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第043話 脆弱な神々

「嘘でしょ!」


魔法陣の中心でヘデンが叫ぶ。

周りを見ると、美しいお姫様と王様、二人の力尽きた魔術師。

肩で息をして虫の息の3人の魔道士がこちらを見つめている。


「おおお!成功したぞ!」

「勇者様だ!」

「や、やった」

「犠牲者は、二人か...」


勇者召喚で呼び出されたヘデンは、無言で部屋にあった鏡を見つけて、自分を見る。

金髪で赤い瞳に、腰まで髪を伸ばしていて、白銀のライトプレートを着て、小剣が腰に左右二本装備されている。


「ステータス」

ヘデンが、空中を見つめて、一言う。


「レベルは、300か....キャラクターデータは、持ってこれるのね。流石にレベ1じゃ無理ゲーよね。実際に来て見ると楽しそうな所ね。リュウジが来ても困らない様にしてあげなきゃね」

ヘデンの夢は、こちらの世界に、この世界との出会いをくれたリュウジと一緒に来て一緒に旅をする事だった。


天界の門の前に、私とセラフィムとカブリエルが立っている。


見渡す限り光の広場で何もない。


「天界ってどうなってるの?」

「七階層に分かれていて、ここは底辺だよ」

セラフィムが教えてくれる。

広いのね...


「ルシファー とミカエルにコッソリ会う事出来る?」

「無理かな?すぐに会えるけど、もう見つかってるよ。ブレイクビジョン!」


光の空が3箇所割れて、見覚えがある目玉がこちらを見ていた。

「既にメタトロンに、見つかってるよ」

セラフィムと私とカブリエルをそれぞれの目が見つめている。

メタトロンの目は便利だな。


天界の門の前に、魔法陣が出来たと思ったら、ラファエルが現れた。


「お久しぶりですね、リュウジ」

「そんなに時間が経ってない気がするんだが?」

「天界では、1年は経過してますよ」

相変わらず波が激しい天界と地上界の時間のズレだな。


「メタトロン様が、出した結論を教えに来ました」

「ん?」

「神々の復活まで、メタトロン様が天界を治めています。ルシファーとミカエルの天界と地上界との干渉を無くそうと言う考えに、メタトロン様は、賛成だったのですが、そうするとリュウジ様に会えないという事になる為に、討論になり、リュウジ様を捕縛してメタトロン様に突き出す事で合意したのですが、カブリエルが反対して、ルシファーとミカエルを仲間にして反逆したため、幽閉されました。カブリエルは処分しました」


いや!聞いてないし!カブリエルは、ルシファーとミカエルを守ったんじゃなくて、巻き込んだんだな!


カブリエルが、こちらに背中を向けて口笛吹いてる...

コイツ.....


「素直に、リュウジ様がメタトロン様と過ごして頂けるのであれば、ルシファーとミカエルを解放するそうですが、どうしますか?」

内輪揉めかと思ったら、巻き込まれてるのか?


それにしても神々は、なんでルシファーに滅ぼせたんだろう?セラフィムもメチャクチャ強いし、強さがよくわからないぞ?

「神々って、過去にルシファーがなんで滅ぼせたの?」

素朴な疑問が出て来た。


突然、大きな魔法陣が発生して、メタトロンが現れた。

「その質問には、私が答えよう!我が夫よ!」

夫?


「結婚した記憶は無いですが?」


「逃さぬよ。お前と結婚する作戦は完璧だ。

今から話す話は、複雑だ。


全ての世界は虚無から生まれた。


ここは六次元だとすれば、七次元に存在するなにかが、天界をプラスとして、地獄界をマイナスとして世界を創造した。

三次元で生活している人間が、なにも描いていない二次元の紙に絵を描くようなものだ。


分離していれば存在するが、合わさればゼロで虚無に帰る。


そして、天界と地獄界の隙間に地上界が出来た。


地上界で人間が生まれ思念の複雑性が増して行く。

人間は、マイナス思念に偏る傾向があった為に、余った思念がプラスの神々となり天界に降臨した。


自然発生した神々は、人間の想像力によって生まれた思念体の塊であるために、その強さや外見は、人間の想像力が上限であり、それ以上になれないのだよ。


天使達は、人間達より遥かに上の神々の思念が作った物であり、神々が創造者であるため、神々の想像力が上限である。その為、神々より天使の方が強さや外見が凄いのだ。


人間がいる限り、神々と天使は不滅となり倒されても思念体の拡散という変化だけであり、再度、思念が集まって復活する。


だが、天使を作る事により逆に人間界でのマイナス思念が増えていき神々と対をなす悪魔が生まれた。


直接戦うとプラスとマイナスの関係の為に両方が消滅する。

その為に、間接的に地上界での神々と悪魔の代理戦争が永遠と続いている」


うぁあ!難しい!混乱するから、まとめよう。



「簡単に言うと、神々は、人間から生まれたが、天使は、神々から生まれたのでメチャクチャ強く、悪魔は天使のプラス分の思念がマイナスになって生まれた為に天使並か天使よりも強いって事かな?」


