表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/50

第039話 ウリエルの店

赤い宝石の中のデータから構築した世界観のゲームが大ブレイクした。


赤い宝石をデータの塊で思念体であるとの過程の元に、ゲームサーバーの中枢回路の人工頭脳に、書き込まれた内容をコピーしたところ、宝石が消えて人工頭脳が、マップの構築を始めた。


取り出していない不足の魔法定義や様々なイベントが勝手に追加されていく。


それを、コンソール端末から見ていたヘデンは、歓喜した。

ゲームが製作者を離れて自分で自立を始めたのだ。


あとは、β版では、まだ、視覚と聴覚だけで、頭に被りプレイするヘッドギアを、もっとリアルに体験出来るように改造していくだけだ。

赤い宝石の知識で、脳波と電波の関係は、既に完了している。


愛しの彼は、β版にも関わらず応募してゲームをプレイしていた。

運命をさらに強く感じるのだった。

ゲーム内で彼に会って驚かせるのが楽しみだ。


ハウスキーパーという、レベル31のキャラクターの挙動を監視しながら、ヘデンは、にやけるのだった。



クルト帝国の王都に転移した。


天界の門がある、天空の城ラキスの場所がわからん。

ゲームでは、天空の城があったのだが、空の背景であって実際に行ける場所ではなかった。


知ってる人物に心当たりがあるとすると、ウリエルあたりが知っていそうである。


「ブレカ、天空の門って知ってる?」

「はぁ?知らないぜ!それよりお前の部下になれって、親父殿から言われたが、お前、誰?」

わかりやすく説明を考えると説明にナッチを使うか。


「ナッチの師匠だ!お前を序列第一位に短期間で押し上げる、ついてこれるか?」

「はぁ?ナッチ団長のことか?ネネ団長との戦いは、伝説だぞ!嘘ならもっと真面に言えよ...とりあえず付いていくが、服着替えさせてくれ」

頭を掻いて、意味がわからねえよって顔をしている。

面倒だな...近場の服屋で新しい服を買って着替えさせて、今着てる装備を洗いに出した。


街をまわりながら情報を集めたが、やはり天空の城と天空の門に関しては、神話やおとぎ話で結構知名度が高いが、場所を知ってる人がいなかった。

気が凄く進まないが、ウリエルの所へ話を聞くために向かう。


「ウリエルってしってるか?」

「ん?『ウリエルの店』の事か?あれができてから犯罪者が減ったって聞いたな。どんな店かは知らん」

ブレカが、珍しく情報を持っていた。

ほぉう。


歩いている街の人に聞いてみる。

「すみません。『ウリエルの店』ってどの辺ですか?」

「え?そ、その店ね!...そこの道を3ついったところの右手だよ...興味があるのはいいがハマるなよ」

ウリエルの店は、なんと!『ウリエルの店』として街の人が知っていた。

ただし....店を聞くときの反応がおかしかった。


指定した場所に到着すると、かなり大きな建物であった。

入り口に、マッチョな身長2m程のハゲでイカツイ男が立っていた。

「お客様ですか?」

「オーナーに会いたいのですが?」

表情が硬くなる。

「オーナー指名とは....金貨20枚だが、命の保証が難しい超上級コースだ。案内しよう」

なんか、すごい怖いんだけど...


建物の中に案内されるが、拷問器具が大量に並んでいる。

しかも全てにウリエルの像がくっ付いている。


「なんか、怖えんだけど、リュウジここなんだ?」

ブレカが、未体験ゾーンに入ってしまった感じで怯えておる。

私も、正直怖い。


奥の部屋に通されると、マッチョの男がドアを締めて出て行った。

部屋の中には、20歳ぐらいの金髪で金色の目をした、髪を肩まで伸ばしたボンテージの女が、鞭を振るっていた!

「ホラァあああ、どうだあ?」

ビッシ!ビッシ!

「駄目です。助けてください!あああぁぁ」


物凄いお金持ちっぽい裸の親父が、拘束されて鞭で叩かれている.....


こ、これ...は...

「あ!リュウジ様!!!貴方の教え通り死なない拷問をしましたら、どんどん信仰が集まり、もう信じられないほどの力です!」

ウリエルが、壊れてる!!


ヴァシイイイ!


手加減を失敗して鞭で叩かれてる親父の腕が鞭で弾けてもげる。

「ぎゃあああああぁっ」

「あら、失敗!エキストラヒール!!」


弾けた腕が元どおりになる。

親父が失神して漏らしている。


うん!これが上級コースか....

「ウリエルなんか....信仰と言うか...崇拝?いや...無理だ説明できん....」


「リュウジ様が、いなくなった後に、犯罪者への拷問を死なないように実施していたら、ドンドン信仰の力が付いて元の姿を保てるようになりました。

ところが、私の拷問を受けたい人が続出して、わざと軽犯罪を犯して捕まる方が増えたために、皇帝が、『罪を犯していなくても贖罪などで拷問を受けたい人がいるのだ!』

と言うことで、街に罪を聞く所を作りましたら、連日、懺悔室が満員になってしまい。

規模を大きくして行ったら、お店の様になってしまいました!

