【読み切り短編】僕達の思いで
あれは、7年前、俺がまだ高校3年生の頃
俺の親友の一人をもう1人の親友に学校の屋上で殺された。
しかも俺の目の前で、それをただ悲鳴をあげて見ていることしかできなかった。
「うわぁぁぁぁぁぁまさとぉぉぉ!!!」
それがトラウマになり高校卒業と同時に俺は自分の故郷から逃げだしていまに至る。 いや、怖かったから逃げたのかもしれないこの町から、、、
201X年の夏
お盆休み前の仕事休みスマホに着信があった。相手は母からだった
「もしもし、どつしたの?母さん??」
毎年のことなので何となく要件はわかっていた
「章、あなた今年のお盆休みは帰ってくるのよね?」
やっぱりなと少し心の中ではまたかよと思っていながらもいつものように言い訳をした。
「ごめん、母さん今年もかえれそうにないや!」
「また!たくぅ~そんな仕事場すぐにやめてこっちに帰ってきて就職しなさいよ!!いつも言ってるけど」
「ごめん、帰れるようじゃ連絡するよ」といいがすぐに通話を切ろうとした時、一瞬母の言葉で俺は固まった
「真人君の妹の楓ちゃんが会いたがってるのに」
それも聞いた途端あの記憶を思い出す、頭が割れるかのような頭痛に襲われながら「もう、あの街には帰らない」と強く言い返し電話を切った。
でも、このあと、7年前の事件の時のようなことがまたおきようとしているのも知らずに