人物紹介 アディーテ ライン (挿絵あり)
アディーテ ライン
年齢:19歳
身長:160cm
髪:アクアブルー ザンバラヘア 両サイドだけ長い
瞳:黄
特徴:ギザギザの歯 頭部に触角が二本 艶のある褐色肌
固有能力:無級“穿孔” 詳細不明
所有神代遺物:つるはし 神代遺物らしいが詳細不明
概要
第一類、水精種。サルベージを主な生業とする探索者。
サルベージと言っても【神代遺構】探索と何ら変わらず、普通の探索者では進入を困難とする、【重積層迷宮都市ラトレイア】の水没区画の探索を専門とする。
エラ呼吸などではなく、彼女の触角が種固有の特殊形成器官で水中での呼吸を可能とし、半日は持続的な潜行が可能。
もうひとつの種の特徴は、基礎代謝が異常に低く、一回食事を取れば一月は栄養の摂取を必要としない。
アディーテに関して言うなら、あまり食事をする必要がないだけで美味しいものには目がないため、結局人一倍食べてしまっている。
何気にパーティの女性の中では一番年上だが、年齢を知っているのはサクラだけで、リシィは自分より年下だと思っている。
それは間違いなく言動のせいなのだが、何も考えていないようで意外としっかり考えている、と見せかけてやはり何も考えていない。
年中有休のサルベージ屋の店主であったり、深層探索者クラスの実力もあったり、にも関わらず一切の経歴は不明と、正体が全くの“謎”。
同じ時間に遠く離れた別々の場所で目撃されるなどと言う、彼女に関するオカルト話まで存在し、実は同一人物が複数人いるのではとまで噂されている。
その噂のひとつが、既に絶滅した“原精霊種”ではないかと言うもの。
裸を見られることに対する羞恥心が全くない。
これは水中を生活の場とした種故の価値観であり、一応は弁えているが、水場では結局のところ直ぐに脱ぐ。しかし、何故か髪が肩より下にないと恥ずかしいらしく、だと言うのに自分で切ったために後頭部だけ短くなってしまった。
始めてカイトに出会った時も、パーカーだけを着ていたのはこれが理由。
そう、彼女は壊滅的に不器用なのである。
固有能力は彼女の言う“穴を掘る”だが、当の本人がそう言うだけで実際のところは何だか良くわからない能力。
カイトは水操作による“穿孔”だと認識しているが、それでも説明出来ない部分が多く、やはり詳細は不明。どのくらい詳細不明なのかと言うと、探索者になる際の能力鑑定で、鑑定官が匙を投げるレベル。
システムによる支援がなく、客観的な判断が全てのこの世界では、埋もれた力を持った固有能力は非常に多いのかも知れない。