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第047話 自分を超えるもの

円卓会議で隠し通路から走り出たロッベン・ルワが、皇帝のヴァンを背後から大剣で串刺しにした。


「やったぞ!これで俺が皇帝だ!」

剣を話して、ロッベンが叫ぶ。


隠し通路から虹色クラスの傭兵が3名出てきて、そのロッベンを攻撃しようと襲いかかる。


背中から剣が刺さっているままで、ヴァンが、吐血しながら動き出し、3名を一瞬のうちに首を刈り取り絶命させる。


「な?」

ロッベンが、唖然とする。


「何故?そこまで強さがあって、わざとやられたのか?」

ロッベンが、落ち着いて周りを見ると、ピクリともせずに今まで出来事を見つめている七騎士団団長が円卓を囲んで座っている。


「ロッベン、よくやった。これで私も安心して行ける」

吐血しながら、ヴァンが膝をついて死にかけている。


「何故?しかし、今は私が皇帝か?」

「そうだ、ロッベン皇帝。では、彼女に従え。あとは、頼みましたよ」

円卓会議場の奥に昔は無かった立派な椅子があり、そこに女性が座っていた。

「ヴァンよ、死ねばあの人に会えると思うが、よろしく頼む。全ては彼の為に」

「かしこまり....」

ヴァンが息絶えた。


「何を言っているのだ?円卓において皇帝を討った者が皇帝だ!お前ら、この女を捕まえろ!」


しかし、ピクリともせずに今まで出来事を見つめている七騎士団団長が円卓を囲んで座っている。


「無駄ですよ。時間が止まっています。侵入者とヴァンだけが時間の流れがあるの。貴方も彼に会ってきなさい」

女の右手が、ロッベンの心臓に刺さっていた。


「へ?え?....」

訳がわからない顔をしたまま、ロッベンも絶命する。


「さて、時間を動かして、どうやって説明しよかしらね」

女が眉間に皺を寄せて悩むのだった。

王都の前にセラフィムと一緒に転移した。

「お!地上界の城か?ギルガメッシュの城より小さいのだな?」

あの城がでかすぎるだけで、十分この城もでかいよ...


