第030話 メメネ探索
天使の拷問は、凄惨であった。
もとより人間を、道端のゴミとしか見ないレベルの天使であったために、多くの者が命を落としていく。
「助けてください」
17歳の鉄格子に括りつけられた男が命乞いをする。
男の前に14歳ぐらいの金髪で金色の目をした、髪を肩まで伸ばした女の子の姿の天使が、血だらけの服を着て出てきた。
右手には血だらけのペンチを持っていた。
「駄目だ。お前は、物を盗んだ」
男の歯をペンチで抜いて行く
「ぎゃああァァァ」
天使は、無表情で、黙々作業をして行く
気をとりなおして地下200階へやってきた。
蜘蛛の巣だらけである。
なんか先が読めた気がする。
大きなタランチュラが、大量に襲って来た。
「うあ!」
「気持ち悪い!!」
ネネムとムムルがファイヤボールで応戦した。
「「ファイヤボール!!」」
バスケットボールから更に大きなファイヤボールになってタランチュラを焼いていく。
「二人とも、その杖は、力を下げる杖なんだよね。杖無しで、詠唱してみて」
不思議な顔をして、杖を私に渡して、再度詠唱する。
「「ファイヤボール」」
二人と同じぐらいの大きさのファイヤボールが、全ての物を燃やしていく。
「ええええ!!」
「うっそお!」
「さて、君達のプレートの色を見よう」
二人のプレートは、半透明になっていて、ムムルが102でネネムが103になっていた。
「「ええ!!!!!」」
「実は、278階で倒した悪魔達はプレートで言うと200程の奴らばかりだったのさ。一緒に倒すと経験値が少しだけ入るんだが、それで一気に上がったんだよ」
ゲームでは、一緒に倒すとパーティーボーナスで与えたダメージに関わらず倒した敵の20%が経験値で入るのであった。この世界でも適応されていたようだ。
杖を回収して、最後のレクチャーをする。
「魔力は、無限ではない。回復量を見ると15分で一発打てる感じだな。最大7回ほど撃てるけど、8回撃ったら、2時間以上休まないと魔力枯渇で倒れるから気おつけて。
今後、フレヤやノバ系の炎魔法を閃くが、魔力を自分で判断し使うんだよ」
「ん??ん??」
「わかったよリュウジ!」
ネネムは、理解できなかったようだが、ムムルはできたようだ。
少し奥に行くと、繭のような物が大量にあって上に色んな種族の頭が出ていた。
「た、助けて」
繭から出てる頭が喋った。
「どうなってるんだ?何があった?」
「ここから奥にマザーが居るんだ。そいつに捕まると繭になっちまう。あぁぁ」
吐血して繭から出てる頭がうなだれた。
繭が割れて、大量のタランチュラが出てきた。
捕縛して餌にしてるようだな。
この状態でメメネが、生きてるのか?
「ファイヤボール」
ネネムが、気持ち悪くて繭とタランチュラを燃やし始めた。
「ネネムいいよ。私がやる」
「ファイヤーウォール!」
火炎の2mほどの壁が、通路の奥まで一気に伸びて全て焼き尽くす。
燃え尽きた人から、蘇生魔法をかけて生き返らせていく。
途中から人数が多いので、本来は集団で唱える蘇生範囲魔法を使用する。
魔力が0未満である故に0になるまで使える魔法が、いつまでたっても0にならない私は、魔力使いたい放題である。
完全に壊れ設定だ。
「フェニックスリバース」
燃え尽きた灰から様々な獣人や魔人が、裸で復活する。
裸設定からは逃げれないようだ。
巨乳の鳥族がいて目を伏せる。
「な、なんなの貴方.....」
「リュウジ凄い!凄い!」
ネネムとムムルが、更に感動している。
見た目も灰から生まれるので結構かっこいい。
「な!生き返った!」
「俺死んだ筈じゃ?」
「体の蜘蛛が!!」
「熱!あれ熱くない?」
だが....
