クロ殿下と剣聖ヴェイセルの世界~種族編~
「ちゃらららら、らら~~~ん。
本日は猫耳しっぽ忍者の提供でお送りいたします。
クロ殿下のお世話係の紅消です」
「トゥルルル、ルッルルル~~~ンッ!!
本日は赤髪の猫耳しっぽ剣聖の提供で
お送りいたしま~~~っすっ!
クロ殿下の最愛の剣聖ヴェイセルですっ!!」
「誰が最愛だ、バカ剣聖。変態の剣聖ヴェイセルだろうが、アホ」
「ひど~いっ!俺、バカでもアホでもないよ~~~っ!
一応、剣の天才とか、炎魔法の申し子とか言われてるんだからっ!!」
「それは初耳だぞ。と言うか、剣の天才は、
第1王女であらせられるエメラルディーナ王女殿下だろう」
「いや、確かにエメラ殿下も天才的な剣姫だけどねっ!!?
俺だって、エメラ殿下に剣技を教えたことだってあるんだからねっ!!?」
「ほう・・・?それはどのような?」
「ほら、グリューナ編で、エメラ殿下が、
極大大・・・大いくつだったっけ・・・
まぁ、いいか。“オーバーアトリビュート”を
剣一本で薙ぎ払える、魔素斬り!
あれ、俺が教えたんだからっ!!」
「え・・・あれをか?と言うか、技名が今ここで、
初めて登場したぞ。しかし・・・魔素斬りか・・・
念のため聞いておくが、どのような技なんだ?」
「魔力の源である“魔素”をも見切って斬る、
剣士の魔法対策の最終形態的な魔法だよ」
「あぁ・・・つまり、魔法ならなんでも斬れるってことだな」
「うん。まぁ・・・魔力の質や量にもよるけどね。
エメラ殿下は相当な剣の腕前だから、
極大・・・大・・・大?大の数あってるかな・・・?
まぁ、“オーバーアトリビュート”も
バッサバッサ斬って裂いてたけどね。
まぁ、俺の剣技をエメラ殿下のスキルで
コピーしたから、レベル9999の剣聖の技
そのものだったから、当たり前かもだけど」
※エメラ殿下は、剣技や剣舞などを
一度見ただけで模倣できる超やばいスキルの持ち主です
「いや、それは教えたと言うか、単に見せただけだろう」
「いや、見せて、教えたの!!
それでも、使いこなせるのはエメラ殿下の
類まれなる剣才のおかげだね」
「では、剣の天才はエメラ殿下と言うことで」
「ちょちょちょちょちょ―――っ!!?
紅消さん、どんっだけ俺を剣の天才にしたくないの!?
俺、一応剣聖なんだけど!!レアスキル!
勇者、魔人王級のレアスキル!!」
「では、トンでも勇者・サラ殿と戦って、勝てるのか?」
※トンでも勇者・サラさんとは、
ヴェイセルの異母弟・ニマの母。
つまりはヴェイセルの義母。
「お義母さんに剣を向けられるわけないでっしょ―――ぐぁっ!!」
「さて、前座が長くなりましたが、早速本日のお題に参りましょう」
「流さないでよ~~~っ!
でも、そろそろ本日のお題に入らないと・・・
永遠に剣聖ヴェイセルいじりが続きそう・・・」
「よくわかったな、剣聖ヴェイセル」
「そのつもりかいっ!!紅消さんのドS!!」
「うっさい、ド変態」
「うっわ・・・紅消さん・・・俺、
変態って言われるのは常々だけど、
“ド”つけられたの初めて」
「そんなこんなで本日のお題は・・・」
「またスル――――――ゥッ!!!」
―――デデデデデンッ!!やっとこさ来た、本日のお題―――
―――『クロ殿下と剣聖ヴェイセル』の種族について―――
「本当に、種族多すぎだよね。クロ殿下と剣聖ヴェイセルって」
「あぁ・・・しかし、獣人族の可能性が幅広いだけで、
そこを一区切りにすれば、そんなにはいないぞ」
「・・・確かにねぇ・・・じゃぁ、一応、おさらいね」
その1:天人族
「え・・・!?いきなりそこ行くの!!?」
その2:竜人族
「普通人族から行かない?」
その3:魔族系(魔人族、鬼族系、大鬼族系を含む)
「ここ、ざっくりまとめたね。マジでざっくりだね」
その4:獣人族
「ここを掘り進めると、すごいことになるんだよね」
その5:人族(巨人族、鬼族系、大鬼族系を含む)
「やっときたぁ―――っ!!!人族!」
「因みに、お前は何族と言ったらいいんだ、剣聖ヴェイセル」
「俺は、大鬼族系人族だね。紅消さんは?」
「大鬼系人族だ」
「マジか!!俺、紅消さんと一緒!