すぐに、ヘデンが現れた。

「な!」

「リュウジ無駄だよ、24年間の付き合いじゃないか。何を考えてるか、何をするかなんかすぐにわかるよ。今、隠し事をしてる顔をしてる。何を隠してるんだい?」

一方的な観察を付き合いと言うのか?恐ろしいぃ。


セラフィムを掴んで転移する。


「あははぁ、次は、地獄門あたりかな?」


ヘデンが転移する。


地獄門の前に、転移で移動した。

相変わらず、ケロベロスが寝ていた。

「お!コイツは凄い!私と対照の物だな!凄まじい力を感じるぞ」

セラフィムが喜ぶ。


すぐに、ヘデンが現れる。

「リュウジ?私と戦うのか?予想だと、セラフィムとケルベロス利用すれば戦えると思っているな。あと私に対して恐怖を抱いているだろう?安心しろ一生面倒を見てやる」


やはり、ヘデンの私への思いは、恋愛の愛というよりペットや物に対する愛着の愛だな。

ここは、一芝居打って、どうにかヘデンの価値観を変えないと一生付きまとわれる。

まぁ、私がバグっている事を知らないのが私の強みだな。


「ヘデン、弱いフリに良く気がついたな。今からお前を倒す。倒されたら言う事を聞け」

「はぁはぁ??リュウジじゃ私に勝てるわけないじゃない。わざとマイナスの選択をしないと鍛えれない貴方より私の方が上よ。守ってあげるから安心しなさい」


「雑魚ほど良く喋る」

「この野郎!テトラプリズン!」


私の周りにピラミッド型の青い空間が左右前後と上の5箇所に現れて、シールド状の青い透明な膜が張られる。


「ほら、もう動けないわよ」

「だからどうした?」

会話の声で、ケロベロスが目を覚まして、ヘデンを睨む。


「久々ぶりだな、ケロベロスよ。手出しは、いらないよ。雑魚だからね。セラフィムも手を出さないでくれ」

なるべく挑発しつつ、ケロベロスは、参加しないように伝える。


『わかったが、なぜここで戦う?お前が手加減抜きで戦うと地獄門が壊れる。被害は少なめで頼むぞ』

ケロベロスが、ヘデンと私から距離をとった。

多少騒いでもよい地上界は、ここしか知らないからしょうがない。


「リュウジ、わかった。応援して歌ってる」

セラフィムが離れた場所で歌い始めた。


「な、舐めるな!殺されないとでも思っているのか?蘇生魔法を知っているから殺してから復活させれば良いだけだ」


「ヘデンは、時空魔法しか取得してないのでは?」


「スキルについて、わかってないようだなリュウジ。この世界は一度知った魔法は、魔力さえあればスキル無しで発動出来るんだよ。スキルはあくまで覚えるための閃きの熟練度だ。元ハウスキーパーの私は、魔法を全部取得(カンスト)して覚えている。時空魔法は、バージョンアップで最近実装されたから、ハウスキーパーが覚えていないから、付加させただけだよ」


そういえば、今使われてる魔法や時空魔法なんてゲームになかったな?

まぁ、これで私がスキルも無いのに魔法詠唱が出来る謎が解けたし、既に全て知ってるからスキルが増えないって事だな。なんとなくわかっていたが、ハッキリしてスッキリ。


「リュウジは、私に勝てない事を教えてあげる。ジャイアントウィンドリバース!」

青い膜で囲まれたピラミッド型の私が閉じ込められている結界内に風が吹き荒れて、私の体を切り刻む。

生命力を3万ほど持っていかれる。


「大した事ないですね。ナノストリーミングブレイク!」

右手に現れた黄色エネルギーを本来は、相手に当てるが私自身にぶち当てる。

私を中心に数百mの物がピラミッド型の結界と共に全て崩壊する。

そしてすぐに、私は再生されていく。

また、全裸かよ。すぐに服を装備する。


「な?リュウジの生命力は?どうなっているんだ?」

「さてね、お前が弱いだけだよ」

「リュウジ、お前は何を隠している?インパクトキルバースト!」


目の前に巨大な壁が現れて、私に直撃する。

2万ダメージ程か。

埃を払ってヘデンを煽る。


「弱いな、それで強いと思ってる井の中の蛙だな。インパクトスパイラルレーザー!」

光の玉が、多数現れて螺旋状に動いてヘデンを襲う。

ヘデンが、ギリギリで躱す。


「なぜ、リュウジは、避けない?」

避けれないだけだよ.....だが、あえて煽ろう。


「避けるまでもない、お前の全てを受け止めてやろう」

「あははぁ、そこまで言うのか!解析した時空魔法の最強を受け止めれるか?出来たら信じてやろう。これは、死亡するまで止まらない魔法だ。だが、リュウジが私の想像を超えるなら...エンドレスキルハーデス!」

ハーデスと言った瞬間のケロベロスが、ピクリと動いた。

ケロベロスに、関与する魔法なのかな?


空中に大鎌が大量に現れて、私を斬り刻んでいく。

一回で1万ほど持っていかれる。

だが、加速度的に鎌の威力と斬る速度が上がっていく。

いまは、もう一回で2万になっている。


「うむ...これは永久?」

「そうだ、対象が死亡するまで永久に、何処に逃げても時空を超えて鎌が追尾する。しかも冥府の帝王から力を借りて実施する魔法だから、初期に魔力を相当消費するがそれ以降は無限に継続する。もう私の魔力は空だが、確定でリュウジは死ぬ」

だんだん、鎌が見えない速度で斬り刻んでくる。

鎌の数も増えていく。


「な....何故だ?私でもそこまでダメージを受けたら死亡する。回復魔法で足掻く訳でもなく、自然回復量が大きいのか?」

「ヘデン、少しばかりまずいことになったな」

既に生命力が100000000以上減っている。

これは....無限ループかもしれない。

冥府の帝王の助力が力尽きるか、私のダメージが(世界常識破壊)オーバーフローするか?


