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異世界日常物語~なんかいい感じに生きる~  作者: ペンギン丸
第1章
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第十二話 異世界系のテンプレ2

 コイズの馬車に揺られて数分、俺達は冒険者ギルドの正面に立っていた。ギルドは予想外に大きく一軒家二つ分の横幅があった。

 コイズによれば酒場、図書館、訓練場、解体場など多くの施設が一つの建物に詰め込まれているため大きいらしい。


「さてさて、どんな場所かな?」

「楽しそうだね。」

「当たり前だ。醍醐味ですから。」

「ふ~ん。分からないけど真也はしっかり守るよ。」

「よろしく。ただ、流血は勘弁してくれよ。」

「、、、善処する。」


 俺はイアの返答に不安を覚えながらギルドの中に入って行った。中は意外にもきれいで左側には資料室のような大量の本が収納された部屋。右側には丸テーブルが疎らに並べられ多くの冒険者が酒を飲み合っているthe酒場な施設があった。受付は正面にあり20m近くある。俺は少し顔を顰めながらイアと共に歩いて行く。酒場に居た冒険者たちは俺達に視線を向けてくる。その中には俺に向けらられた視線もあるが大半はフードを被ったイアに向けられている。俺はイアを連れて視線を無視しながら正面の受付へ歩を進めた。

 受付に向かっている途中に一組の冒険者集団が俺達の前に立ち声をかけて来た。


「おい、おっさん。ここはアンタみたいな子連れの来る場所じゃないぜ。」


 その集団のリーダー格らしき男が俺にそう言った。俺は「テンプレ、キター!」と思いながらその言葉を無視し受付へ向かった。すると男は俺とすれ違う瞬間俺の足に自分の足を引っかけ俺を躓かせた。

