南部魔王四天王 前
「さて、皆様ごきげんよう。司会の紅消です。
本日はスペシャルゲストをお招きし、本編ですべてが明かされなかった
南部魔王四天王について、見ていきましょう。
早速ゲストの紹介です。まずは、クォーツ祭壇の通訳代表・キサラ殿です」
「は~いっ!深緑の髪と目の、クォーツ祭壇の闇の精霊士にして、
黒狼アニキズの通訳も担当してま~す、キサラです!」
「そして、もうひとりのゲストは、じゃじゃ~ん、たんたん殿です!!」
「ど・・・どうも・・・こんにちは、たんたんです。
あぁ・・・本名はレイヴン・フォン・タイタンで、
エストレラ王国で近衛騎士隊副隊長を務めています」
「では、こちらのお2人と一緒に早速見ていきましょう!
・・・?どうしました?たんたん殿」
「いや・・・その・・・おじいさまが南部にいらっしゃるキサラさんならともかく、
何故・・・特に南部と関わりのない俺が呼ばれたんでしょう?」
と、たんたん殿。
「・・・地味めなメンツで攻めてみようと思いまして」
「え・・・!?地味・・・ですか?まぁ、派手ではないですね。
・・・目立たないですし・・・」
「俺も森の中にいると目立たないかな~。この髪の色に目の色だし・・・
森の精たちと一緒に、森に溶け込めそうな勢いだよ~」
と、キサラ殿。
「因みに、私、紅消は闇に溶け込むのが得意です」
「じゃぁ・・・俺は空気に溶け込むのが得意です」
と、たんたん殿。
「そんな私たち3人で、南部魔王四天王を見ていきましょう!
それでは、南部魔王国から中継の、エジュさ~ん」
―――現場
「は~い!スタジオの紅消さ~ん!エジュですよ~!
私、昔エストレラ王国で暮らしてたんだけど、
なんか色々あって、今は南部魔王国のある南部魔族同盟で、
シークワーサーポーションを作ってま~す!
因みに、リンちゃんパーティーって言うパーティーで、
冒険者もしてますよ~~~っ!!!」
―――スタジオ
「え・・・エジュさん・・・?」
「おや、たんたん殿、お知り合いですか?」
「いや・・・昔取り調べした子に似ているような・・・?」
「マジで?エジュさん、たんたんさんと知り合いなんですか?」
と、キサラ殿がエジュ殿に尋ねられます。
―――現場
「え?そうでしたっけ・・・?てか、紅消さんの双子のご兄弟ですか?」
―――スタジオ
「いえ、私、三つ子です」
「因みに、俺は10人兄弟姉妹ですけど、紅消さんとは双子でも三つ子でもないですね」
―――現場
「そうですかぁ~!私も、以前南部魔族同盟の山猫族の村で、
彼氏の従兄によ~く似たひとと会ったんだけど・・・
角が無かったから多分別人ねっ!あ、その従兄も私と同じ竜人族なの!」
―――スタジオ
「南部魔族同盟在住の竜人族さんって、珍しいですね」
「えぇ、キサラ殿。それに、我々も以前、山猫族の村にお邪魔したことがありまして」
―――現場
「そうそう、それで、紅消さんとはマッドヒーリング班つながりで、
仲良くなったんですよ~~~っ!!!」
―――スタジオ
「んな・・・っ!いつの間にマッドヒーリング班が南部魔族同盟にまでっ!?」
驚かれるキサラ殿。
「キサラ殿、いずれは、エストレラ王国のマッドヒーリング班首領・フィン殿や、
小国連合のマッドヒーリング班首領・扇殿を中心に、
世界規模の団体にのし上がろうとしているところです。」
「うわぁ・・・紅消さんからとんでもない陰謀を聞いてしまった・・・
これ、上司に報告すべきか・・・」
と、キサラ殿が悩んでおられます。
そうですね、もっとマッドヒーリング班の名声を広めなくては!
「あぁ・・・確か隻眼の竜人族の、ギョクハンさん・・・だったっけ?
クォーツ祭壇の闇の精霊士の・・・」
と、たんたん殿。
―――現場
「あ、私も、南部クォーツ祭壇の闇の精霊士さんたちとは仲良しですよ~!
皆さん、マッドヒーリング班の活動を、応援してくれるんです~~~っ!」
―――スタジオ
「ぐあああああぁぁぁぁっっ!!!
南部魔族同盟には、もはやマッドヒーリング班の暗躍を
阻止する防波堤すらないいいいぃぃぃぃっっ!!!」
「ちょ・・・っ!?キサラさん!?しっかりしてください!」
「大丈夫ですか!?キサラ殿!このマッドポーションをお飲みください!!」
「それだけはぜええええええぇぇぇぇぇったああああぁぁぁいっ!嫌です!!」
―――現場
「あの~!盛り上がってるとこ申し訳ないんですけど~!
そろそろCMの時間なので、いいですか~?」
―――スタジオ
「えぇ!どうぞ、エジュ殿!キサラ殿が何とか自力で持ち直したところです!」
「じゃなきゃ恐ろしいことになるからね」
と、キサラ殿。
それは一体、どういう意味でしょう?
きっと元気になりますのに・・・
うぅん・・・おかしいですね・・・
もっとマッドな純度を上げた方がいいのでしょうか・・・?
「・・・闇の精霊士って、大変なんですね」
と、たんたん殿。
「ということで、まだ一人も四天王を紹介しておりませんが、後半に続きます~~~」