物凄い信仰の力です。今ならミカエルにも勝てる気がします!

はぁはぁ」

興奮しながら顔を近づけてる。


懺悔室がSMクラブに、なってる気がする.....

ニーズと供給だし....放置で良いか...

用事を済まして逃げ出そう。


「天空の城の場所を知ってます?」

「ギルガメッシュの城かしら?それなら西の大陸のメテル帝国に浮かんでるはずよ。それより、半年間もどこに行かれていたのでしょう?リュウジ様の事を考えると、もう我慢できない!貴方を剥製にして一緒に永遠に過ごしましょう!!」


いつのまにか、鞭を捨てて大型の斧を持っていた。

振りかぶって、私に斬りつけてくる。

余裕で避けれる筈だったが、4方向から鎖が伸びてきて四肢に巻きついて動けなくなり、直撃した。


胸に斧が深々と刺さる。


「ちょっと待て!どうした!」

「あははァァァ!これで死なないなんてリュウジ様は、やっぱり理想の人!剥製にしても生きてますよね!フアフア」


ウリエルの背中から白い羽が広がる。

少しづつその羽が黒く染まっていく。


悪魔堕ち!?

集めた信仰が、違うベクトルだもんなぁ...


「な!!何してんだ!この女!!リュウジは、なんで平気なんだ?」

ブレカが、まともなこと言ってる!

初めてまともな仲間を手に入れたんじゃないだろうか?

ルシファーの件で悪魔堕ちを戻す方法は、わかっている。


「使役召喚 ウリエル」

目の前の黒い羽のウリエルが消えて、横に出来た大きな魔方陣の真ん中に白い羽のウリエルが現れる。


「あ!やだ!私何を?悪魔堕ちが治ってる?」

顔を真っ赤にして、今やってた事を思い出して驚いている。


「悪魔堕ちした様なので、戻しました。使役も今解除します」

「あ!待って!!きゃぁ」

即、使役を解除する。


「あああァァァ、久々のリュウジ様の温もりが...は!すみませんでしたリュウジ様」

膝をついて謝るウリエルだった。


「また、悪魔堕ちしたら、私を殺しに来てください。すぐに治しますので」

「殺..殺しに..いぃ、いや、わかりましたリュウジ様。すぐに会いに行けるように頑張ります!」

いや、頑張らないでくれ...半年に一回程で悪魔堕ちしそうだな。対策考えないと....


胸に刺さってる斧を抜いて返すと、ブレカと部屋を出た。

部屋に残されたウリエルは、ニヤニヤして一言、言うのだった。

「最愛なるリュウジ様が、待ってくださる。滾る。もう駄目!頑張らなくては!」

親父に水をかけて叩き起こすと、鞭を取り出した。


怖かった....ウリエルもう駄目かもしれん。

記憶操作の魔法の習得が、やる事の上位にランクインしたな。


「な、なんだったんだ?リュウジは!人間なのか?」

「自信はないが人間だ。ブレカ、西の大陸ってどうやっていくんだ?」

ゲームでは、今いる東の大陸しかフィールドがなく、西の大陸は、初めて聞く。


「クルト帝国とは、交流がないが、ミワ王国が、確か取引

していた筈だな。西の大陸は、統一に成功していてメテル帝国が全てを支配している。国土は広いが砂漠が多いとも聞く」

「ミワ王国の港って何処知ってるか?」

「商業都市で東の大陸では、一番デカイ港があるぞ。子供でも知ってるぞ?リュウジは!馬鹿なんだな」

なんか、ムカつく。

ゲーム中で一番大きい港を思い出して聞いてみる。


「マルティン港か?」

「なんだよ、知ってんじゃねぇか」

お!当たった。ゲームだと、海底都市ダンジョンの入り口なんだが、あるのかな?


「いくぞ!!」

「ちょっと待て!リュウジは、なんで魔方陣もなく簡単に転移できるんだ?ありえないんだが?」

「だから、凄い人なんだって!」

「は?それこそ、もっとありえないだろ!」

ブレカを触って、マルティン港へ転移した。

用語説明


ファシリティ


ファンタジー系MMORPG(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム)である。

アメリカの大手ゲームメーカーのヒット作だが、製作者は謎に包まれていて、運用している施設は、アメリカの軍関係のコンピュータを使用している。

軍では、リアルな演習を仮想空間で可能にするシステムとして開発が進んでいて、ゲームの進化と軍の仮想空間での演習のリアルさが並行して進化していく。


普通に、画面を見ながら端末操作からでも可能であるし、実際、ヘッドギアを装着して脳波を利用した疑似体験的な操作も可能になっている。

ヘッドギアのお値段が100万円以上の為、脳波操作系のコンソールは、あまり普及はしていない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=765206316&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