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第021話 チグハグ4人組

ケラスの街の門が、久々に開いた。

王都から、調査団が到着したのだ。


ネネ騎士団団長のネネ・カミユが、ネネ騎士団10名と一緒に門をくぐる。


先頭のネネは、身長165cm程の小柄で腰にレイピアを帯剣している。

緑の髪で緑の瞳で30歳ぐらいに見える女性であり、高価な皮で作られた鎧の胸が窮屈そうである。


「お前が、レイモン騎士団の団長か?」

案内役のやたら薄着で筋肉モリモリなレイモン騎士団にネネが聞いた。


「私は代理の副団長です。いま、団長は別件で留守なんですよ」

「レイモン公爵が、殺されてるのに別件?」


「あぁ、レイモン公爵領では、ルールがありまして、レイモン公爵関係者は、街で犯罪があったら即時に街を閉鎖。犯人を殺すまで、街に入る事も出る事も出来ないんですよ。団長は、事件発生時に街の外にいたので、今回参加できなかったって事です」

「私達の出入りは、構わないのか?」


レイモン騎士団の副団長であるへリュークは、冬でもタンクトップのような薄い皮の鎧を愛用している。

左腕の呪印を見せて言う。

「コイツが刻印されてなければ対象外です」

「呪印という奴か、レイモン公爵も厄介な物を残していくな。解決しないとお前達は、ここから外に出れないと言う事だな」

「そうなりますな」


2人と数名の騎士でレイモン公爵の殺害現場に到着する。


潰れた馬車を見てネネがすぐに、魔法を見切る。

「中級魔法のギガプレスだな。しかも、相当な魔力量で発動している。馬車の一部が結晶化してるほどの圧力だな」

潰れた馬車には、光る物が見えていた。


「死体すら取り出せない状態です」

肩をすくめてへリューク言った。


ネネの特技は、推測のスキルにある。

ネネは、推測のスキルをレベル100以上にしたため、何か現象を見るとその先が、ほぼ全て読めるようになった。


現場を見て、既に犯人を推測していた。

「3個の推測が出来る。

レイモン公爵の魔道具の誤動作による事故。

レイモン公爵の馬車に仕組まれた罠。

中級魔法のギガプレスによる馬車の圧縮。

どれだと思う?」


「いやぁ、難しいのでわかりませんが、馬車に何かを仕込むのは、不可能だと思います。毎日、点検をしていますが、その日も異常が無いことを呪印付きの騎士団員で確認しています」

「そうなると、事故か魔法かになるのだが、この現場に全く余剰魔力が残っていない。普通は、魔力100の魔法を使うとしても、調整が難しく魔力101など魔力を使う為に、僅かに必ず魔力のカスが残るはずなのだが何もない。


この世に魔力100ぴったりで魔力100の魔法使える奴など稀だ。よってこの推測は、違うことになる。


私の結論は、魔道具コレクターのレイモン公爵が、馬車の中で魔道具を誤作動させて中級魔法のギガプレスが発生して死亡した事故と言う判定だ」


「納得ですね。これでやっと街の外に出れますよ」

「納得すれば出れるのか?」

「出れますよ。レイモン公爵に言われた命令を守っていれば大丈夫です」

「で、団長は何処にいるんだ?」

「それが、全く行方不明でして....」



パピロの街へ向かう3人組。


一人は、超美形で女なのか男なのかわからないが、凄い整った顔に身長180cm程で、スタイルも良い。胸の膨らみも微妙で判定が付かない。

金髪で、瞳が金色。

髪は、肩まで伸ばしている。

天使のような純白の服装で、羽根は付いていないが、羽根があるように感じるオーラをまとっている。


一人は、12歳ぐらいの黒髪の黒瞳の女の子。

身長138cmで、美人ではないが、思わず抱きしめたくなるほど、可愛い。

髪は、腰まで伸ばしているが髪留めで綺麗にまとめられている。

服装は、フリフリが付いた、ゴシックな黒と白の服装


一人は、物凄い立派で赤くピカピカに磨かれた、鎧だが、傷一つないフルプレートアーマを着込んだ身長175cm程の人物。

顔まで鎧で覆われて顔はわからない。


2人が目立つので、すれ違う人々に見つめられて、恥ずかしさのあまり、顔が隠れるフルプレートを着込んでいた。


不思議だ、顔を隠すと目立ってもあまり恥ずかしくない。


パピロの街が、見えてくると門の前に、神官らしき人が気絶して山積みになっていた....

