表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/440

人物紹介 久坂 灰人

ネタバレが含まれますので、第三章を読み終えてからご覧いただけるようお願い申し上げます。

久坂クサカ 灰人カイト


 年齢:20代前半


 身長:174cm


 髪:黒


 瞳:茶


 特徴:地球人 来訪者


 固有能力:観察 思考 想定 予見


 所有神代遺物:右腕と右脚の変異【銀恢の槍皇ジルヴェルドグランツェ】が該当



概要

 第三類 第三種。地球人類種。龍血の姫の騎士。

 自分でも気が付かない間に、見知らぬ世界【重積層迷宮都市ラトレイア】に迷い込んでいた日本人の青年。


 本人はあまり語ろうとしないが、カイトが高校生だった頃に両親が突如として行方不明となったことから、彼の苦労人としての人生は始まった。

 故あってカイトが親しくする親族は父方の祖父だけで、両親が行方不明となった直後に祖父も引き取ることを申し出たが、彼は要らぬ気遣いをして断ってしまった。


 そのため高校時代はバイトに明け暮れ、社会に出た後は反動からか逃げるよう好きだったゲームに没頭し、その反面で捜索を打ち切られた両親の発見を諦めず、稀に休暇を取っては足取りを追っていた。


 最終的にカイト自身が【重積層迷宮都市ラトレイア】に転移したことで、両親もこの世界に来ていると結論づけ、龍血の姫に従う傍らでその痕跡を探し始める。

 今のところリシィの傍にいたいことと、両親の捜索が優先順位の上位にあるため、地球への帰還は特に意識していないが、祖父には自分の状況を何とか伝えられないかと考えている。それが如何に不可能なことかも理解しながら。



 彼のある種の達観した死生観、その内の心根の芯もしくはトラウマは、幼少の頃に幼馴染の少女を事故で失ったことを原因としている。

 “正義の味方(ヒーロー)”に憧れた少女五十蔵 瑠子、彼女を幼子故に悪気なく否定したカイト、結果として起きてしまった事故、失ったものと後悔と自責と無力は彼に強く濃い影を落とすこととなった。


 そしてそれから数年後、今度は両親が消息を断ってしまったことで、彼が抱える闇は決定的なものとなってしまう。

 捜索のために何かをしなければならない、だが十代の少年では何も出来ない、そんな彼の絶望と無力はやがて“不条理に抗う”信念を形作っていく。


 彼を知る者はこう評する、『日常の中にいて、常に自分が次の瞬間に死ぬことまで想定している異常な諦観の持ち主。それ故に決して諦めない』と。


 望もうと望むまいと、正義の味方ならぬ“正義の怪物”は彼の中に生まれていた。


 結果を言うなら、幼馴染の少女は彼よりも早く異世界転移に巻き込まれただけ。

 両親の消息はまだ判明していないが、彼は確信する。『この世界に存在する何者かは、人と人とを繋げて弄んでいる。なら確実に父さんも母さんも、この世界、大迷宮【重積層迷宮都市ラトレイア】にいる』と。



 【鉄棺種】との戦闘の際、龍血が混じったことで神器【銀恢の槍皇ジルヴェルドグランツェ】と融合し、右上腕と右膝から先が灰色の甲冑の異貌となってしまった。

 テレイーズの認識では【銀恢の槍皇ジルヴェルドグランツェ】は“何よりも硬い槍”なのだが、カイトが引き出した神器の記録によるとその本質は“侵蝕”、触れることすら許されない微小物質の集合体に他ならない。


 リシィに再形成され、ルコの青光を受け継ぎ、新たな力を得たようだが……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