サッカー選手の場合
「早くも二人の脱落者が出たスタイリッシュ鬼ごっこ! ここからも波乱が予想されます!」
「ハンターさん大丈夫なんですか?」
「彼は昏睡状態なので、代わりの人員を派遣しました! このまま目が覚めなければ、パンチングさんの罪状はより大ごとになります!」
「少しでも早く回復するといいですね」
「おぉっと!! 新しいハンターが早速逃亡者を捕捉しました!!」
「随分とフットワークの軽い人物ですね」
「なんだあ!? 逃亡者、立ち止まるどころかハンターに向かって走り出した! 自ら捕まりに行くのか!?」
「いや、彼は……!」
「ご存知なのですかトテモさん!」
「彼の名前はシュート・ハナーツ! ブラジル代表の現役サッカー選手です!」
「なんと! サッカーは脚力がモノを言うスポーツですから、つまり自信があると言う事でしょうか?」
「それもあるでしょう。しかし、それだけではハンターに向かっていく説明がつきません。彼には、ただ足が速いなどと言う程度ではない絶対の自信がある!」
「それは、つまり……!」
「フェイントです! シュートやドリブルと同じく、サッカーには欠かせない技術。相手に捕縛されない事を目的とした、スピードのあるフェイントこそが狙いでしょう!!」
「凄い! ハンターは完全に翻弄されています!」
「素人では、卓越したプロのボールを取ることはできません!」
「ただ、これはボールを取り合うゲームではないため普通にタッチされてしまいました!」
次回はもっと短いから覚悟するように。