ボス戦観賞
一部文書を付け足しました。
皆さんお元気ですか? トータです。
今僕は始まりの街を歩いています。
探し者は見つかりません。
さて、移動からここまでを軽く話しますね。
街を出た俺達は、蒼空が気配だけを解放してたのもあり、何事もなく北の平原にある王室前まで無事に着き、クルルとリィーちゃんとハグして別れました。
そうそう。別れ際にロザとフレンド登録しました。そこで呼び名をお互いロザとトータって呼ぶ事に変えました。順調に住人のフレンドだけ! 増えて行きます。
騎士団にさよならを告げたら、イベント。【騎士団とのお使い】(難易度不確定)を終了しました。お疲れ様でした。と、だけ、インホが入りました。このゲームのイベントって、運営主催じゃないと何も出ないんですね。ちょっとだけガッカリしました。
街まで戻ろうと歩いていたら、突然白夜が『私強くなります!』って宣言して、飛び出そうとしたので、蒼空に任せました。なので、今は2匹共いません。
街に着き一端ログアウト。やること済ませて戻って来ました。そして今はアメジアを探しています。
お! なんかいい匂いが! って、無一文だったんだ。残念。
そうこうしている間に、見覚えのある看板が見えた。
勿論。いつもの、売ります買います。看板だ。
「こんにちはアメジア?」
「あ! トータ! 久しぶり! 今日は売りにきてくれたの?」
「そうだよ」
「ならトレード申請出すわ」
お、申請が届いたので、使わなそうなアイテムを適当に、放り込んで行く。いっぱいあるから長いな!
楽しそうに見ていたアメジアの顔が、驚きに変わり、引き吊り始めている。
「え、えっと~。トータ?」
「うん。何?」
「殆んど見たこと無い物ばかりなんだけど?」
「うん。ちょっと出掛けて来たからね」
「うん? ちょっと?」
「そうだよ~。よしこんなもんでいっか!」
最初の内に出て来たモンスター類は、毒を抜かして全部詰め込み、坑道で出てきた敵は、属性持ちのモンスターの爪とか牙とか使えそうな素材以外は売ります。
「えっと、多分52万になります」
おお! 聞きましたか! 借金返しても余裕ですよ!
何の躊躇いも無く了承を押す。
「ありがとう! そこで色々見て行っていい?」
「あ、どうぞ」
あれ? 何か引かれてますが、ほっとくとしましょう。
ステータスを開く、本当に52万ゴールドあるよ! 感激ですね!
スキル欄を開く。
《扇Lv28》《鉄扇Lv7》《水Lv47》《火Lv47》《二刀流Lv24》《付与Lv18》《蹴りLv18》《投擲Lv17》《切断Lv16》《流しLv22》《舞Lv29》《暗視Lv8》《遠視Lv11》new《気配察知Lv1》new《魔法破壊》《魔力感知Lv32》《魔力量上昇Lv37》《魔力自然回復上昇Lv37》《魔力流動Lv27》《魔力変動Lv27》《纏いLv35》《チャージLv20》new《見極めLv1》《集中Lv21》《挑発Lv18》《ダッシュLv29》new《瞬間移動術Lv1》《ジャンプLv28》《浮遊Lv16》《信愛Lv23》《召喚(従魔)Lv特殊》《開封Lv MAX》《解呪Lv MAX》《鍛冶Lv21》《鍛冶の心得Lv20》《採集Lv16》《採掘Lv11》《庭師Lv1》《隠蔽Lv26》《鑑定Lv35》《耐熱Lv15》《耐神Lv MAX》
で、新たなスキルの詳細がこちら!
《気配察知》効果・気配を感じ取る事が出来る。
《魔法破壊》効果・武器や魔法を使い飛んで来る魔法を壊す事が出来る。
《見極め》効果・物の欠陥を暴く事が出来る。※一部無い物もあります。
《瞬間移動術》効果・魔力を使って一瞬で移動する事が出来る。※レベルが上がる事で魔力消費を抑える事が出来、適切な魔力で距離を自由自在に調節出来ます。
そして個人的なお楽しみ。従魔との絆タイム!
蒼空 絆 237/400
白夜 絆 180/400
おお! 何か知らないけど、白夜がすげえ伸びてる。彼女の中で何があった? 気になります。
あ、ついでにレベルも14に成りました。ボーナスポイントは27あります。にしてもスキルの伸びからして相変わらずえげつない称号ですね。絶望への挑戦者。
さて、確認も終えましたし、どこから行こうかな? まずは、柔軟草植えられる場所探そうかな? それとも図書館行って色々調べようかな? やりたい事だらけでわくわくします!
