四つ子ちゃん会議
「では、本日は、忍者お世話係紅消と」
「主人公の俺、クロがお送りする・・・」
『四つ子ちゃん会議―――っ!!!』
「・・・てか、紅消・・・ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
「はい、主の御心のままに。クロ殿下」
「そのセリフはこういう時に使うものだったっけ?
まぁ・・・いいけど・・・
紅消、いつの間にか忍者お世話係になったの?」
「えぇ・・・実は先日、忍者の資格を取りましたので、
忍者お世話係となりました」
「ええぇぇぇっっ!!?ついにほんまもんの忍者になったのっ!!?」
「えぇ。これからは“お世話係が忍者”と自慢していただけます」
「おぉ・・・っ!何か、かっこいいっ!!
うん、しちゃおっかな~~~。てか、俺でもその資格、取れる?」
「・・・つまりは暗殺術を習いたいと・・・?」
「え・・・?」
「違うのですか??」
「いや、そんな技は覚えたくないっすけど・・・?」
「でしたら、安心いたしました。
ヨシュア様に報告せずに済みます」
「いや、父さんに一体何を報告する気だ、紅消」
「クロ殿下のことは、常々、ヨシュア様に報告しております」
「・・・例えば?」
「この間、リヴィさまと一緒にわっふわっふ大合唱されたこととか」
「え・・・?」
「ついこの間は、起きたらリヴィさまだけではなく、
ヨル殿下とロータさままで添い寝していらっしゃった
微笑ましい朝の事ですとか」
「いや・・・それは・・・」
「この間、クォーツ祭壇のアニキたち愛用の
プロテインジュースを味見していらっしゃったことを
ヨシュア様に報告したところ、
こっそり普通のジュースに変えておくようにと、
指示を受けました」
「え・・・ちょ・・・何!?それ!!
ちょっと!俺、筋肉付きにくいこと気にしてたのに・・・
なかなか、筋肉がつかないと思ってたら・・・
プロテインから普通のジュースに変えられてたの!?
てか、そんなどうでもいいこと報告する必要ある!!?」
「いや・・・しかし・・・黒精霊士の会報にも載せておりますし」
「・・・?へ・・・?黒精霊士とか、会報とか、何・・・?」
「さて、早速行きましょう、四つ子ちゃん会議―――っ!!!」
「しれっと流すなぁ―――っ!!!」
―――
さて、皆さまは、クロ殿下と剣聖ヴェイセルにおける、
四つ子ちゃんを覚えていらっしゃいますでしょうか?
それでは、早速おさらいと行きましょう!!
「わふわふ、わふ太!」
※マグネシウムの精霊、白いわふたんコス
「わっふわふ~、きいや!」
※ナトリウムの精霊、黄色いわふたんコス
「わふ~わふわふ~?このは!」
※マンガンの精霊、つゆ草色のわふたんコス
「わっふわっふ、わふふふふ―――っ!あおと!」
※コバルトの精霊、群青色のわふたんコス
「ぐっはああああぁぁぁぁぁ――――っ!!!」
「クロ殿下ああああぁぁぁぁぁぁ――――っ!!!」
えぇ―――・・・
現状を整理いたしますと、
東方魔王国大祭壇の常駐の金属精霊である、
4にんの四つ子ちゃんわふたん精霊
わふ太さま、きいやさま、このはさま、あおとさまが
勢ぞろいしておられまして、
そのかわいらしいわふわふっぷりを
ご覧あそばされたクロ殿下は、
ズッキュキュキュ―――ンッ!!!
と、失神寸前によろけてしまわれた・・・という、状況です。
因みに本日は・・・
「ぼく、クロ殿下の双子の弟のヨルもいま~す!!!」
「よ・・・ヨル・・・い・・・いづのまに゛・・・」
『クロ~~~、ヨル~~~っ!
わふわふ~~~っ!!!』
「がっはあああぁぁぁぁっっ!!!」
再び、クロ殿下、戦闘不能状態です。
はて・・・どうしましょう・・・?
「紅消さん。クロのことなら、
双子の弟のぼくに任せて」
「・・・!ヨル殿下!」
「クロ~、わふっ!」
「ヨルも~、わふわふっ!」
「じゃ~んっ!エストレラ王国の
双子ちゃんわふたん精霊の
リヴィとロータだよっ!」
「わふ・・・?ロータ、いっぱいいるね」
「うん、リヴィ、おしょろいだよ」
「わふ太たちとおしょろい」
「なかまだ!」
「なかま、なかま」
「なかよち!」
「ぎゃっふううううぅぅぅぅぅっっ!!!」
エストレラ王国と、東方魔王国のわふたんちび精霊たちの
かわいすぎる共演により、
クロ殿下は、再びすごいことになっておられます。
「ヨル・・・俺・・・幸せ」
「うん、クロ。ぼくもだよ。
ふたりで、わふたんちび精霊ちゃんたちを・・・
ふわもふ・・・しよ?」
「うん・・・そだね・・・ヨル」
「ふわもふちてくれるの?」
「クロ、ふわもふ!」
「ヨルも一緒にふわもふちてくれるの!」
「わふ~~~っ!」
『クロ~、ヨル~っ!ふわもふ~~~っ!!!』
「わふわふ~~~~~っ!!!」
クロ殿下、もうかわいすぎて、
わふわふ語になってしまいましたね。
これでは、会議どころではありません。
いや・・・前々回から会議など全くしていないですが・・・
この後は、皆でふわもふしながら、
楽しいお時間を過ごしていただきました。
それでは、またお会いいたしましょう。