精霊魔法の呪文について
「さて、毎度おなじみ、
クロ殿下を起こす際は、
必ずクロ殿下のベッドの枕もとの
わふたんぬいぐるみや、シズメさまぬいぐるみに
一礼いたします、紅消です。
今回は、皆さまも“なんじゃいこの呪文”と
かねがね思っていらっしゃるでしょう、
精霊魔法の呪文について、
解説いたしましょう。
では、実際の精霊さま方に
直々お願いしたインタビューを
ご覧あそばされませ」
―――
「それでは、第一弾は、もちろんこの方、
西部辺境の守護精霊で鎮守の精霊・シズメさまでございます。
今回は、精霊呪文について、お伺いいたします」
「ん・・・任せろ」
「まず、精霊呪文と言うのは、
どのようなものなのでしょう?」
「加護を授かったひとが精霊の魔法を使うための呪文。
でも、クロは特別。
精霊フレンズ登録に登録していれば、
いつでも精霊の魔法を使える」
「そうですね。そのクロ殿下のおかげで、
幾多の困難を乗り切ることができました。
因みに、シズメさまの精霊魔法を使う時は、
クロ殿下は頭の中で念じられているようですが・・・」
「ん・・・我がそのスタイルにした。
精霊魔法は、スタイル、呪文、精霊が自由に決めていい」
「ほう・・・それでは、精霊によって、
呪文は様々な形をとる・・・ということですね」
「ん・・・そゆこと」
「では、シズメさま。早速次回のゲスト精霊・・・
精霊フレンズを紹介していただけますか?」
「ん・・・フレンズ・・・と言うより、皆の・・・弟!」
「と・・・言うと・・・?」
「ん・・・リヴィと、ロータ。紹介」
「と・・・言うわけで、次回のゲストは
盾の精霊リヴィさまと槍の精霊ロータさまです!!
お楽しみに!!」
―――
「次回・・・と言いながら、同じ話の中での
次回インタビューを開始いたしました。
今回のゲストは、タイタン祭壇にて祀られている、
盾の精霊リヴィさま、
槍の精霊ロータさま、そして保護者の
酵素の精霊エンジーさまです」
「わふっ!」
「わふわふっ!」
「うんうん、わふわふだなぁ~!
かわいいなぁ、リヴィ、ロータ」
相変わらず、ちび双子狼精霊の
リヴィさま、ロータさまにメロメロなエンジーさま。
ぶっちゃけ、おふたりとべたべたしたくて
一緒に来られた気がするのですが・・・
「早速、リヴィさまとロータさまの
精霊魔法の呪文の決め方について、
お伺いいたしましょう。
さて、おふたりは、どのように精霊魔法の呪文を
決められていらっしゃるのでしょうか?」
「う~・・・わふわふ?」
「わふわふさせるのっ!!」
いやはや・・・全くわかりません。
ただ、かわいいということはわかりましたね。
「つまりは、わふわふ語で決めてんだろ?」
「うんっ!わふわふちたい!」
「わふわふなのっ!!」
「そうか、そうか」
おぉ・・・単にかわいさにつられて来られたのかと
思いきや・・・割とまともにフォローしてくださいます。
「それでは、次回のゲスト・・・精霊フレンズの紹介をお願いします」
「う~わふたんっ!!」
「くろいわふたんっ!!」
「んと、次回は、玻凜な。因みに、通訳のキサラも紹介するぜ」
次回は、クリスタ祭壇で祀られている
黒狼族の姿の破壊の精霊・玻凜さまのようです。
さらに、通訳のキサラも付けてくださるとは・・・
ありがたいですね。
因みに、キサラは私と同じく
クォーツ祭壇でお仕事をしており、
闇の精霊士で人族の青年です。
―――
「さぁ、やって来ました。
今回のゲストは、クリスタ祭壇の破壊の精霊・玻凜さま、
そして通訳のキサラです」
「・・・ん」
「よろしくお願いします。因みに、玻凛もそう言っています」
さすがの通訳スキル。セリフが“ん”だけなのに、
素晴らしい通訳です。
「玻凜さまは、本編での精霊魔法の呪文が、“ん”だけでしたが?」
「ん・・・」
「そんなことはない・・・“大いなる破壊の力よ。
ロザリア帝国帝都の守護精霊を永遠の戒めより
解き放てっ!!!”と、伝えた・・・と申しております」
その“ん”だけで、
何故そこまで通訳できるのか・・・
これは、クォーツ州、永遠の謎です。
「ん・・・」
「クロ殿下も、そのように言ってくれた。
ペキカン・・・と申しております」
まぁ・・・クロ殿下がその呪文の意味を
正確に理解していたとは思えませんが・・・
要は気持ちの問題だったのでしょうかね。
「それでは、次回のゲスト・・・精霊フレンズの紹介をお願いします」
「ん」
「では、ロンド祭壇の封印の精霊・パシャを紹介する・・・
と、申しております」
―――
「と、言うわけで、
今回のゲストは、ロンド祭壇の封印の精霊パシャさまです」
「ふぁ~い、ロンド祭壇の黒猫耳しっぽの精霊パシャですよ~」
「それでは、早速本題に入りましょう。
パシャさまは、精霊魔法の呪文について
どのように決めていらっしゃるのでしょう?」
「え~っとですねぇ~~~・・・
現代魔法っぽいのにしてます~~~
わかりやすいでしょ?
