人物紹介 ベルク ディーテイ ガーモッド
ベルク ディーテイ ガーモッド
年齢:35歳|(人年齢換算)
身長:298cm
瞳:右紫 左薄紫
特徴:“竜鎧”と呼ばれる全身甲殻
固有能力:一級“紫電操作”
概要
第ニ類 雷鎧竜種。
厳密には“雷鎧竜種”と言う種はなく、“雷竜種”と“鎧竜種”のハーフになる。
探索者を引退した後、教練所で教官を勤めている巨漢の武人。
元々が名のある武家の出で、かつての合戦で名を挙げたことから、家が継ぐ爵位の他にベルク本人も“雷號爵”と言う特別な爵位を与えられた。
迷宮探索拠点都市ルテリアを訪れたのは腕試しのためだが、迷宮での出来事が原因で結局は一度も国元に帰っていない。
彼は膝を痛めたことで探索者を引退したと言うが、実際は再生能力の優れた“竜種”である彼の膝はとっくの昔に治っていた。
なら何故彼は一線から退いていたのか、それはやはり、かつて彼とともに【重積層迷宮都市ラトレイア】に挑んだ仲間たちを失ったことに原因があるからだろう。
何があったのかは、武人の矜持からかこれまで誰にも何ひとつ語っていない。
当時を知る者の話では、彼は来訪者のいるパーティに所属していて、その者から“武士の心得”なるものを学んでいたそうだ。
結局はそれから何かがあり、生存に卓越した彼が一人生き残ってしまい、失意の果てで後人に“武士の心得”を伝える道を選択した。
そして、彼はそんな中で久坂 灰人に出会うこととなる。
特に避けていたわけではないが、久方振りに見る来訪者に彼の胸は躍った。
その青年に、かつての友の面影を見たベルクは、“武士の心得”を伝えることで恩を返そうと胸に秘めたのである。
故にカイトからのパーティの誘いを快く承諾し、彼の師として今もともに在る。
奥義【紫電招雷】
雷に見えて雷ではない彼の“紫電”は、実際は投射能力を持たないが、槍を使って無理やり放ったのがこの奥義である。
彼の持つ種固有の特殊形成器官、“雷袋”に溜め込んだ紫電をほぼ全て放出することから、使用後はしばらく紫電を纏えなくなる。
よって、緊急時か戦闘終結が確定した時にしか使えない。
秘槍【雷閂破衝】
これが本来の紫電の使い方で、槍の先端でも自身の体でも、相手に触れることで紫電を循環させ爆砕する。
循環した紫電はある程度が戻ってくるため、奥義と違って継戦も可能。
使い勝手は悪いが、威力だけはあるベルクの奥の手のひとつ。
カイトは彼の能力を色々と考察していたが、ベルク自身は“腕の延長”程度に思っていて、本人が本質を良くわかっていない。
それでも、自らの力を限界まで引き出そうとする武人の研鑽は、あらゆる状況に柔軟に対応する“水の心”を得た。
雷鳴轟く不動の槍山より湧き出る清水、それが彼の達した武の極致である。