やな、予感がする。


身長175cm程で筋肉質な外見でロングな赤い髪で、舞踏会から抜け出したとしか思えない、立派な赤ドレスを着た美しい女性が、大剣を肩に担いで、待っていた。


「リュウジ!遅い!!!朝からずっと待っていて、もう夕方過ぎよ!!昼も食べれなかったじゃない!」

ナッチが叫ぶ。


「情報収集してた筈では?なんか、パピロの街を攻略と言うか占領してないか?」

「神殿の事を門番に聞いたら怪しいとか言って、捕まりそうになったから、気絶させたらドンドン増えて、こんなになってしまったのよ。

大丈夫!神殿に報告しようとした奴も逃してないから、神殿にもばれてない」

全然、大丈夫じゃないぞ、何人か手と足が曲がってはいけない方向に.....


「カブリエル、この気絶した神官達の治療出来るか?」


「お前に前から言おうと思っていたんだが、天使は、名前で呼ばれるのを好まない。気を使って、私もお前を名前で呼ばない様にしていたが、お前は、どうなんだ?」


私がカブリエルと気安く呼ぶし、ナッチが、リュウジと言っているのを聞いて疑問が出てきたらしい。

天使の場合は、単体で既に完全体みたいなもので、多人数で一緒に行動する事がないからだろうなぁ。

ボッチって奴だな?


「カブリエルだと長いから、今度からカブって呼ぶよ。私の事は、リュウジって呼んで構わない。リュウジ様とは呼ばないでくれ、慣れていない」


「お前....リュウ..ジが、そう言うなら、そうしよう」

リュウジの所だけ、少し興奮気味だったのを見逃さない...

カブは、ちょっと超美形なんだが両性具有なので、近づきがたい。


「カブ、いいな。仕事もらった。私も何か手伝う事あるのか?」

ネトが、様子を伺う。


「ナッチがに、神殿であった事を伝えてきてくれ」

「わかった!仕事もらった!」

喜んでナッチへ走っていった。


カブが、神官の治療を始めた。


「エキストラヒール」

神官が回復されて目をさます。


「て、天使様?あ、先ほどの怪しい女は何処に?」

お!カブの事は、神官は、知っているのか?

考えたら、私と出会った時は、ヤバイ人っぽかったが、凄い天使で数万人を救ってるんだよな...

ただ、慈愛の方向性が、おかしかっただけか?


「彼女は、天使様の上司の方ですよ。無礼な神官の行動に腹を立てた様です。なだめましたので、今後はそう言う対応をしてください」

「そ!そうだったのですか!それは知らないとは言え、大変ご無礼を!そういたしますので、ご了承お願いします」

私が適当な事を言うと、深く神官が頭を下げる。


「私が、あの女の部下!?何故、人間の下につかねばならない?」

憤慨してカブが叫ぶ。

「私も人間ですが?ネトは...違うけど...」

「な!リュウジがメタトロンだった様に、あの女も....そう言う事なのか?」

「あああ!違う!私は、メタトロンを呼んだだけで、本人じゃないぞ!その話は、後でな。ただ私に従う契約した順番は、ナッチ、ネトで最後にカブだ。

ナッチとネトは、カブの先輩にあたるんだから、従うようにしてください」

「先輩の意味がわからないが、先輩には従うのだな、そうしよう」

いまいち納得できない表情で、神官の回復をこなしていった。


全員の回復と説明を終了させて、誤解を解いたところで集合。


さて、4人揃いました、パピロの街だとトラブルの予感しかしないので、王都に戻って宿屋で寝よう。


「転移しますよ」

慣れてきたか、思いっきり強くナッチが抱きつく。

胸の感触が.....だが筋肉?