あれ、てことはクロ殿下は?大鬼角でるよね」
「だが、わふたんお耳しっぽや、天人族バージョンもあったぞ」
「じゃぁ・・・大鬼系わふたん系天人族系人族だね」
「・・・どんどん増えていくな」
「もう何だっていい!皆、仲良しなら種族なんてどうだっていいっ!!!」
「え~~~、種族が多すぎて、剣聖ヴェイセルが故障したところで、
この世界の種族について、掘り下げて解説していきましょう。
まずは、天人族です」
―――
「天人族は主に、ふわもふ長羽耳、
首もふ、ふわもふしっぽに翼を持つ、
エストレラ王国の天人族と、
長耳に翼の生えたロザリア帝国天源郷の
天人族がいます。
たまたま同じ種族名になっただけで、
この2つの種族は別種なのだそうです」
「因みに、エストレラ王国の天人族は、
女子がかわいくって、男子がでかい!」
「・・・大雑把すぎる説明だな・・・それ」
「でも、まとめるとそうでしょ?
あと、男性陣は、ちったい姿に変身できます。
女性陣は変化の魔法は苦手だけど、
男性陣に比べて背も低く、小柄なひとが多いよ」
「では、天源郷はというと・・・」
「天源郷の天人族は・・・ひと言で言うと・・・
“翼の生えたエルフ”!!“エルフ”的なだけで、
“エルフ”じゃないよっ!!翼があるからねっ!!」
「全く・・・またその“エルフ”・・・か?
一体、何なんだ、その種族は」
「手短に言うと、召喚者、転生者の夢」
「ふぅん・・・」
「何か、興味なさそうだね」
「・・・獣人族の種族が多すぎて・・・
それどころではないのが、この世界民だ」
「た・・・確かにぃっ!!!」
※エルフを期待していた皆さま、ごめんなさい※
―――
「続いては、竜人族ですね。
竜人族は主に、エストレラ系と
南部連合&シルヴァリー系に分かれます」
「エストレラ系だと、エル兄さんみたいな感じだね。
長い竜角に翼、しっぽ。翼としっぽは収納可能だけど、
しっぽはバランスをとるために、大体の竜人族は
収納せずに出してるよ。
あと、体の一部に鱗をもつひとも多いんだよ」
「えぇ・・・あと、同じ竜人族でも、
カンナギ系とクォーツ系にわかれますね」
「そうそう。カンナギ系は、
熱血天人族狂愛集団で・・・
クォーツ系はクールビューティータイプだけど、
祭りと聞くと熱くなる」
「まぁ、クォーツ系も天人族の姿の
シズメさまは大好きですけどね」
「そうそう。だから、クォーツ系も
天人族は好きだけど、カンナギ系ほどじゃないよ。
天人族萌えを堂々と叫んだりしないよ」
「まぁ・・・そうですね・・・
エル殿下は、クォーツ系ですが、
クロ殿下萌えを堂々と叫びますが」
「クォーツ祭壇の中でだけだよ?
一応、クールビューティな
神秘的な竜人族の第2王子でやってるから」
「ん・・・まぁな・・・
それで、次は南部連合&シルヴァリー系だが・・・」
「エストレラ系よりも角が短くて、
翼は小さく退化しているから、
エストレラ系の竜人族のように、
飛ぶことができないんだ。
因みに、しっぽも細くて短いよ」
「えぇ・・・そして、南部連合王国の竜の里出身、
ヴェイセルと同じSS級冒険者のソーマ殿のように、
魔法よりも、己の肉体や武芸を得意とする方が多いそうです」
「エストレラ系は魔法も武芸も半々って感じだけどね」
「比べてみると、割と違って、ややこしや。
これがクロ殿下と剣聖ヴェイセルの世界。
次回作はもう少し簡略化しろ、作者」
「え・・・?ここから作者にそれ訴えられるの?」
「さて、どうでしょう・・・?
と・・・まぁ、本日はこの辺で。
続きはまた次回、お楽しみに!」
「お楽しみに~~~っ!!」