クロ殿下と剣聖ヴェイセルの世界~種族編その2~
「種族数を・・・減らせ~~~っ!!!
種族数が・・・多すぎる~~~っ!!!」
「いや・・・ちょっと待って、紅消さん!!
何かストみたいになってる!!
完結した今頃それ言っても、
何も変わらないからっ!!!」
「と、言うわけで、本日も引き続き、
クロ殿下と剣聖ヴェイセルの世界の種族についての
解説をお楽しみください」
「ちょま―――っ!!!紅消さんっ!!
いつもはボケに徹しているのに、
ちゃんとツッコミ入れてるのに!!
無視しないでお願いだからっ!!
因みに、本日は大鬼化バージョンでお送りしています。
剣聖ヴェイセルです!」
「因みに、私も本日は大鬼角でお送りいたします」
―――
「さて、早速ですが、
本日は“魔族系”について、
解説いたしましょう」
「それじゃぁ、早速・・・
エストレラの魔人族と、
南部魔族だね」
「この2つの地域の魔人族と魔族は、
大鬼族系と呼ばれ、黒く歪んだ長い角を持っています」
「わかりやすく言うと、
よくゲームやファンタジーなんかで出てくる
ラスボス魔王の角ね~~~」
「げ・・・げーむ?ふぁんたじー?
まぁ、剣聖の言っていることはよくわからんが・・・
まぁ、いい。
次に、その他の地域の魔族だが・・・」
「主に北部魔族、東方魔族、西方魔族だね。
彼らは鬼族系で、白く歪んだ短い角を持っているよ。
ごくまれに、金色の角をもつひともいるけどね」
※北部魔王国王配キースさん
「そして、大鬼族ですが・・・
ずっとずっと昔にこの世界に存在した
古代種で、今もその先祖返りが
エストレラには存在しますが、
それは魔人族を問わず、様々な種族に現れています」
「ウチの父さんの話では、
エストレラの太古の地で暮らしていた
大鬼族は、魔人族、竜人族、天人族、
獣人族、人族など、様々な種族に
姿を変えたって言われているから、
皆、その血を引いているんだよね」
「だからこそ、天人族や竜人族の姿のみならず、
エストレラ王国にしかいない獣人族もいるのだと言われていますね」
「そうそう。それで、話を戻すけど、
鬼族の先祖返りも、たまに出るよね」
「あぁ、そうだな。
主に魔族の中にたまに産まれたり、
エストレラ王国のタイタン領と言う
一部の地域では、鬼族の先祖返りが産まれる。
鬼族の先祖返りは白い三本角で、頬に逆三角形の模様があります。
左右二つの角よりも、真ん中のひとつの角が少し短めです。
また、白い角・・・の他に、ごく一部、稀に金色の角の方もいらっしゃいます」
※タイタン領の闇の精霊士たつきさん
「因みに、大鬼族の角は、俺と紅消さんみたいに、
黒くて長い、ストレートな2本角。
あと、俺は頬に牙のような模様があるよ」
「私はないがな・・・
そう言えば、鬼族の先祖返りにも、
頬の模様を持っているものもいるな」
※タイタン領の司祭いつきと
その闇の精霊士たつきなど
「それじゃぁ・・・そろそろ人族に行ってみる?」
「そうだな・・・では、次は人族だ」
―――
「さて・・・数々の種族紹介において、
大体はしょられる人族の解説。
エストレラ王国で人族の解説をしようとしたら、
余すことなく全州全領の人族の解説が出てくるほど・・・
獣人族級に幅広い人族だよっ!」
「まぁ、語り出すと終わらないので、
今回は、“巨人族”“鬼族系人族”
“鬼角の人族”“大鬼族系人族”について
解説していきましょう」
「じゃぁ、最初は巨人族。
巨人族は、大鬼族に人族が混ざって産まれた種族。
古代の大鬼族は、かなりの巨体だったって言われていてね、
2メートル越えは普通だったんだ。
その血を受け継いでいる巨人族は、
2メートル前後の身長のひとが多いね」
「あぁ。因みに、たまに大鬼族の先祖返りも
多く誕生しています。頬に牙模様を持つもの、
また、大鬼角を持つものなど・・・ですね」
