人物紹介 八城 桜 ファラウエア (挿絵あり)
八城 桜 ファラウエア
年齢:18歳
身長:167cm
髪:ショコラブラウン ロブヘア
瞳:桜
特徴:犬耳 尻尾 目立つ八重歯あり
固有能力:特一級“炎熱操作”
所有神代遺物:【烙く深焔の鉄鎚】
概要
第二類 アグニール高等焔獣種。日本コミュニティ保護監督官 兼 執行官。
過去にこの世界に迷い込んだ、日本人の祖父を持つクォーター。母親がハーフ。
神代起源種“焔獣アグニール”が始祖とされる高等種だが、正確な記録などはなく、詳細は不明。
迷宮探索拠点都市ルテリアで、来訪者の保護を生業としている少女。
普段は探索者ギルド職員、休日は日本料理屋『鳳翔』で日本人から料理を習う、生粋の“日本好き”。
如何にもな和風の名前は、彼女の淡い桜色の瞳を見た祖父が、帰還することの出来ない祖国を思って名づけたもの。
“ファラウエア”が本来の苗字ではあるが、日本贔屓の彼女自身が祖父と同じ“八城”を後になって名乗った。そのため、書類上は“サクラ ファラウエア”である。
既に祖父は亡くなっているが、存命だった頃に日本の話を多く聞かされており、行ってみたい、感じてみたい、と言う憧憬はやがて崇敬となり、いつしか日本人以上に日本人らしい異世界人となってしまった。
結果として、“日本コミュニティ保護監督官”の職に就き、彼女の任官以降で初めて訪れた日本人、久坂 灰人と出会うこととなった。
そして、保護監督官と兼任する“執行官”。
これは来訪者の保護が確立した現在でも、知識、技術、神脈炉を有する地球人を狙う犯罪はなくならないため、抑止力となるべく定められた官位である。
具体的には、保護されている地球人に何かあった場合、“執行官”が地の果て迷宮の底まで追いかけて――検閲により削除――される。
そのため、任官の条件として『探索者ギルド職員である』、『深層探索許可証を持つ』、『【神代遺物】を持つ』、『一級以上の固有能力』など、非常に厳しい審査基準がある。
サクラの場合、神脈炉を持つことや高等種であること、それ故に【神代遺物】に選ばれたかなり特殊な来歴から、半ば強制的な勧誘により任命された。
肩書きについて本人はあまり良く思っていないようだが、『カイトさんを守るためなら焦土すら厭いません』を、【神代遺物】込みで実現する能力を持つ。
現在“執行官”の数は七人。
出払っている数は五人、つまりそう言うことである。
第三号封印指定神代遺物【烙く深焔の鉄鎚】
サクラの所持する、条件付き封印解除が可能な【神代遺物】。
長大で鈍重な、鎚と槍が組み合わさったような遺物で、鉄鎚の内は常に焔で赤く揺らめき熱を発している。
【神代遺物】としての能力は判明していないが、そもそもこの鉄鎚が振るえてしまうなら、敵対者は抗うことも出来ずに撲殺されてしまうだろう。
故にその打たれた後の様から、使い手であるサクラは不本意ながら、人が『烙印鉄鎚』と呼ぶ二つ名を持つ。
サクラの一族、“アグニール高等焔獣種”は代々炎熱使いであり、彼女は生まれながらに【烙く深焔の鉄鎚】の使い手として選ばれていた。
しかし、本人は炎熱使いとして評価されることを快くは思っていない。
何故なら、“桜”の名を持つ自分には、木々を燃やしてしまう炎は必要のないものだと考えているため。
三年ほど前に迷宮より現出した八体もの【鉄棺種】、“騎兵”の半数を単独で討滅した結果、『騎兵殺し』と言うまたしても不本意な二つ名を与えられてしまった。
他にも『焔獣の執行者』とも呼ばれるため、彼女はどこに行っても畏敬の視線を向けられることに頭を悩ませている。
砲狼戦で持ち出した【烙く深焔の鉄鎚】は、許可もなく封牢を無理やりこじ開けて取り出したため、後で上司でもあるエリッセに酷く叱られることとなった。
Q:何で服を着ていないのですか?
A:あっ、はい、ごめんなさい。自分、鎖骨とか描くの好きなんで……。
――ドガァッ!
「鎖骨警察だ! 大人しくしろ!」
「な……何だお前ら! まさか財団の……ヤ、ヤメロー!」