表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/50

第023話 フリクション迷宮

アラクネは、今日も忙しく子供を作っていた。


アラクネは、体が蜘蛛で頭に人型の体が付いているモンスターである。


強い奴を体に取り込み、子供を作ると、より強い子供が生まれた。


自分が、何処から生まれたかわからない。


生存本能だけで、今日も迫り来る冒険者を倒して、弱い奴は、繭にして餌として保存。

強い奴は、取り込んで力の源にしていく。


「うう!」

「あああぁ」


今日は、取り込んだ奴らが、非常にうるさい。


自分の腹の部分にある顔をうるさい奴だけ潰していく。

過去に、見覚えがあるフリクション迷宮の入り口へ転移した。

洞窟のような入り口である。

ゲームでアイテム稼ぎに来て以来だが、記憶にある入り口に似ているが、記憶より大きい。


引っ付いている、ナッチとネトとカブを引き離す。

また、唇を奪われてしまった。

カブが、ウットリしている。

それを見て、ナッチが、復活した。


「カブ!また先輩を差し置いてリュウジに!!」

ドレス装備のナッチが、スカートの下から大剣を出してカブに斬りかかる。余裕でかわすカブであった。


「リュウジ、あそこから、美味そうな匂いする」

迷宮入り口を指差して言う。

ネトは、マイペースである。


迷宮の入り口には、ミワ王国の関係者と思われる10人の武装した人と、魔術師の様な、紙とペンを持った人が2人いて、入る人と、出てきた人をチェックしていた。


入り口の横には、大きめの建物があり、怪我をした人が、何名か応急処置されて寝ていたので、緊急時の治療などに使用するようだ。


想像より、すいている気がする。もっと人がいると思っていたので拍子抜けである。


「すみません、迷宮探索に来たものですが、入ってもよいですか?」

入り口にいた、魔術師っぽい人に話しかけて、4枚の通行許可証を見せる。

物凄い、怪訝そうな顔をしている。


派手な赤いフルプレートと、

ゴシックフリフリの服を着た少女と、

ドレスを着た大剣を持つ女と、

天使みたいな奴の4人組である。

まぁ、私でも怪しすぎると思うな....


「書類は、本物だが、何故この迷宮を選んだのかね?」

「このダンジョンのリッチを倒したくてきました。何か変な事でもありましたか?」


「4人の組み合わせが、違和感ありまくりだが、それよりもここのダンジョンは、アンデット系しかいないので、好き好んで来る奴が初めてだよ。

ダンジョンからモンスターを出さないように、国の依頼で入り口を入った所のモンスターを倒しているとこだよ。

とにかく毒と麻痺が凄い上に、臭いが強烈、肉は売れない、手に入るアイテムは錆びて腐ったような武器ばかりで、冒険者泣かせの赤字ダンジョンだよ」


ゲームと違って、すいてる理由がわかった...

臭いとか汚ない系は、ゲームじゃ感じないが、リアルで行くかといえば、行かないよな。


話を聞いたナッチの行く気力が低下する。

「リュウジ、入りたくなくなったんだが?」


別にソロでも余裕だが、状態変化系で動けない時があれば、やばいな。


「リュウジ、汚ない所は、行きたくないぞ」

カブも、行く気力低下中。


「肉は、腐った時が美味い。早くいこうリュウジ」

ネトが、食べる気満々である。

サイクロプスを、そのまま食べても平気だから無問題っぽいなぁ。


「ネトと私だけで、行ってきますね。昼御飯とお金を渡しときます。暗くなるまでに、戻らなかったら助けに来てください」

「わかったが、男女のカブと一緒は怖いな」

「何言ってるんですか先輩、私は、どちらでも逝けますよ!」

なんか、会話が噛み合ってないな。


「カブは、ナッチの言う事は絶対服従で!もし逆らったら!また握り潰します。今度は、殺すではなく消滅させまます」

「わ、わかった」

カブが、冷や汗をかいていた。潰された時のことを思い出したらしい。


周囲にいた人の声が聞こえる。

「男女...握り潰す?逝く?」

だめだ、この二人と話すと勘違いされやすい。


急いで、ネトと迷宮に入っていった。


ゾンビと戦う、傭兵が2人いた。

一人が、40代ぐらいのベテラン冒険者風で小剣でゾンビを分解していた。

もう、一人が厚手の薄汚れたローブを着ている30代ぐらいの男で、杖からファイヤーボールを出して、ゾンビを燃やしていた。


ソンビを倒しながら、驚いた様にこちらを見る。


「そんなピカピカの鎧じゃ、すぐ傷だらけになっちまうぞ!最低二人組でダンジョン入るもんだが、そんな小さな女の子と入る奴を初めて見たぞ!装備もなんだ??布の服??手ぶらでどうやって倒すんだ?」

「お騒がせしてすみません。すぐに奥に行くので」

「あぶねーぞ!大丈夫なのか?自殺願望者じゃないだろうな?仕事増やすつもりじゃないだろうな?」

「大丈夫ですよ」


構わず、奥に行くと2人が心配してついて来た。

まずいなぁ


それにしても臭い。

肉が腐っている臭いと、下水の水の腐った臭いが混ざりあっている。


「二人は、この臭い大丈夫なんですか?」

「バカ言っちゃいかんよ。ここのゾンビ倒して10年のベテランだぞ。慣れちまったよ」


「ゾンビを倒すと何かアイテムとか出ます?」

「全く出ないぞ!だが、定期的に間引きしに来ないと、ダンジョンから出て来て、外がゾンビだらけになっちまうのさ。それで、国からお金を貰って、安定収入のゾンビハンターになったのさ」

なるほど、まず好きで、このダンジョン来る人って皆無に近いのね。


ゾンビが現れた、実は試した事があった。

蘇生魔法を無詠唱してみる。


ゾンビが、僅かに光って健康なゾンビになった....

