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第024話 ノーライフキング


天界で、とある天使が、違和感を覚える。


一瞬だけ記憶が飛んだのだ。


だが、感覚だけは、体に残っている。


気が遠くなるほどの年月を存在していて、初めて無制限に力を解放出来た感覚である。


しかも、清々しく、快感を持って爽快であった気がするが、記憶がない。


誰かとても暖かい人物と同化したような気がする。


また、同じ事が発生するかもしれない。

そんな予感がした。


保険として、自分を監視する目を設置した。

リッチと会話して色々な事がわかった。リッチは、元死霊使い(ネクロマンサー)であって、地下10階に住んでいる吸血鬼の王様であるノーライフキングに、リッチにしてもらったそうだ。


後は、ゲーム設定と似たような内容で、3000年前に、地上を支配していた吸血鬼一族にノーライフキングが生まれて、支配体制が既に末期だったらしく、人間の反乱が多くあり、吸血鬼が衰退。心優しい最後のノーライフキングは、食事をして人間を殺す事が苦痛になり、このダンジョンに自分で封印されている。その時のダンジョン管理者が目の前にいるリッチである。


地下10階の住人が地上に、出なくともよいように、グールで、地下9階に街を作って自給自足が出来るようにダンジョン運営していたようだ。

昔は、足りない物が多くて、多くの魔道具を製作して、人間に売却、金に換えて必要なものを補充していたが、数百年前に、完全自給自足が、出来るようになったので地下6階の入り口を閉じたという事になる。


久々に人間に、出会った為か、リッチが凄いフレンドリーなんだが?

「物凄い、リッチさんが優しいのは、何故ですか?」

「何故だろう?君からは、生命力も魔力も一切感じないから襲いたいと言う衝動が全く起きない。親近感すら湧いてくる。

一緒の女の子からは、大きな生命力と魔力を感じるが、凄い不味そうと感じて、襲いたいと言う衝動が全く起きない。

前に人間が迷いこんだ時は、一瞬で殺してしまったが、言われれば不思議だ」


怖えぇよ!やっぱ危険だったのか。

私とネトの組み合わせで良かった。

ナッチだと襲われてたし、カブだと反撃で地下9階が無くなってたかもしれん。


「身代わりの指輪を100個あるだけ欲しいんですが、おいくらですか?」

「金はいらないよ。代わりに君の体の血液を全部くれれば良いぞ。ノーライフキング様に、たまには、グール以外のお食事を渡したい」


........リッチは、やはりリッチって事か?

普通なら死ねっ事だよなぁ...


「それで、構いませんよ。そのかわり、魅了や混乱などの状態変化が怖いので、先払いで身代わりの指輪ください」

「......ほう!この条件を即答する人間とは!ますます親近感を覚えるよ。いいぞ、先に渡そう」


リッチの骨だけの手から、指輪が次から次へと出てくる。

受け取って次から次へとアイテムボックスに入れていく。


「只者ではないと思ったが、アイテム収納の魔道具まで持っているのか?」

「アイテム収納の魔道具は、無いんですか?」

「私が持っている腕輪型の1個だけで、これは譲れない」


ナッチも足にバンドで収納魔道具を付けていたが、結構な貴重品なのだな。


最後の一つの指輪を装備した。

確かに一度だけ状態変化無効が付いている。


「さて!案内しよう!我が階層へようこそ」


案内されると、グール達が人間とほぼ変わらない生活をしていた。食料がゾンビとかだったが.....


「俺、将来リッチになるんだ!」

「俺は、デュラハンかな!」

「わたしは、バンシーかしら?」

グールの子供達が、将来を語っていた。

ああ....こんな事聞いたら、モンスター倒せなくなっちゃう!


地下10階への入り口に到着した。

「ここから先は、吸血鬼以外は、入れない。使い魔の蝙蝠で連絡したので、ノーライフキングのメテ様がもうすぐ来るはずだ」


「リッチは、名前はないの?」

ネトが聞いた。

「リッチになった際に、名前は捨てたからね。忘れてしまったよ」

元死霊使い(ネクロマンサー)の彼にもドロドロした物語がありそうだな。


地下10階から、90歳ぐらいの黒いローブを纏ったヨボヨボのお婆さんが、上がって来た。


「リッチ、いつも有難う。人間の血はらないよ。もう朽ちて行く運命なのさ。

私たちは、この世界にとって黄昏の客なのだよ」


「契約は、既に終わっております。そこの者は、魅了された訳でも、洗脳された訳でもなく、自分から契約しました」


アハハハ!


老婆が腹を抱えて笑い出した!


「そんな馬鹿な契約する人間がいたのかい。リッチ以来じゃないか?それは、血を貰わなくては失礼だね。私の名前は、メテ・トルク、吸血鬼の最後の王女。既に私以外の吸血鬼は、ほとんどいない。私に血を吸われれば死んでしまうがよいのか?」

優しいなぁ、最終確認する所が素晴らしい。

なるべく敵対しないように、しようかと思う。


「こちらから、追加条件があります」

「なんだと?お前も他の人間と同じで命乞いか?」

リッチの目が青く光る。


「今から言うことを、秘密にしてください」

「「?」」


「まぁ、最後の遺言みたいなものかしら?秘密にしますよ」

「そうであれば、秘密にしておくぞ」

メテとリッチが、納得する。


「実は、私は人間ですが、特殊な人なので、こんな事で死なないと思うので、これから何が起きても納得してください」

フルプレートを装備を外して、初心者の服に装備を変えた。


アハハハ!ガハハ!


リッチと老婆が腹を抱えて笑い出した!


