表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/73

第9回

「いてぇ~殴るこたぁないだろ」

「ふんッ」


 さて、気を取り直して私達も小傘探しを開始する。今日は妖怪の山は晴れ。相変わらず少し遠くを見ると屋台があり、昼も夜も構わずお祭り騒ぎだ。


「にしても早苗のヤツ、なんであんなに挙動不審だったのかしら」

「アイツいい子ちゃんだからな、神奈子に言われてイヤイヤ探してるんだろ?」

「神奈子ならまぁ、しそうね……」


 お互い納得する。


「まあ、小傘は本当に縁結びの才能があるかもしれないから、目をつけられても仕方ないわ。直接効果があるわけじゃなかったけど、何かしらきっかけを作ってたし、ナまさにナイスアシストだったわ!」

「いや、酒臭くて逃げてただけなんだけどな…」


 さてさて、小傘探し再開!早苗たちの様子だと妖怪の山にいることは間違いないようだ。


「小傘をおびき寄せる方法って無いのかしら」

「小傘が好きなことは、驚かせることらしいな」

「驚かせることをビジネスに…」

「こらこら、そんな話はしてないぞ」

「いや、あったわ!あの手を使いましょう!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 数日後、屋台の中にそびえ立つ不気味な屋敷、の絵が書いてあるハリボテがそこにはあった。


「こんなんで小傘来るかな…」

「彼女の生きがいがここにある!と言っても過言では無いわ!」

「まあ予算はほぼ掛けてないし、やってみる価値はあるわな」


 不気味なBGMと共に、私が脅して連れてきたザコ妖怪を詰め込んだこのアトラクション。

 ふふ、我慢できるかしら?


「ひょこ…」


 水色の服を来た可愛らしい妖怪が現れた。いきなり獲物が引っかかった。単純すぎよ小傘…


「おけのはにかしてさい…」


 何意味の分からない呪文を読んでるんだと思ったら、看板を読んでいるみたいだった。そこにはこう書かれている。『お化けの方は自由に脅かして下さい』。なるほど…小傘は漢字読めないのか、それは誤算だった、私のバカ…


「(霊夢、今のうちに捕まえるか?)」

「(いえ、早苗と神奈子が捕まえられない程度にはすばしっこいヤツよ、ここは慎重に行きましょう)」

「(そうか、って霊夢、その格好は!?)」

「(見てなさい…)」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