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第032話 ネネ騎士団

アスタロトと言う悪魔は、微笑んだ。


ミカエルを騙すことに成功したのだ。


顔に、喜びを表すペイントをして、周囲に喜びを伝える。

自分が無表情のために、部下が意見を言いにくいと言われてから、顔にペイントで機嫌をあらわすようになった。


目を開けると、虚空の瞳が見える範囲の空間を支配する。

その空間に、鎖で縛られた黒い羽の男がいた。


確認したのちに目を閉じる。


「あとは、封印を解くだけだ」


ケラスの街へ到着した。


門番の所は、透明化の魔法ですり抜ける。


初めて行った宿屋が、まだ10日経ってないので部屋を借りたままである。

まだ、召喚されて7日目か...早い様で遅いな。


初心者の服を着て宿屋に入る。


カウンターの親父に話しかける。


「すみません、ちょっと用事で留守にしたけど、戻ってきました。2階の奥の部屋の鍵を預けたので返してください」

「あ!!あの時の!すまん。急用でも出来て、もう来ないかと思って別の人に貸しちまった。返金するぞ」


「他の部屋とか空いてないんですか?」

「今は、王都から騎士団が来ていて、開いてる部屋が無いんだよ。すまんな」


こりゃ困った。ほかの宿屋を探すしかないかな?


「お前は、誰だ?」


背後から、身長165cm程の小柄で腰にレイピアを帯剣している、緑の髪で緑の瞳で30歳ぐらいに見える女性騎士が話しかけてきた。

高価な皮で作られた鎧の胸が窮屈そうである。


「露天商人です」

前に作った、露天証明書を見せる。


「リュウジ・トリデか、証明書は本物だな。後数日残ってるな。何を売っているんだ?」

アイテムボックスは、王都で買った食料と雑貨で一杯である。

適当な事言ったら怪しまれそうだな。


「なんでも取り扱っていますが、今は完売してしまって在庫は、ないです。明日にでも仕入れに行こうと思ってます」

「へぇ....」

顔をじっくり見られる。

「おかしいな...リュウジは、何者だ?」

「ただの露天...」

「嘘をつくな!!」

まさか、この人もナッチと同じ能力でもあるのか?


「私の名前は、ネネ・カミユ。こう見えても騎士団団長だ。先程から、お前を殺す事を考えていたが、全く殺せる気がしない。そんな奴が、ただの露天商人のわけがない。何者だ!」

だめだ、理解できん。なぜ疑われる!

しかも、なぜ殺される!!

ステータスを無詠唱の鑑定魔法でのぞいてみる。


名前 ネネ・カミユ

性別 女

種族 人間

状態 正常


レベル212

生命力 4421/4421

魔力 2569/2569

攻撃力 1239+312

防御力 672+232


スキル

小剣 レベル98

刺突剣 レベル145

炎魔法 レベル18

水魔法 レベル74

土魔法 レベル56

光魔法 レベル71

炎耐性 レベル23

雷耐性 レベル31

水耐性 レベル12

即死耐性 レベル5

推測 レベル172


装備

黄昏のレイピア(補正312)

高価な皮の鎧(補正210)

鎖かたびら(補正22)


なに、この人!レベル高いし、スキル凄い。

この推測って奴で推測したのかな?ゲームには、なかったスキルだな。

推測と言うと、未来が、部分的・間接的に知り得た事柄や数値からわかってしまうスキルなのか?


「物騒ですね。では、貴方が寝ていたら私が襲う気がしますか?」


少し考え込んで答えた。

「........それも無いな....他にも敵対して私が怪我する気もしない。お前、奥手だな?」

意味がわからない!なにを推測したんだ??


「疑って悪かった。逆を考えて危険がないことがわかった。部屋が無いのか?私の部屋のベットを使うと良い。私は、明日で街を出るので、最後に夜中に見回りするから寝ないと思う。1階の奥の部屋だ」

「いいんですか!ありがたく!」

本気で眠かったので、鍵をもらってすぐ部屋に入って寝てしまった。


寝ながら思うことは、推測は、恐ろしいが推測だし、初めて、まともな女性に出会ったのではなかろうか?