 俺は躓き転げそうになったのを何とか堪え何も無かったかのように歩き受付へたどり着いた。


「冒険者登録はここでできるか?」

「え?あっはい!」

「よかった。なら私とこの子の登録をお願いできるかい?」

「分かりました。少々お待ちください。」


 受付嬢はそう言うと奥に引っ込んでいった。先ほどの冒険者は顔を赤くしながら俺達の方へ歩いてきた。その冒険者の仲間もつまらなそうな顔をしながら俺を睨んできていた。

 イアは俺を守るように一歩踏み出そうとして俺の出した手に阻まれた。俺はイアに目を向け首を横に小さく振るとイアは何も言わず下がった。

 俺はリーダー格の冒険者に目を向け一歩踏み出した。俺と冒険者は睨み合っているとさっきの冒険者が話しかけて来た。


「おい、おっさん。俺の足を蹴っといて謝罪もしないなんてどうゆうつもりだ?」

「これは失礼。冒険者登録を楽しみにしていたもので気が回らなかった。」

「へぇそんな年で冒険者だと?冒険者舐めてんじゃねぇぞ!」

「そう言わないでくれ。私も気にしていることなんだ。だが、冒険者登録に年齢上限は無かったと思うが?」

「けっ!まぁお前みたいな奴はすぐに死んで終わるだろうさ。それよりも俺の足蹴って謝罪がないのはどうしてだ?」

「そうだった。先ほどは申し訳ない。この通りだ。」


 俺は冒険者に向かって頭を下げた。すると冒険者は品の無い顔をしながらフードの隙間から見えるイアの顔を見て、


「許してやるよ。代わりにそこの女を一晩貸せ。それで手を打ってやる。」

「君は優しいね。こんな子に興味は無いのに僕が気にしなくて良い様に条件を付けるなんて。」

「は?どうでもいい事ほざいてんじゃねぇ!とっととそのガキを俺に貸せ!」

「やはり優しいね。君ならもっといい女を侍らせれるのにこの子を選ぶとは、この子が自分の体を嫌いに成らない為の行動かな?」


 俺は冒険者の言葉に対し道化の様にヘラヘラとした様子で無理な方向に解釈しながら言葉を返していく。俺の様子にキレた冒険者は右腕を上げながら怒鳴った。


「ごちゃごちゃうるせぇ!」

「まぁまぁ、図星だからって照れないでくれ。だが申し訳ないが今日は予定が詰まってるんだ。この辺で止めてくれないか?」


 俺はそう言いながら右腕を上げた冒険者の左手に触れポーチから出していた銀貨を数枚手渡した。すると冒険者は銀貨をポケットに突っ込み、


「、、、今日は勘弁しといてやるよ」


 と言って酒場に戻っていった。冒険者の仲間は慌ててその冒険者を追いかけた。俺は冒険者達が居なくなると受付の方を向き受付嬢に話しかけた。


「準備は出来たのかい?」

「はい。こちらの水晶に手を置いていただくと完了です。」

「ん?試験があると聞いたが良いのか?」

「それは、、、、」

「構いませんよ。」


 俺が受付嬢に聞いた疑問は別の女性によって答えられた。


「貴方の力は風笛の推薦と先ほどの行動で認められました。」

「そうですか。ギルド側が良いと言うなら甘えさせていただきます。」


 俺は声の主である金髪碧眼の女性の方を向きそう言うと水晶に手を置いた。イアも別に用意された水晶に手を置いた。

 すると水晶が少し光ると水晶の台座からクレカと同じサイズのカードが出て来た。受付嬢はそのカードに青色のハンコを押すと渡してきた。

 俺達はカードを受け取りしまうと金髪碧眼の女性が話かけて来た。


「後日冒険者ギルドにお越しくださいお話があります。」

「それは良いがギルドの説明は?」

「お越しいただいたときに行います。不都合がありますか?」

「いや、無い。ところで、風笛の奴らは?」

「彼らは先ほど宿に戻ると仰っていましたよ?」

「そうか。助かった。明日か明後日には来るようにする。」

「そうですか。お待ちしております。」


 俺達はそう言うとギルドを後にした。待っていたコイズと馬車で宿に向かった。

 俺達がコイズの勧める宿兼食堂の「熊の手堂」に入ると、、


「「「「「冒険者登録おめでと~!」」」」」


 と陽気な声が俺達を迎えた。俺は声の方向を向くと風笛のメンバーが俺達に向かって笑顔で手を振っていた。


「、、コイズも共犯か。」

「お明察。その通りです。」

「はぁ心臓に悪いだろ。それにそんな騒ぐと他の客に迷惑だろ。」

「安心しろ真也。貸し切りだ。」


 ダモンは俺の言葉にそう言うと食堂の奥に向かって叫んだ。


「女将!エール2個追加!飯もどんどん持ってきてー!」

「あいよ!すぐ行くよ!」


 食堂の奥からそんな声が聞こえると奥から両手にお盆を乗せた15・16歳ぐらいの少女がやって来た。少女は何故か俺にだけ不愛想に給仕をし奥に戻って行った。


「真也さん何かしたんですか?」

「いや、初対面のはずだが、、、」

「ははは、真也は若い子に嫌われやすいのかもな。」


 ダモンの冗談めかした言葉に俺はハッと目を見開いた。そしてダモンに質問をした。


「ダモン、さっきの給仕って何歳だ。」

「おいそんな怖い顔すんなよ。え~とグリーちゃんは確か今年で16かな?」

「そうか、ちなみにこの国の成人年齢は?」

「15歳だぞ?」


 俺はダモンの答えに眉を顰めた。あのクソペンギンが嘘を吐くとは思えない。あいつは嘘を吐かない代わりに本当のことを言わない。どうゆうことだ?と俺が思っていると話を聞いていたコイズが話しかけて来た。


「ダモンさん、成人年齢は数年前に上がりましたよ。」

「本当か!?」

「はい、十年前から国営の学園ができましてそれが貴族に対する義務になったため学園卒業の年齢となる18歳に上げられたんです。」

 

 ダモンがコイズの言葉を聞き返すとコイズは詳細を話してくれた。俺がコイズの言葉にショックを受けているのを見たイアは俺の手を握りながら


「気にしちゃダメだよ。」


 と声をかけてくれた。俺はイアの言葉に頷きジョッキを持ち上げながら


「乾杯!」


 と言って飲み始めた。ダモン達も俺の音頭に乗っかって「乾杯!」と言って飲み始めた。その日、熊の手堂の酒樽が8人の団体のせいで一つ空になったとかなってないとか。

 翌日、俺が目を覚ますと見知らぬ天井、部屋、ベット、そして裸のイア、、、、

 俺は考えるのを止めた。

お久しぶりです。ペンギン丸と申します。私は趣味で投稿させていただいておりますので投稿頻度は遅いと思います。ご了承ください。さて、冒険者ギルドです。テンプレの宝庫です。次回は謎の金髪碧眼の女性の招待を受けるのか受けないのか。次々回ぐらいから戦闘描写が触れるかな?って感じです。次回もお読みいただければ喜びます。

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