「あら? トータちゃんじゃない!」
はっはっは~。可笑しいな幻聴が聞こえた。一端冷静になろう。よし! 決めた! 先に色々分かる図書館だ!
「おい! お前! 俺のアメ━━」
「じゃあね! アメジア! また来るよ!」
「えっ!? これは━━!」
ダッシュします。なんか走った方がいい気がしました。
アメジアがなんか言い掛けたけど、きっとまたね~。だろう。うん。
「逃がさないわよ?」
「な!? アカリねぇ! びっ、ビックリした~。ど、どうしたの?」
前方に突然アカリねぇが出てきました。心臓に悪いです。
「ダウト」
「ギクッ!!」
いとも簡単に見抜かれるなんて!
「通常時のトータちゃんが、私から逃げようなんて一生無理!」
「はっはっは~。ヤダナ~、ねぇ様あ~。そんな訳ないじゃないかな?」
「嘘おっしゃい! 大方気付かなかったで済まそうとしてたわね。ヤバい! 面倒い人が来た! とか思って!」
流石です。アカリねぇ、100点満点です。
「おっしゃる通りですぅ」
「ならば話し終わるまで抱きしめの刑よ!」
ガバッと、物凄い勢いで抱き締められました。意外とある胸の感触が薄い布から伝わってきて、落ち着きません。
「で、そちらの人達は?」
「一応は紹介するわね? 左からレッド、ルル、アスカよ」
簡単に説明すると、レッドはワイルド系の金髪イケメン。ルルは槍を手にした赤髪ロングの美女。アスカは金髪を盛った美女だ。
「ふ~ん。トータです」
「ふ~んって」
「なんか流石はアカリの弟って感じ」
「そんな事無いわよ? 私は干渉して欲しくないだけだけど、トータちゃんの場合は完全に興味が無いだけだから」
あれ? 俺ディスられてる? まさかの抱きつかれてる人から。
「で、そっちの人、続きはなに? 捕まったから最後まで聞くよ? 捕まったから」
「え!? それは━━、その、友達見たいな?」「なんかトゲがあるいいかたね?」
「そんな事は無いですよ? ねぇ様」
「そう言う事にしといてあげるわ」
「て、俺は無視かい!?」
「あ、ごめんなさい。単純に興味無かった」
「もうヤダこの姉弟!」
さて、そろそろ時間も惜しいので、本題に入りますか。
「で、どうしたの? アカリねぇさん達は?」
「売りに来たのよ。アメジアとは仲がいいから」
「なるほど。俺と同じ理由か」
見ると順番に売買している。
「アカリねぇは、売らなくていいの?」
「大丈夫よ。今トレードしてるから心配しなくて」
「さいですか」
くそ! あわよくば逃げちゃおう、作戦が!
「これからどうする?」
「合流するのが1時間半後よね?」
「ボス狩り行きたい」
「賛成!」
「私も」
「なら決まりだな?」
おや? 解放されそうですね。雰囲気的に。
「行ってらっしゃい」
「なに言ってるの? トータちゃんも行くのよ?」
「「「「え!? 初耳なんだけど!?」」」」
おお! みんなでハモった! こっちの方が驚きです。
「大丈夫なの? 話しでは生産職になったんだよね?」
別になってない。
「トータちゃん。レベルは?」
「14」
「あら? 意外とサクヤ達と変わらないわね? あの子達、19って言ってたから」
「ふ~ん」
「なら大丈夫よ。皆トータちゃんも連れて行くからよろしく」
「アカリが良いって言うなら別にいいけど」
「うん」
「分かった。ただし自分の身は自分で守れ」
あれ~? トントン拍子に話しが決まって行くぞ? 可笑しいな?