同い年ぐらいだし、ちょっとドキドキしたなぁ。


目が覚めると、清々しい朝だったが、ベットの横の長椅子で寝ているネネを見つける。

私に遠慮して、長椅子で寝たのだろう。

悪いことしちゃったな。

毛布を掛けて、机に金貨を5枚ほど置いて置き手紙を書く。

『ベットを占領してすまなかった。お詫びで置いていきます。リュウジ』

うむ!自己満足!

黒竜討伐のお金もだいぶなくなってきた。

危ない仲間たちは、遥か彼方の魔国に置いてきたし、今日は息抜きしてみるかと考える。


ネネを起こさない様に、部屋の外に出る。

朝食を食堂で食べる事にした。


この世界の料理は、中世ヨーロッパ的な料理が多かった。

パンのほかポリッジやパスタなどもあり、結構美味しいが、米は無かった。

この世界って米ってあるのかな?

喰いながら、多めに頼んで、どんどんアイテムボックスに、入れていく。


昼過ぎまで、道具屋、武器屋、防具屋で色々買い込んだ。

ポケットが多い商人の布の服と、荷物運び用の皮製のランドセル、靴は遠距離が歩ける様な軽い皮のサンダルで、ターバンを巻いた。


昼ご飯を食べて、外に出ると、ネネが、騎士団を引き連れてやってきた。

「リュウジ、お前をレイモン公爵殺害容疑で王都へ連行する」

「はい???」

「金貨5枚を置いていく露天商人などあり得ない。怪し過ぎるので調べさせてもらった。レイモン公爵殺害の日の露天許可書であり、この街で誰も、お前から売買した情報もない。

宿屋もレイモン公爵が殺害された日に予約して、それ以来宿泊していない。証拠はないが、あまりにも重なり過ぎている上に、お前がレイモン公爵を殺す事が出来るか考えたら可能だと私の感が言っている!」


推測のスキル凄いな!名探偵なみだ。

だが!証拠がないので誤魔化しきる!


「金貨5枚置いたのは、ネネさんが美しかったからです。ひさびさにドキドキを味わったのと、寝る場所を譲ってくれた優しさに心を打たれたからです。

その日に商売しようとしましたが、街の外に出て戻ろとしたら、閉鎖されていて戻れなかったのです。仕方ないので野宿しており、先日、街を訪れたら入れたので宿屋に向かっただけです」

「な...なにを言っている!美し?いや、騙されんぞ!ではお前は、何者だ!」


「見逃せませんか?」

「見逃せるわけないだろう!私が倒せないと思ったのは、皇帝だけだぞ!」

皇帝??あらやだ!この人何者?


「ウリエルに聞き覚えは?」

「........お前...誰だ?」

眼が凄い怖い。超マジモードに入っている。

ウリエルの名前を聞いてこんな反応するって事は、ネネは、クルト帝国の上層部の人だな。


「ウリエルの友達の知り合いです!」

「へ?微妙な関係なきが...じゃない!リュウジ、本当の事を教えてくれる?」

少し毒気が抜かれた顔をした。

少し可愛いと思ってしまった。


このまま、連行されるのも楽しいかも!誤魔化す自信があるが、今でなくても良いし、ネネと一緒に王都まで、のんびり旅も良いかな?

ウリエルにも会えそうだし。

よし!そうしよう。


両手を上げて降参ポーズ。

「一緒に王都まで行きましょう。ウリエルに会えば誤解も解けますよ」

「.......わかった...こいつを縛って馬車に載せろ」

簀巻きにされて馬車に放り投げられた。

想像と違う...