「ヘデン、これ解除できる?」

「出来ない....わからない....痛みはどうなっているのだ?激痛のはずだ。リュウジが死なないのは何故だ?」

ヘデンが、動揺して涙目である。

あ!通常ならダメージで痛いはずなので、我慢してると思っているのか?

このダメージ上昇力なら、究極の全身マッサージを受けてる感じで昇天するほど気持ちいんだけど...


「何故、そんな苦痛の中で、会話して穏やかな顔ができる?リュウジが理解できない、おかしい...なんで?全部理解したのに?」

「さて、全部受け止めたから言う事聞いてくれる?」

「......うん.....だけど、もう止めれない。リュウジまさか不死なの?」

「いいえ、不死ではないと思いますが、この世界の限界が来たらどうなるか想像がつきません。ケロベロスとセラフィムにお願いがあるんだけど、ヘデンを守ってやって、私が今からどうなるかわからない」


ダメージが1000000000000を超えた。

加速度的に鎌のダメージが増えていっている。

気持ちよすぎて、逆の意味で意識を保てない。


「リュウジまたね!」

セラフィムは、心配すらしてない軽い返答だ。

『わかった、リュウジ...いやハーデス様』

最後に、ケロベロスの言葉を聞いた瞬間に意識が飛んだ。


何もない空間だった。

だが、なにかが見える。


病院が見える。

若い頃の父と母がいた。

私の一部が、母に入った。


場面が変わり

母が赤子を抱いている。

私だった。

私の一部が、赤子に入った。


場面が変わり

4歳の幼児が、壁が崩れて下敷になって潰れていた。

私だった。

すぐに何事もなかったように壁をどかして立ち上がった。

私の一部が幼児に入った。


場面が変わり

6歳の子供が、苗木を子供に渡していた。

一人は私で相手はルシファー だった。

二人に私の一部が入った。

ルシファー は、黒く染まった。


場面が変わり

8歳の子供が、死んだ犬を庭の土に埋めていた。

刺さっている木の板には、汚ない字でポチと書かれている。

私だった。

埋まった犬に私の一部が入った。


場面が変わり

10歳の男の子が女の子に宝石を渡そうとしている。

私だった。

男の子と宝石に私の一部が入った。


場面が変わり

16歳の青年が、歩行中に落ちてきた看板に直撃した

頭が潰れていたが、すぐに回復して、夢を見たような顔をしている。

私だった。

青年に私の一部が入った。


場面が変わり

19歳の大学生が.....

..................

...........


場面が変わり

23歳....


場面が変わり

25歳....


場面が変わり

27歳....


場面が変わり

30歳のニートが、トラックと壁に挟まれて潰されていた。

潰されたまま、薄くなって消えそうだ。

私だった。

ニートに私の一部が入った。


場面が変わり

鎌で斬り刻まれてる男がいた。

私だった。

私が鎌の動きを止めた。


え?私は、誰?


既に男の生命力のマイナスの値が、この世界全ての生命力を超えていた。

解放したら、全ての生命が死に絶える。

対象となる世界に運んで解放しても、逆に逆転するため、全ての生命が生まれ変わって世界が崩壊してしまう。


両方の世界を支えるには、マイナス値で新たな存在を創るしかない。そして私が生まれた。

様々な死を見つめて行こう。

無限のようなマイナスの自分の力で与えた、無限のようなマイナスが無くなるまで....


卵が先か?鶏が先か?

私は、無から生まれたのだな。


痛みを感じて目が醒める。


「リュウジ起きろ!」

セラフィムに叩かれる。

セラフィムが、叩く前に回復魔法を唱えた痛みだったようだ。

全身が回復のオーラに包まれていた。

めちゃくちゃ痛い。


『リュウジが気絶したら、突然、空間に亀裂が入って鎌の魔法が消えたぞ』

「ん?ケロベロス、最期に、なんか言わなかったか?」

『なにも言ってないぞ』

目線を合わせないでケロベロスが言う。


なにか、とてつもない夢を見た気がする。

そいうえば、良く過去に死んだ夢をみたきがする。

「リュウジすまん。まさか、そこまで私の上の存在とは、あの魔法を耐えるなんて....なんでも言う事を聞くぞ」

赤くなりながらもモジモジしてヘデンが言う。


「ヘデン的には、どんな解釈したの?」

「ん?冥王からの助力があっても倒せない程の生命力で神以上の存在だと思ったが?リュウジは、私にレベルについて嘘をついていたのだな。私より低い訳がない。仮想空間の上限は嘘で、この世界には、私より強い奴がいると言う事だ。感動した。今まで、全力で戦って負ける事を望んでいたのかもしれない」