「そう言う事だ。ルシファーがサタンに悪魔堕ちした際は、圧倒的な力で天界の住人は殆ど倒されて、天界の神々や天使が減った事で、プラスが無くなればマイナスも減るため、一気に弱体化したサタンが、地上界で討たれたと言う事だ」


なるほど、力関係が良く理解できた。

神々は、人間の想像範疇なんだな。

メタトロンに比べたら脆弱になるわな....


「夫よ。神々は、我が父母にあたる為に、尊厳を持って従っていたが、それを上回る愛を知った。神々からの旅立ちの時だ。神々を封印して天使による天界運営をお前と行いたい」

「お断りします!」

話デカすぎだし、マイナス生命力のチートなだけで、強いとかじゃないしな。


「即答か、夫よ。チャーム」

身代わりの指輪が壊れた!

魅了のステータス変化をここで狙ってくるとは!

危ない!瞬時に身代わりの指輪を10本の指に装備する。

これで10回は耐えれる。


「小手先は通用せぬか。セラフィムよ、協力しろ」


「無理だな。私は、天界の門の管理者にして歌うもの。覇権争いの戦いなどには関与しない」

セラフィムが、興味なさそうに答える。

なるほど、多くの天使がいるが、それぞれの役割以外は興味がないんだな。


「そう思っていたが、お前は、愛と情熱の象徴では無いか?愛の戦いだ!覇権など付録に過ぎぬ。我が愛の成功に協力してくれ!」

ラファエルが、ニヤッと笑った。

これが、作戦か?


「愛か...それは協力せねばならぬな」

「騙されてはいけませんよ!セラフィム!」

カブが、説得しようとしている。


「天使は嘘がつけぬ。嘘を言えば悪魔堕ちするからな。よって騙されてはおらぬ」

「それは、意味の解釈です!それを言ったら私もリュウジを愛してい.....」


「サンダーストームノバ!」


メタトロンが詠唱してカブリエルが、焦げて爆ぜた!

本気だなメタトロンよ....少し頭にきた。


「勝手だなメタトロン。お前は本当の愛を知らん!納得したセラフィムもだ!お仕置きさせてもらう」


「なんだと!まさかリュウジが妻で、私が夫が良かったのか?今すぐ変わるから待て!」

アホか!!価値観が違い過ぎた!


女性から超イケメンの天使の衣をまとった、金髪でプラチナの様な輝きの瞳を持った男にメタトロンが変わった。

「あぁ!メタトロン様!」

ラファエルが、赤くなって興奮している。

ラファエル絶対に男好きだ。


「本当の愛とな?我に愛を語るか?許さぬよ。証明してみせろ人間!」

セラフィムの髪が燃えて火柱となった。


セラフィムとメタトロンが敵とは!

だが負けぬ人材を用意できる。


神々が天使よりも脆弱だが、天使は悪魔に弱い。

よって召喚するのは一択。


その前に実験をしてみる。

「使役召喚!ベルゼブブ!」


パキーーーン!


物凄い大きな何かが砕ける音がして天界の門にヒビが入る。


メタトロンが、一瞬物凄い驚いた顔をしたが、動揺しながら勝利宣言した。

「無駄な事を!悪魔は天界の門を潜らねば天界に入ってこれぬ!門に、ヒビが入った事は褒めてやろう」

やはり、無理だったか。


「初めから、天界に入ってる奴のことを忘れているぞ?」

メタトロンが、まさか私が彼を召喚出来る存在とまでは、思っていなかったのが、盲点だった。


「使役召喚 !サタン!」


天界の門を中心に、見える地平線の彼方まで魔法陣が広がっていく。

魔力が一億以上減った。

さっきまで光の広場だったが闇の広場になり、緑色の魔法陣の光だけが輝く。


天界が揺れた。

漆黒が集まってサタンが現れた。

ルシファーの原型を保ってないし!

