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第045話 リアル

長い間、連れ添った犬が老衰で死んでしまった。


一軒家だったので、庭先に埋めることにした。

小型犬だったので土に帰るのもはやいだろう。

穴は、父が掘ってくれた。

そこに犬の亡骸を入れて、土をかける。


涙が止まらずに流れた。

最後に、犬の名前を書いた木の板を刺した。


木の板が、一瞬光った気がした。

涙の為の気のせいだと思って、墓を後にした。


戻ると、道に呆然と立っていた。

目の前では、道路の壁に突っ込んだトラックに対して、警察が現場検証を行なっている所だった。


私を轢いたトラックだな....


「だから、人を巻き込んで潰しちゃったんだよ!」

「いや、誰もいないんですよ」

「そんな訳がない!」


運転手が、かなり取り乱している。

轢いた人が消えるなんて混乱するだろう。

同情もしたいが、歩道を歩いていたのに突っ込まれたから微妙だ。


救急車がやってきた。

周囲が騒がしくなる。


周囲の野次馬の人が、こちらをチラチラ見てくる。

「あの人なに?」

「なに、あの服装、笑える」


着てる服が、あっちの世界の布の服なので、コスプレイヤーみたいだ。

急いで、現場を離れて、自宅へ帰る。

夢落ちや、病院のベット説は、無くなったと思いたい。

これすら夢かもしれないからなぁ。


自分の家に戻ると、鍵がない。

だが、盗まれる物など、あまりないので不用心に窓のカギをいつも開けているので、窓から入る。


家を出た時と何も変わっていない。

ハウスキーパーは、レベル300を超えていた。

レベル300になったのは、確か半年前だ。

半年で向こうでは、千年だと言うことは、1時間で2000時間経過する可能性がある時差か?

1時間で、戻ると向こうでは2ヶ月後になるのかな?

いや、天界や地上界のように、時間の流れに波があるので、あてにはならないか。

部屋の時計を見ると、家を出てから45分しか経過していなかった。


普段着に着替えながら肉体は、どこも変化が無いことを確かめる。

向こうで肉体が復活した状態で、肉体ごと来たから大丈夫なのかな?

まぁ、これで戻ったら死んじゃうんじゃないかと言う、不安が一つ消えた。


勝手な妄想だが、今回の私の召喚事件は、死んだ際に呼ばれたが召喚の内容は『人間を呼び出す事』なのに、トラックに潰されて、『肉の塊』になっていたから魔法陣の効果で『人間に修復』されて向こうの世界に現れた感じか?その過程で生命力がマイナスになってしまったのか?


ん?よく考えたら、肉体を持ったまま、こちらの世界に来た?まさか?


「ステータス....ありえない....現実でも表示された...」

目の前に半透明に見える、ステータスが表示される。


名前 リュウジ・トリデ

性別 男性

種族 人間

状態 正常


レベル4511

生命力 104287/104287

魔力 84429/84429

攻撃力 24217

防御力 16246+1


スキル

反転不能(パッシブ)

適合不能(パッシブ)

能力視化不能(パッシブ)


装備

ラフなユニケロの服(補正1)


サタン召喚で、天使を倒した際に入った経験値でまたレベルが上がってる.....

ステータスがマイナスじゃない!

しかもスキルがパッシブと言うことは常時発動で、なんか起きてるのか?

反転不能が、マイナスステータスの事だと思うが、適合不能と能力視化不能は?


うむ、流石に理解の範疇外だが、よもや....

物凄い軽微な、ファイヤボールをイメージすると、目の前にライターの火程の火の玉が発生して壁に向かって飛んで行く。

小さ過ぎて、僅かに壁を焦がして消える。


「あははぁ、こっちでも魔法が使える....しかも、マイナスじゃないから調節が出来るのね」

魔力が僅かに減っていたが瞬時に回復した。


まさかと思うが、アイテムボックスから光の神剣を出してみる。


目の前の手に光で出来た剣が現れる。

凄い勢いで生命力が減って行く。

これはやばい!装備を解除する。


うむ!現実社会でチーターになってしまった!

個人でこんな戦力もってどうすりゃいいんだ?

魔術師として有名人になる生活しか思い浮かばない....


おっと、部屋の物をアイテムボックスに収納していく。

あと30分ほどで、戻されてしまう。

本当は、お菓子や食料もほしいが、今回は時間がない。

問題は、向こうの世界に100Vの交流電源を取れるコンセントがない事とインターネットができない事か?