「ヘデンは、倒されてないぞ?」

「あれで倒せないのであれば、負けで良い。一回も攻撃を受けずに負けるとか、もう十分にリュウジの優しさを知った。悪い選択も良い結果を生むこと知った。これでリュウジが私を殺して蘇生させたら、永久にリュウジを殺そうと狙ったと思う。そうならない悪い選択だったが、私的には新たな事を知ることができた」

怖いぃ...危なかった...恨みを千倍返しの性格だ。


「ヘデンは、これからどうするの?」

「無意味な悪い行動の意味を知ったので、過去にやり残したことが沢山ある事に気が付いた。すべて悪い選択だと思ったが、良い結果を生む可能性の存在だ。一回リュウジと離れて、ハウスキーパー時代の仲間の墓に挨拶してくる。まさか、こんな無意味な事をしたいと思う時が来るとはな」

「え?全員生きてるよ」


「は?」

「ごめん、生き返らせてる....」

「さ、さすがだな....」

ヘデンが唖然とした顔をして、汗を垂らしている。


「みんな、責任取ってって叫んでたよ」

「な、なんの....」

ヘデンを触ってエルフの里へ転移した。

「リュウジ!なにを!」

捕縛魔法をヘデンにかける。

ヘデンが亀甲縛りで捕縛される。


「スリープラリ」

「え.....」

眠りに落ちた。


「また、お前か!!」

すぐに、エルフの里の警戒網に引っかかって、偉そうなエルフが出てきた。


ヘデンを置いて元の場所へ転移する。

私のフリして旅をしたんだ後始末は頼んだ。

4人の求婚をどう躱すのかは、知りたいところであるが...


元場所で、ケロベロスとセラフィムが話していた。

「さっき、言っちゃいけない事言っただろ!」

『構わぬさ、そのうち気がつく』


「なんの事だ?」

『「!?」』

『なんでもないぞ』

ケロベロスとセラフィムが、焦っていた。


「ケロベロスに聞きたいんだが、ハーデスは何処にいる?」

気になる点である。


「なんの事だ?ハーデス様の居場所など知らない」


「ポチ!」

「ワン!ワン!ワン!」

突然ケロべロスが吠えた。


『すまん、条件反射だ......』

「リュウジ、私達でも教えてはいけない事があるんだ。自分で調べて見てくれ。今回の件で古き盟約を思い出した、旅は中止にして天空の城をなおしてくるよ。ベルゼブブは、撃退したが倒していない。強力になってると聞く。きおつけてくれ」

セラフィムが転移して消えた。

逃げたようにも感じる...知られてはいけない情報?


『そういう事だリュウジ!私は寝る』

ケロべロスは寝たふりを開始した。

ステータスの状態に...狸寝入りと出ている...


せめて、ヒントがほしいが、地上界の文献を調べよう。私は普通の人ではないのか?

王都へ再び転移する。




「ペルセポネ様、準備が整いました」

ペルセポネと言われる女性の前に、スペクターと言われる男が報告に来ていた。


「まさか、夫の産まれる事に立ち会うとはな。ご両親の処理は、終わったのか?」

「ハーデス様の影武者として、私が死ぬまで面倒を見て行きます」

スペクターは、リュウジにそっくりであった。


「後は、こちら世界でリュウジを消せば、終わりか。ハーデス様との間には、子供は産まれぬからな。ハーデス様を我が子と思おう」


ペルセポネは、ため息を吐いて、クルト帝国へ転移した。

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