「生命力も魔力も感じない人間が、何を言うと思えば!笑わせて私達を殺すつもりだな!」

リッチの目が赤く光る。


「まぁ、良いではないか、では、お前の全ての血を頂くぞ」

メテが、私の背後から首筋に牙を立てて血を吸い始めた。


ああぁ、気持ちいい...

ステータスを見ると、物凄い勢いで生命力が減っている。

まぁ、無制限だから、メテがどこまで減らせるか少し楽しみでもある。


メテとリッチが異常に気がつく。

「な??メテ様?ちゃんと吸ってます??お前は、なんで変化がない?」


メテの体が、若返り始めた....


「リッチと吸血鬼は、馬鹿だな。リュウジは、人間の真似が上手いぞ。」

また、余計な事をネトが、くちばしってリッチの態度が変わる。

リッチは、鬱病みたいだな。感情の上下が激しい。

私も少し鬱気味だから親近感があったのかな?


「貴様!私を謀ったのか!」

「いや、人間だから。ただ特殊なだけだよ。メテを見ればわかるだろう?」

まぁ動けないので、手しか見えずに、確認できないが、見えている手が、シワシワからツルツルになってるから、若返っていってると思う。


「リュウジも、いつもすぐに、本当の姿見せれば、皆んな従う。リュウジ馬鹿?」

お前には、言われたくない....


血を吸われながら、アイテムボックスから、肉串を出してネトに渡す。


「な、なんなんだ?お前は、本当に人間なのか?ありえない。普通は、1秒もかからず枯れ果てるぞ」

リッチの顎が外れるほど、口を開く。

まぁ、呆れるというかびっくりだろうな。



10分ぐらい、してからやっと、メテの限界がきた。

「限界じゃぁぁ!!!」

メテが、背後で倒れる。


背後を向くと、メテが18歳ぐらいの、色っぽい女性になっていた。

真っ赤な顔をして、ビクビクしている。

元は老婆だったが、めちゃくちゃ美人さんだった。

金色の髪に吸い込まれそうな銀色の瞳、髪は長く腰まで伸びている....ローブが、はだけて裸?

裸??


「貴様!!メテ様の素肌を見るとは何事だ!」


「デスロードブロー!!」

私の横に、手に形の黒い塊が出現して、私を吹っ飛ばす。

地下10階への入り口横の壁にめり込む。


こいつら、危ない!普通に死んでるから。

物凄い威力で、体が全部めり込んで、抜け出すのに一苦労だった。

この世界にチートで来てなかったら、何回死んでるんだろう?

レイモン騎士団の3人にあった時に、既に死んでただろうな。


リッチがメテに、ぬげてしまったローブを着せていた。

生命力を見たら、何万人分吸ったんだよ...


生命力 −1128090263/−25190


鍛えていない一人の生命力が、100前後だとして、1000万人....!

さすが、吸血鬼女王(ノーライフキング)と言うべきか。


回復に狂戦士の腕輪を試しに装備して見る。

信じられない速度で、痛みもなく回復して行く。

これ!超あたりアイテムだ!

再度、効果を確認する。


狂戦士の腕輪

痛みが全てなくなるが、生命力が、徐々に最大値の1%になる。

痛覚以外の全ての知覚が10倍になる

一度装備すると腕を切断しなくては、外せない


徐々にが、1秒で1%ぐらいだぞ、急激にの間違えだろう....

まて、これだと99秒で、全回復の様な状態になるぞ?


生命力 −2519/−25190


バグがバグを呼んだ。

最大生命力より生命力が高くなった!!

『バグ+ゴミアイテム=とんでもないチート』の公式が成り立ってしまった瞬間だった。


痛みもなく99秒で全回復か....とんでもないな。

ただ、腕輪の見た目が髑髏の模様でそこだけが残念だ。


「あ...ああ...もう....」

聴覚も10倍になったために、小さい声だがメテの喘ぎごえが聞こえる。


リッチが、私を見て狂戦士の腕輪を見た瞬間に、目が真っ赤に光る。


「さて、契約は果たした。私は戻るよ」

「待て!いや待ってください!」

リッチが、慌てる。


「今までの言動、誠にすみませんでした。貴方が、いや貴方様が、とんでもない人物なのを、今知りました。

貴方様が、今装備している腕輪は、私が過去に作ったものでございます。効力も知っています。

そんな物を装備してる時点で、もはや貴方様は、人間ですが人外の偉大な人物であると想像でした次第です。

貴方様ならメテ様の夢を叶えられると思うのですが、お願いできませんか?」

「お断りします」

リッチが、即断で断られて固まる。


「慌てるでない、リッチよ。こやつは契約に縛られているから、既に私が、全ての血を吸うまで、吸わせなくてはいけないのだ。既に夢は叶った。」

「え?....ええ?」

メテが裸ローブ姿で得意げに宣言する。

何を言ってるんだ、この子は?



「リッチよ、こやつとの契約書を渡せ。その辺はしっかりしないとな」

「メ..メテ様...実は、口約束でございまいす...」

「へ??こやつは自分の命を口約束で差し出したのか??」

「そ....そうでございます」

無言で見つめあう、リッチとメテであった。



「じゃあ、そう言う事で」

「「ちょっと待て!!」」

人物紹介


ミカエル

天使

年齢 ???


超美形の男性

身長190cmほどで、精悍な顔つき

暴力を形にした様な、竜の鱗の鎧を愛用している

金髪を怒髪天の様な髪型にして、金色の瞳が燃えてる様に見える


性格は、大雑把でドンブリ勘定

大雑把なため、細かいラファエルと相性が悪い

精神は、幼稚で、バトルマニア



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