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説明受けました

 主人公一家の名字打ち間違えました。小野から水野に訂正致します。

 リビングに入るとフレーバーな香りが鼻腔を擽り、笑い声がお出迎えしてくれた。

 鼻を擽る香りに釣られてソファーを見ると、そこには、ロングウェーブの髪をしたおっとり系美女と、ポニーテール巨乳美少女とサイドポニー元気っ子美少女が、優雅に紅茶を飲みながら談笑していた。

 いいな。俺にも入れてくれないかな?


「あ! おにぃお帰り!」

「お帰りなさいませ。あ・な・た」

「あら? お帰りなさいダーリン」


 バタン。

 よし部屋に行くか。


「だあぁぁぁ! ちょっと待っておにぃ!」

「お兄様あぁぁぁ! おふざけが過ぎました! 許して下さい!」

「翔ちゃあああん! 私が悪かったわあぁぁ! 私を置いて行かないでえええ!」


 五月蝿い。階段を登ろうとした途端、悲痛な叫びと共に、リビングのドアが物凄い勢いで開かれた。

 一人はともかく他の二人は謝るならやるなよ。しかも一人はまだふざけてるし。いや、あれは素か。

 あ、因みに誰が言ったか説明すると、最初がサイドポニーの娘で、三女で妹の水野 美紀。次がポニーテールの娘で、次女で同じく妹の舞衣。この二人は双子です。と、最後にウェーブの娘で、長女で姉の星羅です。以後お見知り置きを。


「星ねぇ、引っ付いたら容赦なく部屋いくよ」


 うぇぇぇんと泣きまねをして、今にも飛び付こうとしている姉の機先を制す。あ! 舌打ちしてそっぽ向きやがったよ、この姉は!


「そうですね。お兄様は、奈々夏さんから受け取りましたか?」

「うん。受け取ったよ」

「そうですか! ならゲームの事お教えしますね。どうぞリビングにお入りください。あ、温かい紅茶お入れしますね」


 あらら。そんなに俺がゲームする事が嬉しかったのかな? スキップしながら鼻歌を口ずさんで、台所に向かって行ったよ。


「よし! おにぃ、説明するからついてきて」


 プニッとした、柔らかく暖かい感触が掌に伝わる。

 俺ってそんなに信頼度無いかな? 着いて来てと言いながら手を取られて連行されているのですが。ま、妹との手を繋ぐ事が出来て役得だったと思う事にしよう。




 ソファーに座り、置いてあったクッキーを食べる。うん。食べなれた一箱二百円の味だ。


「さて、簡単に話すわね」


 俺が一息吐いたのを見計らって星ねぇが話し出した。


「どんなゲームかと言うと、五感が現実と同じくあり、職業があり、スキルを覚えてクエストやモンスターを倒すゲーム。言ってしまえばリアルなロープレ? うーんなんか違うわね。生活と言った方が近いかな」

「生活?」

「そう。言うなればラノベを現実にしたものかな」

「ふーん。そうなんだ」


 え? 感想がそれしかないのかって? ごめん。あんまりゲームやらないから、いまいち何言っていいか分からない。


「それで何が大切かと言うと、スキルです」


 あ、舞衣が紅茶を持って来てくれた。


「どうぞお兄様」

「ありがとう舞衣」


 良くできた娘だ。飲み易い用に取ってを右側に向けてくれた。お兄ちゃん感動です。では、早速頂きましょう。

 全身の力が抜けるホッとする優しい味でした。舞衣も嬉しそうに頷いてる。


「すごく美味しいよ。舞衣」

「いえいえ。お口にあって良かったです。と、それで大切なスキルなのですが━━」

「選ぶ時にどんなキャラにしたいか考えながら必要なスキルを取るの! 組み合わせしだいで、ほんとぉぉおおおに! 大変なことになるから気をつけてね」

「と、言うことです」


 流石双子。と言いたくなる独特な間合いの完璧な説明だな。

 そうか。スキルか。


「参考までにスキルが何個あるか聞いていい? それと三人のスキルも」

「スキルの数は、百個以上。それにまだ見つかってないスキルもあるから、もっと増えるでしょうね。それと翔ちゃん、他の人にスキルを聞くのはマナー違反だから気を付けて。私達は兄妹だから初期のは教えるけど、後のは内緒ね。あ、あと、ゲームで使う名前以外に現実の名前を呼ぶのもマナー違反だから気を付けてね。後は翔ちゃんなら大丈夫でしょうから省くわ」

「わかった」

「じゃあ私からね。プレイヤーネームは、アカリ。スキルはそうね。杖、杖の心得、魔力上昇、魔力自然回復上昇、精神力上昇、詠唱短縮、後は属性魔法ね。あと、最初選べるスキルは十個までだからね」

「星ねぇらしいスキルだね」


 うん。後詰めで敵を追い詰める星ねぇにぴったりだ。


「続いてはわたくしですね。わたくしは、ネームがサクヤで、スキルが剣、剣の心得、速力上昇、器用値上昇、攻撃力上昇、体力上昇、火、観察、回避、ステップですね」

「あれ? 意外、回復役じゃないんだ?」


 てっきり、よく困っている人に手を貸している舞衣の事だから、回復を選んでると思った。


「はい。流麗な動きで戦う姿に憧れてまして、それに軟派な男に絡まれている女の子を助けるとか、やって見たかったですしね」


 舞衣が絡んだらターゲットが変わるだけで舞衣が危険だけど、まあ、ゲームだし大丈夫か。というか女の子を助けるって、あれ? 舞衣ってそっち系の人だったけ? あえて言わんが。


「フフフ。お兄様? 変な事を考えていませんか?」


 こわ! 何あの黒い笑み! 背中にビリッと、寒気が疾しりましたよ。ここはスルー確定ですな。


「はいはい! 次あたし!」


 なんてタイミングの良い娘なんだ! 美紀様ありがとう!


「あたしのネームはライライ! スキルは、槍、槍の心得、ガード、回避、体力上昇、器用値上昇、集中、防御力上昇、風、速力上昇だよ!」


 ライライって、おのれはパンダか! いや? 美紀って、マスコット的や立ち位置だからあながち間違ってないのか?


「で、あにぃ聞きたいことある?!」


 おお。どこかの腹黒様と違い向日葵のような明るい笑顔だ。眼は一切笑ってないけど。どうして家の姉妹はこうも鋭いのでしょ?


「あ、槍なんだ? 美紀って剣を適当に振り回してそうだから、なんか意外だな」

「うん。あたしも剣が良かったけど舞衣とのジャンケンに負けて槍にしたんだ!」

「使いこなせるのか?」

「うん。初心者でも使えるようにしてくれる、その為のスキルだよ!」


 俺の疑問に元気よくピースをしながら答えてくれました。なるほど、天真爛漫系って何気ない仕草が相手のハートを射ぬくんですね? わかります。


「大体こんな感じかしら? 後はまだプレイは出来ないけど、キャラデザは出来るから、スキル説明を見ながら作るといいわ」

「うん。わかった。ありがとう。星ねぇ、舞衣、美紀」


 さて、では早速キャラクター作りに入りますか。

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