表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】紅消さんと調査記録  作者: 夕凪.com
22/30

世界ポーション作り歌


「さて、引き続き世界マッドヒーラー連盟会合より

お届けいたします。司会の紅消です」


「クォーツのマッドヒーリンギスト・フィンです」


「小国連合の鬼ヒーラー・おうぎで~す!」


「なんまぞマッドヒーリンギスト・ユウ・ナカンダカリです~!」


「それでは、早速、今回の話題ですが・・・

“ポーション作り歌です”」


「あぁ・・・フィン殿がおつくりになった・・・あの!」

と、扇殿。


そうです。本編にも作詞・作曲者名として、

我がクォーツ祭壇の光の精霊士長・フィン様の

お名前を掲載したことを

記憶の中に封じ込めておられる方も

多々いらっしゃることでしょう。


それでは、本編では一部しか掲載していなかった、

フィン様作詞・作曲の“ポーション作り歌”全文を

掲載いたしましょう。

しかし・・・メロディーをお届け出来ないのが、

心苦しいばかりです。

ではでは、皆さま、ご一緒に!


―――ポーション作り歌―――


ガーンツケ ゴ~キゴ~キ ガツンーガツンッ

ナン・ジャワ~レ チギーッテ ホウリ~コムゾ~

コーワモテ ブッコミ ドロッドロ~

グーツグーツ グーツグーツ デキア~ガリ~

ポーションビンヲ~ カカゲ~タラ~

グーツグーツ ニタ~ッタ エキタ~イヲ~

ツメタレバ~ モウオワ~リダ~


(作詞・作曲:マッドヒーリング班首領・フィン)


―――


いかがでしたか?

リズミカルで作業も進み、

ポーションの作り方が楽しく覚えられ、

更には子守り歌にもなるという、

素晴らしい歌です。


因みに、この“ポーション作り歌”ですが・・・


「実は、この歌、世界各地でご当地ソングができているんですよね」

と、扇殿。


「えぇ。各地で使用する薬草が違うので・・・

ご当地に合わせたポーション作り歌になっています」

と、ユウ殿。


「それじゃぁ、早速、小国連合のポーション作り歌を

聞かせてもらえますか?」

と、フィンさま。


「えぇ、もちろんですよ」


それでは、扇さんによる、

小国連合ご当地ポーション作り歌です!!


―――ポーション作り歌~小国連合編~―――


ド~ラヤ~キ ザ~クザ~ク ミジンーギリィッ

ナン・ハムチーズ チギーッテ ホウリ~コムゾ~

ヨーウカーン ブッコミ ドロッドロ~

グーツグーツ グーツグーツ デキア~ガリ~

ポーションビンヲ~ カカゲ~タラ~

グーツグーツ ニタ~ッタ エキタ~イヲ~

ツメタレバ~ モウオワ~リダ~


(作詞:小国連合マッドヒーリング班首領・扇)


―――


「その・・・どらやき、と言うのは、

エストレラ王国でも、たまにクロ殿下が

恋しいと言って小国連合へ買いに行かれている、

あのお菓子の事でしょうか?」


「いえいえ、紅消さん。これはどらやき型の実のなる薬草で、

ドラヤキ草といいます。因みに、“ナン・ハムチーズ”は

ヒーリングベリーの小国連合での呼び方。

ヨウカンは、羊羹に食感が似た根っこですね」


「へぇ・・・小国連合にもヒーリングベリーがあったとは・・・

それにしても、他にもいろんなポーション用の薬草があるんですね」

と、フィンさま。


「えぇ。南部魔族同盟なんて、すごいですよ。

薬草の宝庫ですから。ね、ユウ殿」


「はいっ!薬草の種類がとっても豊富なんです。

昔から、南部魔族同盟には、“マ食同源”という格言があります。

これは、日々の暮らしの中で、マッドボーションと食事は

切っても切れないものである、ということを表しています」


「いい言葉ですね」

と、フィン様や、扇殿も頷いていらっしゃいます。

わたくしも、感激いたしました。


「そんななんまぞポーション作り歌が、こちらですよ~~~」


―――ポーション作り歌~なんまぞ編~―――


ゴーヤウージ ゴ~キゴ~キ ゾリィッ~ゾリィッ

シマ・ベニド~フ チギーッテ ホウリ~コムゾ~

アマ・ア~ワモ~リ ブッコミ ドロッドロ~

グーツグーツ グーツグーツ デキア~ガリ~

ポーションビンヲ~ カカゲ~タラ~

グーツグーツ ニタ~ッタ エキタ~イヲ~

ツメタレバ~ モウオワ~リダ~


(作詞・編曲:ユウ・ナカンダカリ、監修:島のおばぁたち一同)