因みに、無詠唱でも発動可能ですよ~~~」
「えぇ。確かにクロ殿下も使いやすそうですね」
「えへへ・・・じゃぁ・・・次回は、
わかりにくいって言うか~
覚えづらい精霊魔法の呪文の精霊くんを
紹介したげる~~~」
「おぉ・・・っ。早速、次回のゲストの精霊フレンズを
紹介していただくことになりました」
―――
「と・・・言うわけで・・・今回のゲストは・・・」
「我こそは・・・あらゆる土の守護を司る栄光の・・・
(長いので中略いたしますね)土の精霊・イングヴェルっ!!」
そう、属性精霊で、ツンデレ中二病精霊こと、イングヴェルさまです。
このイングヴェルさまは、ロザリア帝国第4皇子、
ディート殿下ことディートハルト殿下と瓜二つであることも有名ですね。
「自己紹介が・・・長ぇ・・・」(くわっ)
と、イングヴェルさまから土の精霊の加護を授かった、
グレーの毛並みの黒狼族のS級冒険者・ユリウス殿。
因みに、以前クォーツ祭壇で闇の精霊士の資格を
お取りになったのだとか。
「まぁまぁ、背伸びしたいお年頃なんですよ」
と、同じくイングヴェルさまから
土の精霊の加護を授かった、
2本の鬼角を持つ人族の青年・リクヤ殿。
リクヤ殿は普段は、エストレラ王国の東部、
グリューン州カンガラ領リャーマ祭壇の土の精霊士をされております。
「むぅ・・・ユリウスのいぢわる・・・」
※誤字じゃないよっ!!
ここにイングヴェルのぷくーっと頬を膨らませた感が詰まってるよっ!!
いや、わかるかいっ!!
・・・こほん・・・ついつい、私も、
クロ殿下のようにツッコミを入れてみました。
いかがでしたか?
「よしよし。今日は、イングヴェルの精霊魔法の呪文についての
インタビューだからね。どういうふうに決めているのか、
教えてくれるかな?」
「ふんっ!とにかく、かっこよく、
土の精霊の威光を感じさせるものに仕上げているっ!!」
「ただ、長ぇ、だけだ」
バリッバリの西部辺境訛りで吐き捨てるユリウスさま。
「うぅ・・・っ!かっこいいもんっ!!」
「大丈夫ですよ、イングヴェル。
ちゃんとかっこいいです」
「ほんとか?リクヤ」
「・・・ったく・・・めぇが甘やかすから」
※訳:全く、お前が甘やかすから
※バリッバリの西部辺境訛り
「ははははは」
「むぅ~~~」
「なんだか・・・親子みたいですね。
さながら、ユリウス殿がお父さん、
リクヤ殿がお母さん、
イングヴェルさまが息子みたいな・・・」
「最近、クロ殿下にも言われましたよ」
「おやおや・・・」
そんなこんなで、インタビューはこの辺で。
それではまた、次回のネタバレ解説をご期待くださいませ。