大きさが4m超えて竜のような外装で人型。

目が3個に巨大な羽、手足に凶悪な爪。

大きな角が二本!

口から、黒い炎出しながら牙が光っている。


ウオオォォォォ!!


いきなり咆哮して、あちこち爆発した!


「あり得ぬ...あり得ない...ルシファーなら理解出来るが、神々も居ないのに、完全体のサタンを召喚出来るリュウジは、一体な....」

喋り終わる前に、メタトロンがサタンの右手の手刀で左右に真っ二つにされて、半分を左手で左側だけ、掴んで食べ始めた。

全く見えなかった。どんだけ素早いんだ?

メタトロンだった、右側が、驚愕の顔をしたまま、落ちてくる。

これは、言葉が通じるのだろうか?


「ルシファー?サタン?会話できるか?」


ヒャヒャヒャ!!


会話にならず、思いっきり右手で殴られる。

石化?麻痺?毒?攻撃に状態変化が付加されている。

触れただけで、身代りの指輪が六個壊れる。

天界の門の所へ飛ばされて床にめり込む。


ラファエルが、逃げ出す。

すぐに追いついてラファエルの身体を掴んで、床に叩きつける。

「助け......」


ドン、ドン、ドン......

潰れて、なにもなくなるまで、何回も叩きつけた。


セラフィムが、魔法を連射する。

「ライジングブラスト!」

「ライジングブラスト!」

「ライジングブラスト!.....


大きな光の矢が、サタンに向かっていく。

サタンも避けるが、自動追加付きで永久に追いかける。


避けるのを諦めたサタンが、手で顔をガードして直撃する。


光の爆発が発生する。


収まると左手が無くなった、ボロボロのサタンが現れた。

セラフィム、強いな。


ウオォォォォ!


左手が再生した!

あ!俺が使役してるから魔力無限か!


使役を解除した。


漆黒の闇が、消えて嘘のように明るくなる。

サタンのいた場所にルシファーがいた。

私の魔力供給がなくなり、本来持っていた思念体だけになったようだ。


「びっくりだな。サタンになると理性が無くなるのか?」

「その様なだ。まさか、神々が想像した、最悪最強の完全体になると思っても見なかったぞ。神々と戦った時の数倍の力を感じた。それを呼び出せる魔力を使用できるのは、向こうの世界で出会った時からの疑問だったが、普通じゃない。何かがあるはずだ」

ルシファー が、かなり消耗した顔をして答えた。


「それを、知るために、また会いに来たんですよ」

「なるほど」


「リュウジ、それで本当の愛とはなんだ?」

セラフィムがまだ、臨戦態勢だった。


「両者の同意ですよ。片方だけ愛していても、それは愛ではなく自己満足です。

両者が愛する事で、初めて本当の愛になります。

片方だけの愛と、両者の同意の愛は、全く違うものです。

セラフィムは、どちらの愛が本当ですか?」


「.......わからぬ。神々を愛するだけで、愛された事がないのでわからない」

説明が難しいが、ヒントはもらっている。


「ギルガメッシュから、教えてもらってますよ」

「あ!なるほど.....だから、あんなに楽しかったのか。わかった。リュウジが求めていなかったので、メタトロンの愛は偽物だ。本当の愛とは、楽しいものなのだな。今、リュウジからそれを感じる。リュウジは、私を愛しているのか?」


「......ちょっとだけ....」

「そうか!ウヘヘ」

セラフィムがメイド服で可愛いので...嘘はつけなかった。


「イーノックには、悪い事をしたな。天使になって失った人間らしさを、久々に取り戻したのにな」

「イーノック?」

「あ、メタトロンの人間だった頃の名前だ。彼は神々の事を記録する人物だった、功績が認められて神々に天使にしてもらったのだ。天使は、元は人間だ。悪魔は、全て元天使だよ」

「魔人は?」

「悪魔によって人が力を付与されると魔人になる」

なるほど。


やっと、あらかた片付いた。

ハウスキーパーの謎を解いていこう。



人物紹介


ゼウス


性別 男性

種族 神

年齢???


特に形はないが、白を基調とした服装や外装をする。

若い時もあれば、貫禄がある親父の時もある。

クロノスとレアの子供で、末っ子。

ハデスとポセイドンが兄である。

ハデスは....発生が特殊の為に、ゼウスの兄であったが弟になる。


性別は、超女ったらしである。まずチャラい!

ハーデスの奥手と正反対の性格で多くの子供を作る。

女性関係において、天使達に、滅ぼされて当然な事を結構している。


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