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第028話 エンドレスホール

アゼルは、新しい着ぐるみを見て感動していた。


彼女の名前は、アゼル・モクドであり、魔国の国王ハウラ・モクドの娘であった。


彼女は、魔国で育ったために、美的な価値観が普通人間と違う物になってしまった。


彼女のオデコには、小さな2本の角があり、真ん中に閉じた魔眼がある。しかし、そのほかの容姿は、人間から見れば非常に美しい20歳の女性に見える。

腰まで伸ばした、漆黒の髪と深い漆黒の瞳、妖艶な口元。


しかし、彼女の価値観では、それは不細工なのだ。


新しい着ぐるみは、恐竜のTーレックスの様な外見だ。

「美しい!これを着ていれば、殿方の視線は、私の物よ!!」


そう、美しくなるほど、あまりの美しさに、みんなが目を逸らすのだが、それを不細工だからと勘違いして、恐竜や昆虫などの外見にすれば、みんなが恐怖で見るのだが、それを、美しいので見るのだと勘違いして育ったのだった。


何しろ、自分より、人間に近い外見の人物が少ない環境だったために、勘違いは治らなかった。


早速、着ぐるみを着て、城内を徘徊して視線を集めるアゼルだった。

ネネムとムムルと一緒にエンドレスホールに行くことになった。

「入るには、冒険者ギルドの登録が必要だよ」

ムムルが教えてくれる。


「登録してあるから大丈夫だよ」

「お兄ちゃん、冒険者だったの?」


「そうだけど、二人は冒険者じゃないのか?」

「オメール冒険者ギルドは、厳しくて黄色以上じゃ無いと冒険者にならないんだ。僕らは黄色より低い色だから付き添い冒険者を雇うか、冒険者の荷物運び迄しか出来ないんだ」

ムムルが横10cmの縦5cmほどのカード状で、名前と11と描かれている青いプレートを見せる。


「ネネムねーちゃんは、緑でもうすぐ冒険者なんだ!」

ネネムが、恥ずかしそうに、22と描かれた緑のプレートを私に見せる。


確か30超えると黄色だったな。

「お兄ちゃんは、何色?黄色より低いなら誰か冒険者を雇わないと入れないよ」


久々にアイテムボックスからプレートを取り出すと透明になっていた.....

ほぼ透明だが、やや黒が入っているようなカード状のプレートに、リュウジ・トリデ 1027と描かれていた。


「ほぼ透明??しかも1027って??何!?」

「に、偽物ね!私より強いなんてありえないわ!」


少しして、ムムルが納得したように言う。

「リュウジさんって言うんですね」

「リュウジでいいぞ、ムムル」

「ネネムねーちゃん、ホールへ行こう、そのプレート本物だよ」

「ええ!おかしいでしょ1000よ1000!!あり得ないでしょ!!」

騒ぐ、ネネムをなだめて、ムムルがホールへ向かった。


エンドレスホールには、ど真ん中に超長い橋が架かっていた。

橋の真ん中に広場があって、そこからバンジージャンプのように飛び込むそうだ。


過去には、なかった橋であるが、飛び込む際の落下中にホールの外壁に当たって死ぬ人や、リターンで戻ると街の何処かに戻されるのだが、店の中などにも戻されたりしてリターンを利用した盗難が多発した。


橋が出来てからは、リターンでは必ず橋の中央広場に戻され、飛び降りれば、外壁に当たらず今迄に突破した階層の入り口に到着出来るようになった。

管理しやすくなったが故に、エンドレスホールの出入りは、橋の中央で冒険者ギルドが管理しているそうだ。


ゲームだと橋は、なかったので、穴の端から飛び込んでいた上に、リターンで戻ったらバグで街の壁にめり込んだ記憶があるが、ログアウトで対処できた。この世界じゃログアウト無いからな...


