人物紹介 ノウェム メル エルトゥナン (挿絵あり)
ノウェム メル エルトゥナン
年齢:――検閲により削除――
身長:139cm
髪:シルバーブロンド ロングヘア
瞳:翠
特徴:幼形成熟体 長耳 後頭部に光翼発生器官
固有能力:特一級“空間干渉”
概要
第一類 セーラム高等光翼種。第二位神族。
元第一位、神族の中でも主家に当たるエルトゥナン家の嫡女で、神代に存在した第四神龍“翠龍リヴィルザル”の血を受け継ぐ一族の末裔。
住処はこの世界の人々が【天の境界】と呼ぶ神代遺構、スペースエレベーターの最上に位置する“天の宮”。
神族の中でも、光輝ある誉れ高き一族エルトゥナンの長女として生を授かりながら、力を使うと鼻血を噴き出す欠陥を抱えてしまった少女。
そのせいで、主家に生まれたものの、惨めな特性が明るみになった途端にエルトゥナンより廃嫡され、養子に出された。
その特性は実際のところ、体内の神脈の流れが正常でないことの副作用であり、力を使うと負荷から眠ってしまう作用もある。
結果的に、力なき者を“堕ちた者”と見下す同族の揶揄の対象となり、彼女を憐れんだ義母によって“天の宮”より地上に降ろされた。
地上に降ろされた彼女は一時自暴自棄に陥るも、何者かによる『龍血の姫の角を、秘蹟抱く聖忌教会まで持って行けば願いは叶う』と言う囁きに希望を見出し、“龍血の姫”リシィの竜角を奪うに至った。
そして二年後、ようやく辿り着いたルテリアで、久坂 灰人と出会うことになる。
“セーラム高等光翼種”とは、大体の起源が口伝でのみ伝わるこの世界の種の中で、明確に“神代起源種”として記録に残される種族である。
種の例外なく全員が“幼形成熟”であり、元々脆弱な肉体で生き延びるために適応した結果が、“成長”に代替して獲得する“空間干渉”能力であった。
後頭部の筒状の器官から光翼を発生させて空間を自在に飛び回り、個体差はあるが空間そのものにまで何らかの影響を及ぼす能力を持つ。
その外見は一見人の子そのものだが、最長寿命は四桁にまで及び、天命の間際まで十歳から十四歳程度の外見年齢を保つ。
故に持て余す時間から排他的で自堕落、他者をまるで顧みない彼の者たちの住まう“天の宮”は、ある意味では隔離施設に相応しい。
そんな彼らをしても、おいそれと頭を上げることの出来ない存在が“天の宮”にはいるらしいが、主家でも長い生涯で一度も目にすることは叶わないと言う。
光翼発生器官は、セーラム高等光翼種にとって人の秘部に類する認識を持つため、常に翼を象った髪飾りで隠している。
その下の器官を見て良いのは自身が伴侶として認めた者だけであり、ノウェムが抱くカイトに対する好意は確かなもののようだ。