そして、ネネ騎士団に連れられてケラスの街を後にする。


王都に向かうネネ騎士団は、私が乗ってる荷馬車に1人と馬に乗ってるネネと馬に乗ってる騎士団2人の計4人だ。


他の騎士団は、先に王都へ戻ったようだ。


「お前、なんで容疑者なんだ?事故で片付いたはずだったんだがな。魔力も全然感じないし弱そうだし...ネネ団長の意図がわからんな」

荷馬車の騎士が、話しかけてくる。


「事故?」

「レイモン公爵の死亡は、自分で集めてる魔道具を誤って操作して自爆したと聞いたぞ」


推測でそうなったんだな。なるほど!確かにその可能性は、あるよな。

「予想だと、お前、別件だぞ」

「別件?」


「ネネ団長は、趣味があってな...おっと...聞かなかった事にしてくれ」

こ..こいつ最悪だ...気になりすぎるし、またネネもやばい奴だったのか!って既にヤバイ奴だったな。


街からだいぶ離れたら、休憩最中に簀巻きを解除された。

「もう、走って逃げれないだろう。お前、弱そうだから捕縛しないよ。間違っても逃げるなよ」

「逃げませんよ」


急いで外に出てトイレを済ませる。

私以外にも、水の流れる音が聞こえる。

まだ、狂戦士の腕輪をしていたので、聴力、視力、共に10倍さ。

右前方でネネがしゃがんでいた...

ヤバイ!

急いで荷馬車に戻ると荷台に寝転んだ。

危ないイベントが、発生するところだった...


休憩が終わり、夜まで王都へ向かって走る。

夜になって野営を始める。


ネネと騎士団3人で4交代で、見張られる。

焚き火の前で、ネネの見張り番になった時に、蹴られた。


「お前、昼間見ただろう?」

「な、なんのことですか?」


「とぼけなくていいぞ。正直に言うと、私には未来を予測す能力がある」

知ってます!!


「背後に気配がして、その場所が濡れていた。その時に他の騎士は馬の所にいたので、お前だけしかあり得ない」

「見ました」

「そうか、見たか!これで、お前と決闘する理由が出来たな」

「へ?」

手袋を投げつけられたが、神速で避ける。


「な!!なぜ避ける!」

「決闘したくないですから」

趣味わかった!決闘の事だきっと!


「貴様!」

ネネが手袋を拾って、また当てようと狙ってくる。

激しく躱す。

長い戦いが始まった!


かなりの時間、攻防戦繰り返す。

はぁはぁ!はぁはぁ!

二人とも疲れてくる。


生命力とスタミナは、別枠である。


「何故だ!決闘しろ!」

「死にたくないんですが?」


油断した、交代で起きた団員に背後から羽交い締めにされた。

無理に振りほどくと、団員が怪我をしそうである。

手袋が顔にヒットした。


「これで、合法だな」

「略式ですが、合法です。決闘をネネ騎士団員として見届けます」

羽交い締めにしてる騎士団が叫び、ネネが物凄い笑顔になる。

少し付き合うか...


ネネと5m離れて立つ。

ネネは、レイピアを構える。

私は、手ぶらで露天商人風装備である。


「構えないのか?」

「ネネが何を考えてるか、ちょっとわからないですね」

「私は、私を超える男を探している。皇帝がそうだが、皇帝では立場が違いすぎる。お前は、出会った時から、何故か私の推測を超えていた。もしやと思ってな」


「行くぞ!」

レイピアで多段突きをして来た。

私の素早さは、レベル1000越えの域である。

しかも、狂戦士の腕輪で知覚は10倍。

難なく躱していく。


「何故!攻撃しない?」

「........攻撃すると、ネネは、死にますよ」

「ふざけるな!ネネなど馴れ馴れしい!」

突きの鋭さが増して、魔法が混じった。


「サンダーボルト」

間接攻撃か!避けれず装備がボロボロになる。

魔法は避けるのは難しいのね...光の速さだもんな。


5段突きが来た。

これは奥義ぽいな!なんかの補正が入っているらしく、レイピアの先端が見えない。

腹に食らった。

同時に魔法が来た。

「ファイヤノバ」

食らった場所が、高熱で爆発した。

間接攻撃扱いだったようで、服が全て燃えて真っ裸になってしまった!!