人間がベースだと思ったが違うようだ。


ファイヤーボールを無詠唱すると、目の前に大きな火の玉が発生して、通路をまっすぐ飛んでいき、ゾンビが焼けるではなく蒸発した。

通路の奥にも数匹いたようだが全て蒸発していく。


通路の水分が、全て蒸発して、凄い水蒸気が上がる。


「なんじゃこりゃあぁ」

「あれは、なんの魔法だ?!」

背後の二人が驚く。


「あんたフルプレート着てるのに魔術師だったのかい!こりゃ凄いな。わかったレベルの違いを感じたよ。この小さい子も外見の年齢じゃないんだろ?」

「ネトは、100歳以上だよ」

ネトが言わなくて、よいことを言う。


「おお!すげぇ、大魔導士様か!悪かった先に行ってくれ、ここから先は、レイスとスケルトンが出るから気おつけてな」

納得して二人が別れた。


さて、一気に行こう。

ゲームでは、フリクション迷宮は、地下10階である。

迷宮と言う名の通りで迷路になっている。

通常は、相当迷わないと攻略不能だが、ゲームと同じマップならば、数時間で最下層に着くと思っている。

実は、地下2階から5階はダミーで地下1階に6階への入り口があるはずだ。


1階を30分ほど、ゾンビとスケルトンとレイスを倒しながら迷っていると、思い出にある錆びた宝箱を発見する。


宝箱箱を横に移動すると階段が現れた。

「おおお!マップもほぼ一緒か!」

「リュウジが燃やすから、何も食べれない」

むしろ喰うな......今ここでドラゴンになったら狭いから迷宮崩れるだろう!人の姿で喰うのは、見たくない。

あえて、超高熱で蒸発させていこう....


アイテムボックスから、いつもの肉串を出して大量に渡しておく。


階段を降りて地下6階へ辿り着くと、悪霊(ワイト)がウヨウヨいた。

ファイヤーボールが、効かない....

実態がないからなぁ。

体にペタペタくっついて、生命力を吸って来る。


「フラッシュ!!」

初級の光魔法のフラッシュを唱える。

「「目がぁああ、めがぁああ」」

ネトと二人で目を押さえる。

油断していた。初級魔法でも最大魔力発動で光は、ヤバかった。

5分ぐらいして、やっと目が回復した。

状態 盲目ってあるんだな。

「リュウジ!次は、教えて!びびった」

ネトに怒られる。

悪霊(ワイト)は、綺麗サッパリ消えていた。


後は、地下7階から8階もダミーで6階の隠し扉から9階に行けるはずだ。

9階に、リッチがいて、10階には吸血鬼(ヴァンパイア)がいたのを覚えている。


まずは、隠し扉を探そう。

15分ほどで、隠し扉にたどり着いたが、開け方がサッパリ分からん。

記憶では、スイッチがあったのだが、あった場所にスイッチがない。


「誰か意図的にスイッチを隠したのかな?そもそも、この迷宮は誰が作ったんだっけ?」


ファシリティのダンジョンには、全てショートストーリーが設定されていた。


フリクション迷宮は、心優しいノーライフキングが、人との交流を避けるため作った設定になっていて、地下10階で仲間と暮らしている話だったが、ゲームだと何回倒しても再度復活(リポップ)するから、アイテム稼ぎ出来るが、この世界だと、どうなるんだ?下級のゾンビやレイスやスケルトンなら湧いて来る気がするが、リッチクラスだと、倒したら湧いてこない気がする.....


壁に向かって、土魔法を詠唱する。

「ストーンダスト」

壁が砂になり崩れると階段が現れた。

やはり場所は、あっていたがスイッチがなかったようだ。


階段を降りて、リッチがいる地下9階に着いた。

他の階層より通路が大きく天井が高い。

通路は、迷宮のように未だに、いりくんでいる。

少し歩くと、通路の左右に看板と入り口が、立ち並ぶ商店街のような場所に、グールが徘徊していた。


「な!なんだここは?」


グール達が、私達に気がつく。

「人間だ!」

「なんで人間が!」

「メテ様に報告を」

「入り口どやって入った?」

「殺される」

「子供を隠せ」


なんか、人間の方が、モンスター扱いになってる。

奥から、リッチらしきモンスターが、飛んで来た。

「人間?どうやって入った?入り口は、壊したので、ないはずだが?」

「偶然通りかかったら崩れてましたよ」

嘘であるが....

「そうか、もう数百年経つからな。後で治しにいこう」


ゲームと違いすぎる...リッチが、フレンドリーだし生活感があるダンジョンとかあり得ないから..

倒してゲットとではなく、話し合いで行けそうな感じだな。


「身代わりの指輪を探しているんですが、ありませんか?」

「あるぞ、昔は良く商人に販売して、お金を作っていた。 まだ、在庫で100個ぐらいあったはずだ」

昔って何百年前だよ...市場に出回っている数が少ないのが理解できた。





人物紹介


ラファエル

天使

年齢 ???


超美形の両性具有だが、精神は男性である

身長180cmほどで、甘いマスク

アイドルのような白と金色の刺繍の衣装

金髪を流れるような髪型にして、金色の瞳が光る

金縁の眼鏡をしていて、それがまた似合っている


性格は、几帳面

細かい為、大雑把なミカエルと相性が悪い

精神は、男に近いはずだが、強い男が大好き

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=765206316&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