第二話 強盗とペンギン
「はっ、ん?ここは?」
俺は目を覚ますと、自分の家のキッチンにある157L冷蔵庫(黒)にもたれて寝ていたことに気づいた。
「あれ?すっげぇひどい夢見た気がするんだけど、、」
俺はそう言いながら首を傾げ夢の内容を思い出そうとしていた。
え~と?何だったかなぁ。凄いメタい奴と話してたような?話してないような?何かしろと言われたような、違うような?
俺がそんなことを考えているとお腹の虫が空腹を訴えているのに気づき目的を思い出した。
冷蔵庫を開け割きやすそうなチーズや三角形のチーズが6個入ってそうな円形の箱をを探し始めた。晩酌用のいろんなチーズを探していると、俺の背後ベランダの方で甲高い何かが割れる音がした。
俺が後ろを向くとそこには、、包丁を持ち緑の風呂敷を頭に巻いたペンギンがベランダにいた。例えるなら少し前の泥棒みたいな奴が居た。ただ、背丈は2m近くあり横幅もあるためペンギンの着ぐるみの方がいいかもしれない。
「へ?」
は?何あいつ?何してんの?俺一人なんだけど?、、、ボッチですいません、、、
俺が自分の言葉で傷ついているとペンギンは部屋に入り俺を慰めるのではなくベランダ近くの引き出しを開け始めた。その行動で正気に戻った俺は声を上げながらペンギンに近づいて行った。
「おいおい、人様の家に不法侵入しといて挨拶も無しか?この家は土足厳禁だよ!」
ペンギンは俺の言葉に反応し俺に向かって一礼すると着ぐるみの足を脱いだ。そして、着ぐるみの足をベランダに出すと何処からか出した同じ色、形の足を履き物色を再開した。
俺はそれを見てイラつきながらも声をかけ続けた。
「俺に挨拶して履き直したら良いって話じゃねぇ~よ!」
俺はペンギンを止めようとペンギンの片腕を引くと次の瞬間、俺は倒れペンギンに馬乗りにされていた。
「は?」
へ?俺はいつ倒された?ペンギンの腕引いてから、、、?
俺が意味が分からず混乱しているとペンギンは少し震えながら持っていた包丁を強く握りしめた。
ペンギンは手に持っていた包丁を両手で握り高く上げると振り下ろした。俺は動くこともできず死を覚悟し、目を瞑ると何処からか「死ぬという過程を踏む必要がある」と聞こえて来た。
何で殺人犯がペンギンなんだよ、、
俺はそう愚痴を心の中で溢し、血肉を引き裂くブシュッという音と衝撃ともに暗闇に意識を沈めて行った。
お久しぶりです。ペンギン丸と申します。私は趣味で投稿させていただいておりますので投稿頻度は遅いと思います。ご了承ください。さて、今回は非常に短くなりました。申し訳ございません。このストーリーはかなり前に思い付きで書いた作品を添削して投稿しております。そのため今回の様に短い作品ができることがあります。次回の内容と合わせてもよかったのですがなんとなく違うと思ったので分けて投稿させていただきます。次回できれば転生まで行きたいと思っています。よろしければお付き合いください。