―――


「ほう・・・聞いたことのない薬草名がたくさんありますね」


「えぇ、紅消さん。まず、ゴーヤウージと言うのは、

ゴーヤのような苦みで、サトウキビのような甘さがある

島ならではの薬草です。

次に、シマ・ベニドーフと言うのは、

古くから南部魔族同盟で、マッドポーションを

固めて作られた豆腐のことですね。

見た目は揚げ豆腐に近いです。

そして、最後はアマ・アワモリ。

これは海藻の一種で、アルコールが

含まれるのですが、似ることでアルコールが抜けて、

薬効のみが残ると言う仕組みなんですよ」


「ほう・・・それは興味深いです。

特に、マッドポーションを固めて作られた豆腐・・・とは・・・」


「えぇ。南部魔族同盟では昔から、

このようにマッドポーションを

料理に使うことが普通にあるんですよ。

と・・・いうことで、今回は、

その試食のために、ウチの魔王様に来てもらいました~~~っ」


「え・・・南部魔王陛下ですか?」

世界マッドヒーラー連盟の会合に、

わざわざお越しいただけるなんて・・・

感激の極みですね。


「では、ご紹介します!我が南部魔族同盟が南部魔王国魔王・・・

ハキ・ナカングスクで~すっ!!」


「どうも・・・ハキ・ナカングスクです」

我が世界マッドヒーラー連盟に、

魔王陛下が御光臨なされました。


「では、早速・・・島紅豆腐のゴーヤチャンプルーと、

アマ・アワモリとゴーヤのジュースです~」


「あ・・・っ!うまそ~~~っ!

俺、ゴーヤチャンプルー大好きなんだ~~~っ!

はむはむ・・・んん、やっぱりユウの飯はうめぇな・・・

むぐむぐ・・・もぐもぐ・・・」

普通に食べていらっしゃいます、魔王陛下・・・

しかし・・・ユウ殿は次の瞬間、

サトウキビで作られたと思われし、

ハリセンを天高く掲げます。

いえ・・・あれはもはや、ハリセンではなく、

単なるサトウキビの束ですね。

あれを一体・・・どうするおつもりなのか・・・

いえ、ハリセンの化身・サトウキビの束なのですから、

用途はわかりきっていますよね。


「・・・ちょっとっ!ボケてくださいっ!

ボケないと、俺がいつまでたっても

ツッコめないでっしょ―――っがっ!!!」


「がはっ!!!」

サトウキビの束で、ハキ魔王陛下の頭をバシリッ。

※危険なので絶対に真似しないでください


「うえぇっ!!?何で!?何で俺、ボケないって怒られんの!?」


「全く、味音痴なんですから・・・」


「味音痴じゃなかったら、

どんな味するんだろうね、アレ。ぷぷぷっ」

と、扇殿が微笑んでいらっしゃいますが、

その黒い顔は、確実にその答えをご存じでいらっしゃいそうです。

良薬は口に苦しと申しますれば、

もしかしたらあれは、超苦いのでしょうか・・・?


「ほら、ユウ。ソーキそば、用意してっぞ。

島人しまんちゅはこれさえ食えば、

なんくるないさぁ~~~」

と、どこからかソーキそばなる

麺もののどんぶりを出して、

お箸でユウ殿にあ~んしだすハキ魔王陛下。


「はい、“めん、そ~れ”」


「・・・ってこれ、ソーキそばじゃなくって、

ラフテ―――っじゃないですかっ!!

これじゃぁ、めんそ~れじゃなくって、

らふて~そ~れです!!」


「いや、いらっしゃいの“めんそ~れ”と、

麺をそ~れをかけてみたんだが・・・」


「いや、俺にいらっしゃい言う意味がわかりませんませんっ!!

しかも、それはラフテーですよっ!!!」


「でも、お前、ラフテー好きだろ?」


「えぇ・・・確かに・・・

パイナポーぷにこっと同じくらい好きです・・・」


「ほ~ら、これさえ食えば、なんくるないさぁ~~~」


「何でも、なんくるないさぁ~~~

つければいいと思ってるでしょ」


「・・・ダメなのか?」


「たまには何か別のこと言ってください」


「く・・・っ!ツンデレ参謀め・・・っ!

んじゃぁ・・・“エトピリカ”!!!」


「エトピリカは北部魔王国でしょ―――っがっ!!

島人しまんちゅなら“ヤンバルクイナ”!!!」


「えっと・・・じゃぁ・・・

これからも、ボケをガンバルクイナ」


「・・・3点」


「・・・何点満点中だよ?」


「・・・100点」


「・・・ひっく!ひで―――――ぇっ!!!」


「では、このソーキそばは、ラフテーごと没収です。

あぁ・・・おいしいです、このソーキそばって・・・

アンタ!これゴーヤウージ入りのソーキそばじゃないですかっ!!

早速魔王直属四天王に悪戯されてんじゃないですかっ!!」


「えええぇぇぇっっ!!?マジで!?」

南部魔王国では、随分と四天王がやんちゃなようです。

いえ、エストレラのラズーリ魔人王四天王も、

かなりのやんちゃっぷりですが。


「おのれ・・・この参謀の俺の

ラフテーの楽しみを奪うとは・・・許し難し・・・

勇者の必殺ウージハリセンを決めてくれよう・・・」

ウージ=サトウキビ


と言うか、そこは勇者スキルを使うんですね。

いえ、そもそも、必殺ウージハリセンは、

スキルなのでしょうか・・・?


『以上、なんまぞ魔王参謀でした~~~。

御視聴、ありがとうございました~~~』


「え・・・?それ、コントだったんですか・・・?」

今、初めて知りました。


それでは皆さん。

世界マッドヒーラー連盟会合の提供でお送りいたしました。













評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