「蜘蛛が!!」
「タランチュラだ!!」
「武器ないぞ!」
「ファイヤボール!!」
倒したタランチュラも一緒に復活してしまった。
まぁ、雑魚なので、ここの階層に来た人であれば、素手でもいける筈だ。いや、そう信じよう!
生き返った裸の人とタランチュラの集団を放置して、通路の奥に行くと大きな広間にメメネが生きている回答がいた。
20m級のアラクネがいた。
蜘蛛の化け物で頭の部分に人間の上半身があったが、顔が蜘蛛っぽく目が複眼でいっぱい付いてる。
腹の部分に、色々な種族の顔だけくっ付いて、呻き声をあげていた。
あの中にメメネもいるのだろう。
今までの場所は、ダンジョンではなくアラクネが作った巣だったようだ。
ミカエルが言っていた事を思い出す。
「なんだお前ら!!」
アラクネがファイヤウォールが、まだ燃えていて、焦っている。
火に弱そうだな。
「ネネムとムムル!お母さんの仇です。ファイヤボールを4連射!」
「「ハイ!!」」
「「ファイヤボール」」
「「ファイヤボール」」
「「ファイヤボール」」
「「ファイヤボール」」
8発の直径1.5m級のファイヤボールが飛んでいく。
「くだらん!!」
アラクネが叫んで、脚を使って、4発ほど叩き落とすが、4発は食らって怯んでいる。
中級魔法を唱える
「チェーンライトニング」
電気帯が発生してアラクネを黒焦げにした。
......威嚇のつもりだったが.....その魔法に対しての最大魔力で発動した場合だと中級でも凄い威力だ。
そして、範囲蘇生!
「フェニックスリバース」
アラクネの腹部分で顔だけで呻き声を挙げていた冒険者が全裸で全部復活!
100人近いぞ!
そして、アラクネも復活!!
「な!!今!私は死んだのか?強い子を産むための腹の餌が全部出てしまった!!な!なんなんだ!」
「すまんな、弱肉強食って事で、今までやってた事を返させてもらうよ」
アラクネもダンジョンに強制的に設置されてるのであって、冒険者も被害者だが、アラクネも被害者なんだと思いながら再度トドメを刺す。
範囲が狭い風魔法である上級魔法を唱えた。
「マァレェキュゥラァル」
アラクネが、分子崩壊してチリになった。
頭から粉のように崩れていき最後は、粉の山が出来た。
見えない床が割れる音が聞こえて、今見える範囲の通路から、裸の人たちが、地下201階に落下した。
ネネムとムムルが、メメネを発見した!
メメネに二人が飛びついている。
3人とも泣きまくりだな。
親子の再開に水はさせないな。
リターンではなく、孤児院へ転移する。
新築同然となった、孤児院に入ると、子供たちが元気に寄ってきた。
「さっきのにーちゃんだ!」
「ネネムは?」
「バイト終わったの?」
「案内どうだった?」
「案内凄く良かったんだ。ネネムにお金渡し忘れちゃったから、帰ってきたらこれを渡しておいて」
金貨10枚入った袋を、羊の子供に渡して、肉串を大量に出して配る。
「「「「肉だ!!」」」」
お前達が言うと、ちょっと共食いを想像して怖い....
肉に気を引かれてる間に退出する。
無事、イベント終了って感じかな?
今回のイベントを経験して、今の仲間もちゃんと面倒見ようと考え始めた。
ナッチは、レイモン騎士団の団長に戻す。
ネトは、元の仲間の所にもどす。
カブは、守護の仕事に戻す。
メテは、共存出来る場所を.....
メテの時代はなかったけど、魔国ってメテの理想郷なんじゃ無いか?既に解決では.....
移住に問題ないか、調べてみよう。
人物紹介
ロッベン・ルワ
クルト帝国 元騎士団序列第六位団長
身長163cm 男性
飾りが豪華な黄金のライトプレートを愛用している
男だが髪に髪飾りをしていて肩まで髪を伸ばしている
大剣使い、重い一撃が売りで動きは鈍い
貴族派であり、政治的手腕は、高いが弱い。
黒竜の事件で殺されているが、復讐鬼として後に登場する