ほとんど、収納していくと部屋に3個の隠しカメラを見つけてしまう.....


え?.....なぜ?

誰かに見られているのか?

一度しまったパソコンを出して、カメラをパソコンに接続して調査する。

WIFIタイプのカメラで、100m範囲に犯人の受信があるはずだ。

この手の事に、詳しかったので現在カメラにアクセスしているIPを調べる。

IPアドレスから、地域を調べると....

「アメリカ?しかも軍事施設?なぜに?」

IPの接続先は、アメリカで有名な軍関係が使用するIPであった。


あと、戻る時間まで、わずかになった。

今回は、調査をあきらめて次回だな。

どうせ、向こうの世界では使用できないと思われるパソコンは、部屋において他に必要な部屋の残り物を物色していると、部屋の鍵が開錠されドアが開いた。

鍵かけてあったよな?


「お帰り、リュウジ。私はへデン・パネッティー。ヘデンって呼んで」

金髪の18歳ぐらいの青い目をした女性が立っていた。

身長は、リュウジより少し低い170cmぐらいか?

なぜか、白衣を着ていてボーイッシュな髪型をしている。


物凄い勢いでタックルして抱きつかれた。

レベルが、あまりにも上がりすぎて、不動で抱き留める。

「ああ!リュウジ!」

熱いキスを受けた所で、時間となり異世界転移が始まった。

まずい!この人まで巻き込んでしまう。

この人、胸でかい!抱きつかれて下を覗くと巨大な谷間が見えた。

体が、少し薄くなって来た。

「離れないと危険ですよ!」

「え!?まさか、向こうに飛ぶの?自力で?凄い!!」


「え?はい、向こうって?知ってるの?そもそも誰!?」

「大丈夫よ、準備は万端!いざ出発!」


「え?どういう....」

全て言う前に、天空の城の魔法陣の中心に、抱き合ったまま現れた。


周囲を見渡すと、天空の城が半壊している。

ベルゼブブとセラフィムの決戦の名残かな?


横をみると、一緒についてきたヘデンがいた。


名前 へデン・パネッティー

性別 女性

種族 人間

状態 興奮

レベル9999

生命力 99999/99999

魔力 99999/99999

攻撃力 99999+0

防御力 99999+1


スキル

時空魔法 レベル999


装備

最強の白衣 (補正0 破壊不能)

コンソール端末 (補正0 脳に埋め込み)

ラフな布の服 (補正1)


何!この人!チーターだよ!まったく訳が分からない。

脳に何入れてんだよ!

自分自身も、この世界に戻ったことで、なにか起きているか気になってみてみる。


名前 リュウジ・トリデ

性別 男性

種族 人間

状態 正常


レベル4511

生命力 -104287/-104287

魔力 -84429/-84429

攻撃力 -24217

防御力 -16246+1


スキル

反転不能(パッシブ)

適合不能(パッシブ)

能力視化不能(パッシブ)


装備

ラフなユニケロの服(補正1)


スキルが、増えた!よくわからないスキルだが...

相変わらず、こちらの世界では、マイナスなんだな。


ドコン!!!


突然、ヘデンが、天空の城を素手で壊し始めた!

パンチで床を砕き、キックで壁を壊している。

「ステータスの移行は、うまくいったわね!あはははぁぁ」


説明がないとまったくわからない。


「すみません、ヘデンさん?説明おねがいできます?」

「ん?リュウジ、ヘデンでいいわよ。と言うかヘデンって呼ばないと許さない」

なんか、この人も普通じゃなさそうだな...


「ハーデス、時がきたようだが構わないか?」

「もう、そんな時ですか?クロノス」


「記憶を消して、人間に転生させる」

「それで、私が産まれるのですか?」

「そうなるな」

「産まれた瞬間は、感動したぞハーデス」

「妻の説得は?」

「お前が浮気をすれば、全て解決する筈だ」

「え??」

ハーデスの顔が、ポカーンとする。


「精霊の誰とは言えんが浮気をすれば、お前の妻は女王になる....」

「本気ですか?」

「本気だ!」


「本当だ...だが..ミントにされてしまいました....だが、妻から愛を感じます。嫉妬....ですか?」

「まぁ、我とお前は、時空の神で、どの時間の何処にでもいる存在だから、全ての人と結局は永遠に付き合うのだな」

「では、さらばだ、息子よ」

「では、また会える事を...わが子よ」


二人の存在が爆発して消える

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