橋の中央の飛び降りる場所に来た。

冒険者ギルドの管理者が、入る人のチェックをしている。

向こうでは、リターンで戻ってきた人のチェックをしていた。


「はい、次の方....え?」

冒険者ギルドの係員が、初心者の服を着た手ぶらの人間と、青プレートと緑プレート組み合わせを見て驚く。

「ええ?ダンジョン入るの?」

「あ!今、装備しますんで...」


フルプレートと光の神剣を装備して、透明プレートを見せる。

「へ?1000!?透明!?」

「感想は、いいから入っていいか?」

「はい!構いませんが、ここに踏破階層とお名前を書いてください...お連れの方もおねがします」


渡された紙に、リュウジとネネムとムムルの名前と地下278階と書いて渡す。


「ありがとうございます。20階までは銀貨1枚、40階までは銀貨2枚、60階までは銀貨3枚、80階までが銀貨4枚、100階以降は銀貨5枚、200階からは金貨1枚です。251階以降の攻略は、未だされていないので、設定はないです」

冒険者ギルドの係員がお金を寄越せと手を出す。


「なら、無料かな?設定されたら、その金額払うよ」

ネネムとムムルを抱いて、橋の中央から飛び降りた。


「え??無銭侵入だと!」

渡された紙を見て動きが止まる。


「278階??」


少し、経ってから、また見て、大声叫ぶ!

「た、大変だあァァァ!ミカエル様に連絡!!」

橋の中央が騒がしくなる。



「あんた!どんだけ攻略してんのよ!!どこまで落下するの!!!」

「リュウジ!何階なの?」

「なんか278階まで、行きそうだね」

ハウスキーパーでは、攻略したがこの世界では攻略してないんだが、攻略した事になっているようだな。


「これは、パーティーの誰かが一番攻略深度が高い階層に行くって事かな?」

「そうだよ。階層の運び屋さんもいるよ」

「ムムルは、よく知ってるね」

「わ、私も知ってるわよ!!」

恥ずかしそうな顔をしてネネムが話に割り込んできた。


急に落下速度が下がって、停止した。

空中に見えない床が出来ているように、穴の途中で止まった。

「見えない床があるね?ここが278階かな?」

上を見上げると、はるか上に、穴の入り口が丸く光っている。下には、見えない床があるが、まだまだ下の階層が暗闇の中に続いている。


穴の端に行くと、ダンジョンの入り口がみえてくる。

二人に、前に買った杖を持たせる。

この杖は、消費魔力を1/10にするが威力も1/20になってしまうハズレアイテムだが、私には、使い道があると思って買って、おいたのである。


「まずは、ファイヤーボールからやってみよう。私に向けて、二人とも打って」

「「ファイヤーボール」」

二人とも同時に叫ぶと、梅干しぐらいの大きさのファイヤーボールが飛んできて私にあたって消えた。

私の生命力が、減ったのを確認する。


よし!あとは強い敵をバリバリ倒すだけだ!

ネネムとムムルは、よくわからず首を傾げる。


地下278階のダンジョンに入って、階層ボスを探すと、途中にレッサーデーモンに出会った。

身長2mほどの、牛の角が生えた悪魔だな。


「うあ!悪魔だ!」

「ムムル、私の後ろに!」

「あ、大丈夫だよ、『フリーズロック』」

レッサーデーモンが、凍って動きが止まった。

ネネムとムムルが、目を丸くする。


「ここでファイヤーボール当ててください」


「「ファイヤーボール」」

素直に従ってくれた。


梅干しほどの、ファイヤボールが当たったのを確認してトドメを刺す。


「フレア」

レッサーデーモンが、火の玉になって蒸発する。


「「強ええぇぇ!!」」

子供は単純で、それ以降、レッサーデーモン狩りを一緒に楽しむ。

二人が気がついていないが、プレートの数字が30を超えていた...


突然、今までと違って、身長4mの大きさで手に錫杖を持ったアークデーモンが、現れた。

いつも通り、フリーズロックで拘束した後に、ファイヤーボールを当てる。

既に二人のファイヤボールが、バスケットボールの大きさになってきた。

あたった瞬間に拘束が溶けて、私が殴られて吹っ飛んだ。

油断した....