「大体、シュテルン州北部タイタン領で暮らしていて、
たまに北方竜保護区でも見かけるよ。
ただ、最近はシュテルン州南部でも
巨人族が見つかっていて、
今ではシュテルン州南部マリユース領でも
暮らしているよ」
「次に、鬼族系の人族・・・ですが
こちらは主にタイタン領で暮らしています。
見た目は通常の人族と同じサイズで、
変わったところはほとんどありません。
有名なところで言えば、
タイタン領主子息で、
近衛騎士隊副隊長のたんたん殿は、
鬼族系人族ですね。
彼には角も頬の模様もありませんが、
巨人族と同様に、3本角を持つ先祖返りや、
頬に逆三角形の模様を持つものもいるそうです」
「タイタン領ではよく見かけるよね」
「あぁ・・・我々も一時期
クロ殿下のお供でタイタン領に滞在したからな・・・
むしろ、通常の人族のサイズなのに、
大鬼角が出る私を不思議がっていた」
「あぁ・・・俺も。
俺は角の他に頬の模様も出るからね~~~。
楽しい滞在だったね」
「あぁ・・・またクロ殿下のお供でお邪魔しよう。
タイタン祭壇の司祭になったいつき殿に
マッドヒーリング班の手ほどきもしなくてはならない」
「そ・・・それは・・・どうなんだろう?」
「何か言ったか?ヴェイセル」
マッドポーションを・・・すちゃ・・・っ!
「い・・・いいえ・・・?何でもないよ・・・?
さぁ・・・次は、鬼角の人族だよっ!
ほら、次行こうよ、紅消さん!」
「ん・・・?あぁ・・・わかった・・・
鬼角の人族は、主に南部連合王国
北部、東北部で暮らす人族に多く、
白く短い2本角を持つ。
彼らは魔族ではなく、
くくりとしては、“人族”になるそうです。
あそこには、本編で意味深な壁画なども
出て来ましたが・・・ぶっちゃけ言うと、
彼らは、鬼族と人族の混じったその子孫ですね」
「ぶっちゃけたっ!!ぶっちゃけたよっっ!!その情報っ!!」
「まぁ・・・これは私のぶっちゃけコーナーだからな。
とことんぶっちゃけるぞ。
まぁ・・・エストレラ王国のタイタン領のような、
ひとと鬼が共に暮らしていた場所が、
他にもあったという事だ。
因みに、呼称はその地の県名をとって“青嵐人”と呼ぶそうだ」
「・・・マジで?本編に全っ然出て来なかったけど、
そうなの!?てか、本編で出せ―――っ!!!」
「まぁ、最近クロ殿下も知ったそうで、
回想時にはご存じなかったらしい」
「どてっ。そんな言い訳かい」
「それでだな・・・次は、
大鬼系人族なのだが・・・」
「うん、俺たちのことだね」
「あぁ・・・普段は人族だが、
大鬼族の姿にもなれる人族のことだな」
「因みに、俺の母さんはそういう感じじゃなくて、
常時大鬼角が出てるよ」
「まぁ・・・確かにな」
「かなり珍しいみたいで・・・
しかも、タイタン領出身だからね。
通常の人族サイズなのに、大鬼角だったから、
当時は皆驚いていたらしいよ」
「は・・・はぁっ!!?
何だ、そのぶっちゃけ情報は!
初出情報だぞ!それ!」
「え・・・?そうだっけ?
まぁ、今はクォーツ領在住だし、
俺もクォーツ領で生まれ育ったから、
別に言うことでもないかな~って
思ってたんだ~~~」
「全く・・・それは完全なる言いそびれだ」
「あはは~、ごめ~ん。
言う機会が中々無かったし、
そんな感じの流れになることも
無かったから~~~」
「だが、しかし、読者さまの中には、
あれ?ヴェイセルの母親って、
常に大鬼角の人族だよね?
どゆこと?と感じてらっしゃる方がいたかもしれん」
「・・・いや・・・その・・・
まぁ、今回その秘密が明かされたってことで」
「ご容赦くださいませ」
「それじゃぁ、次回は、
クロ殿下と剣聖ヴェイセルの世界のカオス!
獣人族に迫るよ~~~っ!!!」
「ご覚悟ください。では、次回も・・・」
『レッツ、カオス!!』