいしいな。ありがとうイア。」

「うん。」


 それから数十分後、俺達はテントの外に出て出発の準備をしていた。準備といってもイアがオオカミになったり、テントを片付けたりする程度すぐに終わりいつでも出発できるようになった。俺はイアの背中に乗ろうとしてイアをチラッと見るといつの間にか機嫌がよくなっていた。不思議に思いながら背中に乗るとイアは森を抜けるために森に入り走り始めた。

お久しぶりです。ペンギン丸と申します。私は趣味で投稿させていただいておりますので投稿頻度は遅いと思います。ご了承ください。最近、P〇4の活躍が減ってきています。積みゲーは多くあるのですがどうしてもやる気が起きません。急がなければ積みゲータワーがどんどん増えて行くばかり頑張りたい所存です。今回はイアさんの意外な一面が見えたような違うような。次回で森を向けれたらいいな、次回もお読みいただければ喜びます。

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