錫杖が、ムムルの体を突き刺しムムルが吐血した。

「ムムル!!!」

ネネムが、恐慌状態です。

アークデーモンが、錫杖を振って、ムムルが投げ出される。

ネネムに向かって、錫杖を叩き下ろした。


「サンドロック」


バキバキ!グチャァァァ


アークデーモンの前後の地面に土の壁が出来て、せり上がって、アークデーモンを挟み込んで、そのまま潰した。

ネネムに、錫杖が当たる寸前で間に合った。


「ムムル!!」

ネネムが、血だらけのムムルに走り寄る。


「エキストラヒール」

ムムルが全回復。


「ん?あれ?怪我がない?」

「え!!血が出てたよ!あれ?」


「二人とも落ちついてね。怪我は、瞬時に治るから大丈夫だよ。即死だけ避けてくれればよいぞ」

「「はぁ?」」

驚いた後にネネムが怯えだした。

ムムルは、目の輝きが増して私を見つめる。


「凄い通り過ぎて、怖いんだけど!」

「ネネムねーちゃん大丈夫だよ!怪我ないよ!」

お腹に穴が空いた布の服を見せて安心させようとする。


実際、慣れれば大丈夫だろう。二人ヒールも教えないと!

二人にヒールのレクチャーをして、何回か使わせると、二人とも、スキルに回復魔法が発生した。グッドだな!


さらに奥に行くと、この階層ボスっぽい、グレーターデーモンが居た。


身長4m程で、両手に剣を持っている悪魔だ。尻尾が長く蛇のようにしなっている。

「おお、人間だと?獣人も...何百年ぶりかの?生きてよくここまで来たな」

おお!喋った!!


「すみません。恨みはないんですが先に進みたいので倒してよいですか?」


「あ?あはははァァァ!物凄い面白い!倒しても構わんぞ。倒されても一定期間で我は、復活するから問題ないさ。我ら悪魔は、思念体であって、倒されても拡散するだけさ。すぐに集まるのじゃよ。それより、お前面白いな。名前を聞いて良いか?」


「リュウジ!名前を教えると悪魔は呪いをかけると言うは、教えちゃダメよ!」

自信満々でネネムが、教えてくれた!!

この子!天然なんだな!!


「リュウジと言うのか?我が悪魔ベナンドの名にかけて呪いをかける。デスリバース!」


おおお!なんか地面から、なんか生まれてきた。

カブリエルだった!

「今まで、お前が殺した事がある人物で最強が現れ、生きている時の10倍の力でお前を殺す呪いだ!死ぬが良い!!」


だが、現れたカブリエルは、動かない。

「その相手が、生き返ってたらどうなるんですか?」

「へ?.....それは、殺された負の感情がないから....そんな馬鹿な?しかも....こいつ天使じゃ......」


「サンドロック」


バキバキ!グチャァァァ


クレーターデーモンの前後の地面に土の壁が出来て、せり上がって、グレーターデーモンを挟み込んで、そのまま潰した。

まだ、ギリギリ倒しきれていないので、ネネムとムムルにファイヤーボールを唱えさせる。

「「ファイヤーボール」」


「お、お前...何者だ....おかしい....こんな下級魔法で我が瀕死になる...おかし」


「サンドロック」


再び土壁が前後ではなく左右から挟み込み潰れた。

呼んだ本人が倒されてカブリエルも崩れていった。


279階への入り口が、地面に現れる。

下り階段のようだ。


3人で降りていく



人物紹介


アスタロト

性別 男性

種族 悪魔

年齢 ???


身長179cm

顔には、さまざまな模様を描いてある人物で、ボディーペイントが趣味

髪は爆発してるような髪型で真っ赤であり、瞳は常に目を閉じている

目を開くと、虚空の瞳が見える範囲の空間を支配する能力が発動する。


歌舞伎に出てくるような派手な衣装が好きでよく着ている

四大天使とは、敵対しているが物凄い仲が良い

今の世界のあり方に不満があり、さまざまな謀略を巡らせている

人間は、ゴミ屑以下にしかみていない。

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