ネトが、腰を締め上げてくる。


カブは、何をどうするかわからず、ぼーっとしている。

「あの超美形が、カブね。カブもリュウジにつかまりなさい」

カブが頭にクエッションマークを浮かべながら、赤くなって私の首に手を回してキスをした。

「ええええええええええ!!」

ナッチが叫び声をあげながら王都へ転移した。


目の前に、王都テトモスとその城下街が広がっている。

「カブ!何してんだよ」

ナッチが、カブを引き剥がす。

「お前が、つかまれと言ったではないか!」

「な、なんでキスしてんのよ!」

ナッチが、怒っているがそれって、私にヤキモチを焼いているのか?

私は、泣きたい気分なんだが....

筋肉女と男女と幼女に近い少女?の組み合わせだぞ...

ファーストキスが....カブだと...美形だからドキドキした自分が怖い。


「先輩である、ナッチとネトを観察した結果、つかまるとは、熱く抱擁する事だと思って、熱い抱擁したのだが、間違っているのか?リュウジとのキスは、存在してから初めてときめいたぞ。これが恋なのか?」

「何言ってるのよ!!あんた男じゃないの?」

「私に性別はないぞ?」

「へ??」

ナッチは混乱した。


「ナッチ、カブは、人間じゃない。そのキスは無効。リュウジは!デカクなって、デカイ私とキスするの」

ネトもおかしな事を言い始めた。


アイテムボックスから肉串を出してネトに渡す。

「あ!食い物!」

会話からネトが脱落した。


もう、だいぶ暗くなっている。

早く宿屋で寝たいので、口論する2人を無理矢理宿屋へ引っ張っていき、ナッチとネトが一部屋、私が一部屋、カブが一部屋で宿をとった。

「何故、一緒に寝ないのだ?リュウジと一緒に寝てリュウジの警護をするぞ?」

カブが不思議そうな顔をする。ノーマルな人なら歓迎するが....断る!


別れて、部屋に鍵を閉めてベットで寝ていると、ドアの鍵が開いて誰かが入ってきた。

まだ、意識があったので、気がついて捕縛の魔法を無詠唱する。


「な!あぁぁ」

床から伸びた木のツタのようなロープで、亀甲縛りのような形で縛られていく顔が赤い寝巻きの薄い服装のカブがいた。服が薄いので普段わからなかった、少し膨らんだ胸が縛られて強調される。

なんだと!ゲームの捕縛は、動けなくなるだけだったのにこの世界だとヤバイ捕縛エフェクト入ってる!

私が変態みたいじゃないか!!!


そこへ、ドアが開いて、薄い寝巻きを着たナッチが枕を持って入ってきた。

目撃して硬直する。

枕が殺人級の速度でカブに投げつけられて吹っ飛ぶ。

「また、貴様か!リュウジは、私の物だ!」

お前のものじゃない。


混乱を避けるため、捕縛の魔法を無詠唱する。

「な!あぁぁ...あああ」

床から伸びた木のツタのようなロープで、亀甲縛りのような形で縛られていく顔が赤い膨よかな胸が縛られて目立つナッチが出来上がった。


そのまま、二人を各部屋のベットに置いてきて、やっと安眠するのであった。

ネトは、物凄い量のヨダレをたらして、爆睡していた。

人物紹介


メテ・トルク

推定年齢3000歳 女性

種族 吸血鬼


外見は18歳ぐらいで超美人

金色の髪に吸い込まれそうな銀色の瞳、髪は長く腰まで伸びている


普段は、厚手の黒いローブを裸で着る裸族

寝るときも裸


吸血鬼の最後の王女(ノーライフキング)


性格は、争いが嫌いで人間との共存を常に考えている

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