「じゃあ、決まった事だし、東へ向かいましょう」
抱き付きから、握手に変えて、アカリねぇが言った。これ逃がす気無いな。
「「「了解!」」」
もうみなさん行く気しか無さそうですね。バ~イ、図書館。
ただいまボス前まで来ました。ただいま確認中です。
「準備はいいな? では行くぞ?」
レッドが皆を見回し声を掛けたら、皆無言で頷いた。なんか俺だけ蚊帳の外だ。
青い光に足を踏み入れると、一端暗くなり、明るくなった。
景色こそ変わっていないが、関係ないプレイヤーが消えて、遠目に蒼空より少し小さい茶色の狼が、こちらを見ていた。
狼は立ち上がり、遠吠えをすると、どこからともかく一回り小さいサイズの狼が10匹出てきた。
「俺はなにすればいいの?」
「そこら辺で犬と戯れてろ!」
なるほど遊んでればいいのか、なら俺いる意味ないような気がするが、それでも数匹分は相手にしなくていいから、楽になるのか? 参考になるな。
「おら! 行くぜ!」
レッドが豪快に蹴散らし、ボスへと迫る。小さな狼はほったらかしなんですね。
後ろからレッドに向かおうとする狼に、アスカが投げナイフを投擲する。
投げナイフは見事に狼の脚に刺さり、狼の動きを止めた。
「ちょっと! 全員揃ってないんだから気を付けなさいよね!」
「ああ、わりぃ! 今度気を付ける!」
アスカの注意を受けたレッドは謝りながらも、ボスと戦う。
ま、戻るよりもその場でボスと戦った方が今回は安全だしね。小さな狼達全てが、アスカの投げナイフによって、こちらに意識を向けてますから。
「まったく、しょうがないですね」
アスカに向かう狼との間に入ったルルが、ぼやきながら1匹1匹倒していく。ここは大丈夫そうですね。
続いて視線をアカリねぇに向けると、魔法で攻撃しながら杖で牽制していた。これなら普通に4人で十分じゃないかな?
「あおおおおおおおおん!」
ボスが遠吠えを上げる。
辺りから今度は7匹の狼が飛び出してきた!
「レッドに向かうのは私が引き付けるからそのまま戦ってなさい! ルル私を守ってね!」
「了解!」
レッドは無言でボスと渡り合い。ルルは槍を振るって肯定した。あ、内の姉はほったらかしで十分見たいです。
それで描写のない俺ですが、何をしてるのかというと、プレイヤーへの救済処置の為か、ボスマップに所々生えて薬草を使い治療をしています。
━━狼達の!
違うんです。襲って来た狼達の腕を折って放置していたら、あまりの痛さにきゃんきゃん鳴くので、仕方なく薬草を揉みほぐして貼ってあげたんです。なんでもこうすると、痛みが引くんだとか。ロザ情報です。
狼がくぅ~んと寂しげに鳴くので撫でてやる。あ、こら! そんなとこ舐めるな! ちょっ! 待って! どんどん飛び付いて来ないでええええええ!!
「トータちゃん。何してるの?」
おや? 狼さんと戯れてると、いつの間にかアカリねぇが側に来ています。どうしたんでしょ?
「どうしたの? 戦闘終わった?」
「まだよ。ここ以外は戦闘中よ」
「あ、本当だ! 狼また増えてるね!」
「うんそうね。ここがね」
「まだ増えるのかな? ビックリだよ~!」
「うん。本当吃驚よね。ほら、また2匹来て、伏せして待ってるわよ?」
「えっ!? 本当!? もふらなきゃ!!」
新しく来た狼さん達に飛び付く。モフモフだ~。
「えっと~。この状況どうすればいいの?」
「コクコク!」
心外ですね! これでも真面目にモフってますからね!
「トータちゃん。違う。真面目に戦って欲しいかな? お姉ちゃん的には、口調が変わらない程度に」
「う~ん。なつかなくなったらそうするよ~」
インホだ。ボスを討伐しました。だって。あ、狼達が消えて行きます。残念。
「随分と暇そうだったな?」
「ま、わざわざ取り巻きを倒す必要もなかったしね」
「うん。アイテムいいのないし、経験値も悪いから」
「でもな、なんか俺だけ忙しかったじゃんか!」
レッドは不満があるようだが、こっちはこっちでちゃんとしてたんだが。
「ま、私達もあんたが危険になった時は、ちゃんと援護したでしょ?」
「俺はちゃんと戯れてたし」
「何気にトータちゃんが一番のアシストよね。狼を愛でてただけだけど」
「うん。愛でてただけだったけど」
「そう。愛でてただけ」
あれ? なんかディスられてますか? な、筈ないか! 役に立ったしね! うん。うん。
「じゃあ後はどうするの?」
「流石はトータちゃん。めげないわね」
はっはっは! なんとでも言え!
「後三回くらいはいけるんじゃない?」
「なら、トータちゃんに、取り巻き任せて私達は一斉にボスへ行きましょう」
おや? アカリねぇさん? それは俺への当て付けですか? ま、いいけどね。
「意義なし!」
「賛成」
「おう!」
決まったようですね。皆青い光の中に続々と入って行きますし。俺も行きますか。
結局のところ、そこから5回も行く羽目になりました。ま、俺は同じ要領で、狼を愛でてただけでしたけどね。何か終始呆れられてたのは秘密です。
━━て、今更か。