大事なところには、かろうじて布があった。


ネネの動きが止まる。

目線が、服がなくなって、狂戦士の腕輪が露わになった場所で止まった。

「お前!そんな装備して決闘してるのか!それは、狂戦士の腕輪だろう!なんなんだ?」

「なんでしょう?」

レイピアを腰に戻して、肩を落とす。


「敵意が無いのは、わかったよ。そんな装備の奴と決闘しても、それは決闘と言わない。どうすれば、私とまともに戦ってくれるんだ?」


「私が、魔法を使ったらどうなるか、推測出来ますか?」

ネネの目が光る。

「今、推測と言ったか?ほうぅ、何故、知っている?未来視としか言っていない筈だがな...うむ、推測できないな。リュウジは、魔力が無いから推測できない...あ!!そう言う事か!!」


「そう、ネネに攻撃する意図が微塵もないから勝敗の結果など推測は、出来ないって事ですよ!」

「あはは、そうだったのか!!って嘘だ!」

レイピアが居合いの要領で腰から瞬速で私の首筋伸びるが、寸止めされる。


「さっきファイヤノバを喰らったが、お前は無傷だった。狂戦士の腕輪は、極端に生命力を下げる。無傷であるとしたら、お前は凄い量の生命力の持ち主と言う事になる。

矛盾だらけで、推測できない。

お前が初めてだ。真実を知りたい」


「誤魔化すのは、もう無理っぽいですね。今からの質問に答えてくれたら、少しだけ教えてあげます。ただし目立つのが苦手なので他言無用でお願いします」

「....わかった....」


「レイモン公爵は、事故死であるにも関わらず私を連行した理由を聞かせてください」

「推測する特技を鍛えて、初めて、お前の事が推測が出来なかったので、興味があった。趣味が決闘なのだが、決闘すれば何かわかるかと思って決闘したが余計に混乱した」

「レイモン公爵は、こじつけで、初めから私は全然関係ないと思ってました?」

「そうだが?まさか、本当は、お前なのか?」


ヤバイ!!自爆した!話題を逸らそう。


「でわ、ネネは、私の何が知りたいですか?具体的にお願いします」

「え、え、そう言われると...」


「「「ネネ団長頑張って!!」」」

いつのまにか騎士団の3人が起きてネネのサポーターにまわっていた。


「ま、まずは年齢から...」

「30歳独身です」

「同い年!!独身!!」

ネネが真っ赤になっていた。


「リュウジ様、ネネ団長は、自分より強い人を探しておりました。決闘で5段突きを放って立っていたら、その人と結婚するとか口走っている時も..」

喋っていたネネ騎士団の団員がネネの蹴りを顔面に受けて吹っ飛ぶ。


「リュウジ様、ネネ様をもらって....」

喋っていたネネ騎士団の団員がネネの蹴りを腰に受けて吹っ飛ぶ。


「ネネ...」

喋っていたネネ騎士団の団員がネネの蹴りを背中に受けて吹っ飛ぶ。


最後の一人は、可哀想だな。

嘘はつかないで、納得させる本当の事を話そう。


「魔国のエンドレスホールのダンジョン攻略している冒険者です。ちょっと疲れたので休暇で来ただけですよ。」

ネムル法国の通行許可書と冒険者プレートを見せる。


両方を手に取り絶句するネネだった...

「聖女の署名に、透明な冒険者プレート!....」


「納得いった?」

「納得しました...」


「内緒だよ?」

「......二人だけの秘密...ですね..」


なんか、良い雰囲気なんだが、やな予感もする。

「実は、転移出来るんですよ。深夜になりそうですし、王都までお送りしましょう」

「え?」


瞬時に馬3頭に触って王都に行って馬置いて戻ってくるを繰り返し、荷馬車に触って王都に行って戻って来た後に、騎士団3人に触って王都に行って置いて戻ってくるを繰り返し、ネネに触って王都へ転移した。


人物紹介


ヴァン・ロキソ


クルト帝国 皇帝

身長181cm 51歳

白髪で赤い瞳

髪は肩よりすこし長い


金色の刺繍が入った厚手のローブを愛用している。

腰には魔剣、シュデリンガーを携剣している。


元序列二位のヴァン騎士団団長だったが、前皇帝の奴隷の扱いに腹を立てて円卓会議中に、現在序列第一位のネネと当時の序列一位と三位の4人で皇帝を倒す。

その際に、皇帝の抵抗で一位と三位は死亡している。



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